こんな俺が?
俺滝澤輝は田舎から上京し頭もいいわけでもなく悪いわけでもないごくごく普通の大学に通っていて普通の大学生のようにスーパーでバイトをしているごくごく普通の大学3年生だ。
今日もスーパーでレジ打ちのバイトを終えて控えのロッカー室で着替えをし10時で終わりのスーパーレジ打ちの仕事は大半は女性で今日も男は一人で最後までバイトしておりロッカー室も一人であった。多少の使用感が見える作業着をロッカーのハンガーに掛け私服に着替えてネームプレートに『滝澤輝』と自分の名前書かれたロッカーを閉めどこかに下宿先のアパートに帰ろうとしていた。
「あ、やべロッカーに財布置きっぱなしだ」とあわてて誰もいないロッカー室に戻り電気もつけず右手に持ったスマートフォンで明かりをを灯し左手で自分のロッカーを開けようとする。
すると開いた瞬間『パッ』と目映い明かりが思わず目を目を閉じ10秒後ぐらいに目を開く
「え?なんだこれは?」
ドラえもんののび太くんの引き出しのようにロッカーがどこか異空間に繋がるような不思議な光が見える。
どこか怪しそうな光りに恐怖を覚えこれは一体なんだ?俺はのび太くんなのか?
気になった俺はロッカーの中に足を入れてみる。
するとバナナの皮に足を滑らせるように転けてどこかにロッカーの中の吸い込まれるように体ごとロッカーに入っていったのだ
「うわぁぁぁ!!!」
本当に異空間に行ってるのか?俺は我が身を任せるままに目を閉じてみると
ガツン!!
頭を打つように目が覚めて周りを見渡して
「いててぇ、、ここは一体なんだ?」
約30畳ぐらいの和室の大広間の畳に寝そべって
え?ここは一体?どこ?どうやら俺がいつも寝ているベッドの上ではないことは確か
「お主、、何者だ?まさか敵軍の武士か!?」
え?目を覚めるとちょんまげをした武士の姿をしたおっさんに声を掛けられじーと俺を見つめている…
こいつなにいってるんだ?あーそうか俺はコスプレ大会の会場にでも飛ばされたのか?
「はぁ…あんた武士の格好似合うねー本物の武士みたいだよ」
とおだててみるが武士の格好したおっさんはなぜか伝わってないみたいで
「貴様、、武田の手下だったら容赦せんぞ!」といきなり大声をあげて刀を出してきた。
しかしすごくきれい日本刀だ…おっさんは武田軍の武士の真似でもしてるのかなんとも高度なコスプレ大会なんだ!ならこの刀はどこで手にはいるのか?少し気になる訪ねてみるか…
「あのーこの方はどこで手にはいるのですか?あまりにもすごいコスプレなので」
そうだ。これは戦国時代のコスプレをする会で全国各地から素晴らしいコスプレイヤーを呼んでいるんだ。
「コスプレ?そんなもの知らないぞ?お主のその手に持ってるものはなんだ?もしや異国の者か?」
おいおい!手に持ってるスマートフォンの存在が分からないのか?この人は?いや待てよ。俺はそういえばロッカーの中がいきなり光りそれで足を入れ…
え!?本当に異空間で戦国時代に?
ならこの刀は本物!?もし刀を使われたら俺は死ぬかもしれない…よし…ここは話を合わせるように
「そうです!遠い国からやって来ました。あなたたちを助けるために助けるためにやって来ました!」
何をいってるんだ!?自分でもバカだと思うが今はこれで話を合わせるようにするんだ。
「なに?お主はやはり異国の使いか!では殿に会わせてやる。ついてこい!」
なんか分からないが怪しまれているが警戒はしてない。こうして俺は武士に殿にあうことに
するとここはどこかの藩の城?なら城の中にロッカーから飛ばされたということか、、
武士に連れられ周りを見わたし歩いていると今でも穴が開きそうな廊下古い材木を多分使っているな。外は城の周りに城下町はあるもの田んぼが多いそして山に囲まれてるといった感じか。
「殿っ!異国の使いがお見えになりましたぞ!」
武士が襖を開き殿の部屋に通され
殿の部屋にはいかにもりっぱなまげに扇子を持ち殿と思われる服を着ている人とその両脇に殿の側近といった人物がいる。
「お主が異国の使いか?よくぞ来られた!」
「こちらこそありがたいお言葉」と言って頭を下げ
「我が小林国はとても小さい国にであり隣に上杉と武田に囲まれておりどちらかにつくのも時間の問題であるのである。上杉は我が国に戦を起こす気は無いのだが武田が我が国に戦を起こすという話があると聞いている。もちろんこのままだと武田によって我が国に潰されてしまうのだ…そこでお主に助けて貰いたいのだ。」
え?知らねえよ…そんなこと。そもこんな国あったの!?教科書に載ってねえよ!
とっとと武田か上杉につけよ!でもここでもし断ったら殺されかもしれない。よしここも話を合わせるか…
「わ、わかりました。武田信玄を討ち取ればいいのですね?」
殿は大喜びに
「お!!この恩は忘れぬ!よし!今宵は宴じゃ!酒を用意しろ!」
という事でなぜか分からないが異国の使いという事で歓迎される宴会が開かれ山ほど飲んで便所に入る。
「はぁ、、なんなんだ、」
用をすましドアを開くと
「あれ?スーパーのロッカールーム…」
スーパーのロッカルームに戻っており俺は自分のロッカーの前に立っている。
ということはこれは幻想か?と思いつつ俺はアパートに帰っていった。