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僕と後輩とプチ倫理  作者: かめたい
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サイボーグって?

暇つぶしになればいいかなと思ってます。

 僕が図書館で読書をしていると、不意に後ろから元気な声が聞こえた。


「こんにちは、先輩!」


「こんにちは、サキちゃん。今日もあれかな?」


「はい!今日も先輩のプチ講義を聞きに来ました!」

 

 満開の向日葵の様にあいさつをしてきた少女の名前は「青井咲」

僕の後輩にあたる子で、ぱっちり二重、肩に切りそろえられた髪、華奢という言葉が良く似合うといういわゆる美少女だ。

女子にしても低い身長を気にしているらしいが、それはそれでありだと僕は思っている。

そんなことは置いておいて、とあることをきっかけに僕はサキちゃんに倫理に関するプチ講義をしている。



「そっか、なら今日は何を話そうかなぁ…」

 少し考えてから


「サキちゃんはサイボーグって知ってる?」


「先輩、さすがに馬鹿にしすぎですよ…」

半開きの目であきれたように言って来るサキちゃん


「あれですよね?えーと、アニメとか映画で腕とか足とかが機械だったりする…」

 身振り手振りぶんぶんしながら自信なさげに答えてくれた


「そうだね、正式な名前はサイバネティック・オーガニズムといって、生命と機械を融合させたもののことを指すよ。」


「それがどうかしたんですか?」

 いまいち話の流れがつかめないといった感じだった


「昔まではSFの世界のものと認識されていたけど、最近それが急激に発達してきているんだよ。例えば、医療に使われる人工の心臓とかね。」


「へぇー、なら先輩の心臓が駄目になっても大丈夫ってことですね。」

 さらっと、恐ろしいことを口にした…


「う、うん…、そのときはお世話になるかも…じゃなくて!その急激な発達が世界でも問題になってるんだよ。」


「え?どういうことですか?サイボーグの発達で助かる人が増えて良いんじゃないですか?」


「確かに、サイボーグの発達によって生み出された人工臓器などで多くの人が助かると思うよ。」


「なら、いいじゃないですか」

 納得できないといった表情である


「例えば、今のサイボーグ技術がさらに発達したとするよ。人間のあらゆる組織を作り出せるようになったとする。臓器に悪性の腫瘍が見つかったら、人工の臓器と交換する。老いて機能が低下したら、弱った臓器を強い人工の臓器と交換する。それを繰り返して繰り返して、最後に残った人工物じゃない組織が脳だけだったらそれは人間といえる?」


「ちょっと待ってください、先輩の話は飛びすぎてます!」


「まぁ、あくまでの話だからってちょっと言い過ぎたかも。でもね、これが近い未来に現実になってしまうかもしれないんだよ。例に出したような身体に対してだけでなく、精神に対してもね。」


「どういうことですか?」


「脳に電極を埋め込んで刺激することで、精神障害とかを治すことが出来るとされてるんだ。」


「脳に電極ですか…。なんか、想像するだけでも嫌ですね。でも、治るならいいじゃないですか。」

うぇー、と舌を出していた


「それも一筋縄でいかなくてね、なんと電極で人格まで操作できるんだ。つまり、悪用されたらテロリストを量産できるし、国の思想なんかも統一して理想郷ができちゃうかもね『支持率100%』とか。そうなっちゃったら、そこには人間なんて居なくて、操作されてるロボットと同じになっちゃう。」


「なるほど、正しく使えば良い方向に、悪用すれば人間の尊厳に触れる諸刃の剣なんですね…」


「そういうこと、今はその善悪のラインに対しての運用をどうするのか課題になってるね。」


「なるほど…」


「あまり、まとまってない話だったけどどうだったかな?ほんの少しでもこの問題を気になってくれたら僕のプチ講義は成功だよ」


「そうですね、サイボーグって聞くとちょっとカッコいい感じがしてましたけど、重大な問題になってるんだなぁとおおまかには分かりました!」


「そっか、ならよかった。じゃあ、今日はコレで終わり!今回は暗い話だったから次は明るい内容にしようか。」


「はい、楽しみにしてます!」


こうして、今日のプチ講義は終わりを告げました。

どうでしたか?作者自身テレビで取り上げられるまで興味がなかった話題です。しかし、鉄の心臓って響きがカッコいい感じがして触れてみました。

ほんとは、ギリシア思想だとかをプチ講義したかったのですが、今回はコレにしてみました。質問や感想があれば喜びます。どんな話をしてほしいかもコメントを下されば考えます。

いたらないところが多いですが、暇つぶしになれば幸いです

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