第二話「混沌」
現在場所ー科の国ー見慣れた町ー中央広場ー壮行会会場
町はパレードでの露店の主人の声や行進の足音さらにはそれを見て喜ぶ観客たちの歓声でにぎわっていたいつもはそんなにうるさい所ではないのだが。戦争中だからこれを見て喜ぶのも当たり前だ。観客のなかには髭を蓄えた肥満な裕福層。もうすぐ結婚するという若い夫婦など様々な人種のひとがいる。
「みな聞け!我は第十二掃討部隊長アムフル・フォロスト四世だ!我が刃そして我が弾丸を駆使しかならず野蛮な魔の国の苗床を崩し!・・・・・・」
相変わらず全く良くソンなことをべらべらしゃべれる。そう思いながら直立不動で立っていた。
この戦いは用は相手国の資源確保の失敗による外交摩擦が原因だ。だから悪いのはこっち。おまけに敵の装備も分からないのにそのまま戦争にした国王には本当に笑えない。
だけど何故思い出したんだろう?これは俺が出陣するまえだ。
それでパレードが終了してそのまま少し酒場で座ってたら。なんかあったんだ。
「あんたほんきでいてるの?親や同僚の考えで志願するなんて・・・お人好し通り過ぎて命知らず」
どっかから聞こえるこの声はなんだ?どこか懐かしく優しくすんだ声。
「はぁ?[俺のことは忘れて誰かと幸せになって下さい]?なに?めんどくさくなったの?私との会話?又逃げるの?昔のあんたみたいに」
あぁ、思い出した。俺の彼女だ。この声は間違いない。そうするとこれは軍の壮行会の時だったか?俺の生まれた町でたしかあった。
「あんたは、軍にはいるなんて1000年早いと思うわ、だって運動が出来るわけでもない。判断力も自主性も高いわけでもない、そんなモヤシが言ってもあっちが困るわよ」
ええーそこまで言っちゃう?でも俺そこまでひどくないよ?これでも士官になったんだぜ?すごくね?
おれ貴族出身じゃないんだぜ?
「だからさ、反対だっていってんのよ・・・・私、正直言ってあんたのことまだよく分かってないしモット知りたいし」
あ、俺リア充だったか。ん?リア充ってなんだ?
「あんたといるとなにやんなんくても楽しいし、少しだけ休まってたんだよ?そんな寄生先がいなくなったらさびしい」
確かこのとき、少しだけ顔をうつむいて小声で話してた。
「へ?[それでもいかなきゃいけない]?そんなことわかってるんだよ!だけどこれが今生の別れ?ってゆうのかな?そんなことだけにはなりたくないの!」
あぁもうちょい聞き分けのいい人だと思ってたんだよなぁ。だから俺も目頭熱かった。
「でもいくんだよね?だってさっきパレードやってたしあんた銃かついでるし階級章あるし」
そこからはもうなきじゃくってなにいってんのかわかんなくなったんだようなぁ。
でも今なら分かる。あのテーブルで着付けにエール一気のみしてふるえながら何を言ってたのか。
「でもこれだけは約束・・・・・いつでも良いから戻ってきて顔みせなさいよ」
現在場所ー魔の国ー西方山脈山岳部ー捕虜収容所
やけに腹が痛くずきずきして起きた。見たところ周りは、煉瓦の壁が後ろに、前は柵、横は発光球のある壁。牢屋だ。床がないわらでおおてっるから寒い
隣では昨日口を裂かれたジャクソン。俺が急いであのまだ熱かった元ピッケルで口を結合したんだ。
「おいジャクソン起きろ・・・毛布は包帯代わりにくれてやる。」
「・・・最悪です。こんな臭いのいりません」
もごもごジャクソンは言う。ジャクソンは顔が小さく頬骨が緩やかな女見てぇな顔なんだが今回のせいでケロイドみたいな口右半分になって、なんか「漢」ってかんじだ!
「ジャクソン聞け。さっき同僚が牢屋の便器全部壊していった。[計画どうり」だ」
「そうですか、じゃあ工作しますか」
魔の国ー西方山脈山岳部ー捕虜収容所
俺とジャクソンが食事をしていると。
「あら、ちゅーちゅー言える口にしたのにーどうしちゃったの?」
そこにはロープ監守がいた。今日はいつもと違ってフードをかぶってない。初めて顔を見たが金髪に澄んだみどりの目まつげも整えられており。身長が少し高いためか肌が白く見える。
「あらーあんたは私の顔ジロジロ見てくるしなに?気分が悪いわー」
そういうとどこかにいった。するとすぐ別の監守がきて
「皆聞け!今回の坑道での作業は中止!直ちに便所の改修工事をはじめろ!材料は木材、石切りから持ってきてある石だ!だが勘違いするなよ!ネズミは穴掘りがうまいから今回は十倍の、、まどうしが警備する!変なことはするな!」
魔の国ー西方山脈山岳部ー捕虜収容所ー牢屋
「では作業開始!」
皆工作を開始する当然「便所」の設置部品ではない。だがはたから見ればどう見ても便所だ。くみ取りのために穴はでかく作られてるし便器部分も建設中だ。ただ少し違うのは。
「てめぇ!何を作ってるんだ!」
監守が穴を掘ってる捕虜に怒号を上げていった。
「これは、階層ごとに分けてるんですよ」
そう捕虜は言う
「何故糞尿を分ける必要があるのだ!?貴様俺を愚弄する気か?」
「これはくみ取りやすくするためです。例えば。一段層が満帆になったらそれを捨てて二段目を使う。それが溜まったら3段目とやることでどんどん深くなり結果、出したモンを余りためないデやれるんですよ。」
そういわれると監守は分かったようなそうでないような顔をした。
「・・・・まぁそれだったら作るべきだな。臭いし、よし!ネズミどもこれをマネて作れ!」
これを待っていた皆言われたとうりまねて作った。だが
「大変です!木材が足りません」
「なに!?では小さい直径の穴を堀りにしてそこで作れ!」
こうしてでっかい2mの穴と1mの穴ができた。
「おおっとでかい穴は脱出に使われるやもしれぬ、埋めろ!いや、石を入れろ!時間が惜しい!」
ここまで計画通りだ。もう俺たちはうごいてんだよ




