表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
酒に飲まれた恋心  作者: 月帆
こぼれ話
21/22

貧乏くじ

学生時代、不毛な結婚をして死別して依頼、くるもの拒まずで恋愛ーと言っていいのかわからないほど大人の関係を築いていた友人が恋をした。

相手は、俺の好きな人だった。

どんなに、声をかけても表情一つ変えない彼女があいつの姿を見たとたん、おもしろいほど表情が変わる。

仕事で、好きになってからずっと見ていた彼女の変化。

彼女の気持ちは、まだ恋ではないかも知れない。


けれど俺は、あいつと彼女が出会った瞬間。

-勝てない

と思った。


素直に応援するほど優しくもない俺は、友人にただ彼女が絆されていくのを見るより、無理やり俺の存在を押し込んだ。

以外に押しの弱い彼女に、もっと早く強引に彼女を捕まえればよかったと思う反面、俺だけだったら押しさえ気がつかないふりをされたような気がして、余計にへこむ。


かたづけだって、料理だって好きなほうだ。

彼女が俺を選んでくれるなら、彼女を甘やかせるのに。かたづいた彼女の部屋であいつとビールを飲みながら思う。

「悪いな。」

あいつが唐突に言う。

なにが悪いのか…心当たりがありすぎる。

「いや俺にできなかったことだからいいんだ。」

そう、ここまで彼女に近づけたのは西海がいたからだ。

結末は、きっと振られる。


それでもおとなしく振られるぐらいなら、俺の思いをきっちりしって振ってほしい。


俺は彼女が好きだ。

けれど西海も幸せになってほしい。


そんな性格だなと思いながら、ビールを口にする。

苦いビールだった。


先輩主人公の話が書いてみたくなりました。シリーズ化するか、続編で書くか。現在悩んでいます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ