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酒に飲まれた恋心  作者: 月帆
本編
19/22

酒に飲まれた恋心

西海の顔を見て涙が零れた。

「ごめんなさい」をいうのは、言うのも辛いから…今まで来るもの拒まずでいた。性格には来るものもこれないように壁を作っていたと思う。

いまさらだけど気がついた。

「飲みに行きませんか。」

西海の言葉になぜだか泣きたくなった。

人前で泣くなんて、いつの頃からか忘れていた。


きっと、そういうことなんだと思う。


「でねー、信じられますか。あんないい男フッチャッタンデアウヨ。」


出会った日と同じ。

私はお酒の力を借りて、西海に絡んでいた。寝げろを吐くまでの2時間。


西海は静かに隣にいるだけ。

出会った日と同じ。


絡むのは私。


「もう、やめとけ」

何度目かの制止。


今まで酒で失敗しても、人に絡むなんてなかった。


寝ゲロは吐いても

道端で寝ても


記憶を失うことはなかった。



だから…きっと、こういうことなんだろう。



私は西海が好きなんだ。



だから家でいた時のように裸にもなったし、地もだせた。

生まれて初めて、一目惚れした。

一人で飲んでいた西海に。

酔っ払っていたけれど、一目見て話してみたいと思った。静かに飲む姿に見惚れた。酔っ払って話していても突き放さない優しさに恋をした。

しらふに戻って、また出会って…強引だけれど、私の普段の心の壁を壊してくれた西海に恋をした。


あんないい男の先輩よりも、初対面のよく知らない男に恋をした。


でも、人生なんてこんなもんなのかもしれない。


「好きです」


ゲロりながら本音をいう。

しっかりと抱きしめられた。

自分の吐いた物の臭いに、またゲロる。

でも、こういう人生も悪くないのかもしれない。


これが私の

酒に飲まれた恋心 。

本編はこれで終わりになります。

ここまで読んでいただいた皆様、お気に入り登録していただきました皆様ありがとうございます。次は、先輩バージョンのこぼれ話が続きます。

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