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「甘えてくる女のほうが可愛い」と言われましたので、私も上手におねだりします ~でも甘える相手が兄だと、婚約者は面白くないそうです~

作者: Dee
掲載日:2026/09/09

「甘えてくる女のほうが可愛い。君も少しは見習ったらどうだ?」


 給仕がこぼした水を拭きながら、私が袖を引っかけたのだと笑った。


 卓の向こうで、青い目が呆れたように細まる。若い給仕は顔を伏せ、私の手から布を受け取れずにいる。いいのです、と目で伝え、濡れた卓布の端をそっと折り込む。


 その手元を見つめる視線が、もう一つある。ロベルト様の向こう隣に、黙って座っている人のものだ。


「今夜は、私と踊ってください」


 膝の上で指を組み、返事を待つ。


 返事は、いつも同じ。


「彼女が先だ」


 ロベルト様のお母様が招いた幼馴染、マルレーネ様は、食前に最初の曲を頼んでいたのだそうだ。淡い金の髪を編んだその人が、隣の席からためらいなく身を寄せる。


「出だしが不安なの。合図してね」


「俺がついている」


 私は二十一歳のユリアーネ。リヒテンベルク伯爵(はくしゃく)家の娘だ。ここは婚約者ロベルト様のお屋敷、ローゼンハイム家の小夜会。


 笑顔が頬に張りつく。願いを言葉にすれば聞いてもらえるのだと、どこかで期待していた。胸の奥が冷え、その期待だけが静かにしぼんでいく。


「このままの結婚は嫌だと、申し上げます」


 食卓のお父様が身を起こし、ロベルト様を見る。私の声は、震えていない。膝の上の指だけが、固く組まれたままだ。


「後の曲はどうする? 婚後も娘に待てと言うのか?」


「幼馴染が満足するまで待つくらいいいのでは? 妻には準備と理解を求める」


 ロベルト様の目が私へ戻る。さっきの言葉を取り消す気配はない。彼が杯を置く音に、背筋が固くなる。


「それなら、君との婚約は解消だ」


 お父様は私の頷きを確かめてから、望まぬ結婚では縁も保てない、と口にする。


「ユリアーネ、あなたはそれでいいのね?」


 お母様が卓の下で私の手を握ってくれる。その温かさに、指の力が少しずつ抜けていく。


「はい。残念ですが……」


「娘の意思を尊重し、解消を正式に依頼します」


「当家も同意する。これで婚約は解消とする」


 先方の伯爵の宣言に、母たちも頷く。燭台の火が揺れている。もう返事を待たなくていいのだと思うと、吐いた息だけが少し震える。


「お話は、これまでですわ。皆様、小広間へどうぞいらして」


 両家の前で婚約を解消したあと、最初に手を差し出したのは、彼の兄だった。


 ベルトルト様。濡れた布を持つ私の手を、黙って見ていた人だ。


「俺に頼めばいい。今日は、何をしたかった?」


 顔を上げる。琥珀の目は、答えを急かさない。言葉を探している間も、その手は私の前にある。


「まだ、踊りたいです」


「そうか……俺も、踊りたくなった」


 隣の小広間で、幼馴染たちが最初の一曲を踊る。マルレーネ様は出だしで足を止め、ロベルト様の合図に笑顔を見せる。終わると礼を言い、付き人と帰っていく。


 次の一曲。ベルトルト様の手が、私の背に回る。布越しに伝わる温かさで、自分がまだ肩を固くしていることに気づく。


「足を、俺に預けてくれるか?」


「お願いいたします。今夜は、預けます」


 踏み出す先を、私が決めなくていい。支える手に任せるだけで、足も息もこんなに軽い。思わず笑い声がこぼれ、慌てて口元を押さえる。


「いい笑顔だ」


「はい。もう、押さえません」


 曲の余韻がまだ耳に残るうちに、ロベルト様が寄ってくる。


「俺と踊るより、楽しそうじゃないか?」


「待っていた曲ですから」


「俺が断ったのは、彼女が先だったからだ。順番の話なのに」


「もう、順番を気にしなくてよくなりましたわ」


 ベルトルト様へ向き直る。頼もうと決めてから声にするまで、いつもなら長い間がある。迷って、相手の顔色をうかがって、そのうちに口をつぐむ。今夜は、その間が短い。


「明日の朝、迎えに来てください」


 手袋の指先を直す。続きを言うために、息を整える。


「私は露店の通りへ行きたかったのです」


「いいね。何時に伺えばいいかな?」


「九時に。門の前で、お待ちしています」


「門の前だな。楽しみにしていよう」


 両親にも知らせると、ロベルト様の口が開きかける。その言葉を待たず、私のほうから言う。


「お願いする相手は、私が選びますわ」


       ◇


 翌朝、九時。私服のベルトルト様が馬車を降りる。門の前まで出ていた私を見て、少しだけ目を見開く。顔を見ただけで頬が緩み、挨拶より先に声が出てしまう。


「本当に、ご自分で迎えに来てくださったのですね」


「君に頼まれたからな。六日の休暇を取ってある」


「お勤めを抜けて、来てくださったのではありませんか?」


「休暇だ。君が気にする前に、言っておく」


 二十六歳の王家の騎士(きし)。長男だが家督は辞し、二十三歳の弟が継ぐ。彼の暮らしの基盤は両親も承知している。家同士の親交は続けるが、相手選びは私に任せるという。


「どの店から見たい?」


「あの、布を広げているお店が気になります」


 通りは朝の匂いがする。焼き菓子の甘さに、湿った石畳と布の染料の匂いが混じる。広げられた布の色が、朝の光によく映える。


 彼がスッと早足で露店に駆け寄ると、日除けの重い支柱をさりげなく支えた。


「これは申し訳ない、助かった」


 その姿には、力む様子もない。稽古で並ぶ者なしと、父から聞く腕だ。


「お手伝いを頼まれたのですか?」


「頼まれてはいない。倒れそうだったから、支えた」


「私も、よくそうしてしまいます」


「知っている」


 帰路、歩調が緩む。彼の歩幅が、私に合わせて小さくなっている。追いつこうと急がなくていいと気づくと、まだ話していたくなる。


「お菓子は、どこから召し上がりますか?」


「角だ。焼き菓子の焦げたところだけは譲れない」


 得意げに言うものだから、また笑ってしまう。彼は私の笑いが収まるのを待ち、続きを促すようにこちらを見る。


「普段使いの髪飾りを、一緒に選んでください」


「色の希望は?」


「青が好きです」


 指先を畳む。ここまでお願いしたのだから、あとは相手の負担を軽くしなければ。せっかく言えた願いに、いつもの癖が追いついてくる。


「ご都合が悪ければ、自分で」


 口を押さえる。差し出した願いを、自分で引っ込めてしまうところだった。


「今のは取り消し。楽しみにしています」


「弟に勝つのは簡単だが、君の遠慮に勝つのは難しい」


 笑いの息がこぼれる。遠慮のことまで見抜かれているのに、責められた気はしない。


「では、明日も俺が迎えに来よう」


 戻ると、門の前でロベルト様が、使いの馬車を指さしていた。


「昨夜、聞いたぞ。俺の言うとおり、ようやく甘える気になったんだろう?」


「はい。お願いする相手を、決めましたので」


「助言したのは俺だ。馬車まで用意してやったのに、なぜ待たない?」


「お願いした方が、迎えに来てくださいました」


「兄上は、暇なだけだ」


 指さす腕は、まだ下りない。私の返事を聞いても、馬車を見せ続けている。


「休暇だそうです。私のために取られたのではなくても、約束どおり来てくださいました」


 御者はいつもの十時に来て、私たちの出発を知り、報告したという。ロベルト様は馬車を指さしたまま、しばらく腕を下ろさない。


       ◇


 翌朝も本人が迎えに来てくれ、髪飾りの店へ向かう。棚には、色とりどりの布を結んだ留め具が並ぶ。布の柔らかな重なりへ、自然と目が吸い寄せられる。


「昨日聞いた色だ。留め具は、こちらの品と比べるか?」


「はい。髪に当ててから、選びたいです」


「こちらは留めが固い。毎日使うなら、こっちだな」


「毎日使うと、私、申しました?」


「普段使い、と昨日言った」


 青い布を栗色の髪に当てる。色だけでなく、何のために欲しいのかまで覚えていてくれた。そのことが嬉しくて、鏡の中の頬が緩む。


「留めるところまで、見ていてくださいますか?」


「もちろん。君が選び終わるまで」


 布を結んだ品を一つ選ぶ。彼が代金を払い、私は髪を挟んで留める。鏡から目が離れない。好きな色が、自分の髪にある。それを選び終わるまで、見ていてくれる人がいる。


 明日もこの青を留めたいと思うと、髪飾りが急に自分のものになった気がする。


「以前から、誰かをかばったあとで笑う君が気になっていた」


「笑っていれば、誰も困らずに済むと思っていました」


 鏡越しに目が合う。彼はそれ以上を言わず、私もそれ以上を聞かない。笑顔を作らずに見つめ返していても、今は怖くない。


 帰宅すると、お母様の視線が私の髪で止まる。


「気に入ったのね。どんなところが嬉しいの?」


「私の好みを、ちゃんと覚えていてくださったのです」


「あなたのほうから、頼んだの?」


「はい。一緒に選んでくださいと」


 彼が玄関へ向かうと、箱を両腕で抱えたロベルト様が応接間へ入ってくる。お母様に買物と帰宅時刻を聞いたそうだ。


「肩まで覆う宝石の首飾りだ。兄上の贈り物とは値段が違う」


 ロベルト様は、私の目を引くように箱へ手を掛ける。


「開けてみろ。見れば値段が分かる」


「今日は、こちらの髪飾りを選んでまいりましたので」


「首飾りよりも、それがいいのか?」


「髪を留めて、毎日使えるものですから」


 箱が卓へ置かれ、重い音が響く。蓋に掛かった手は、そこで止まる。


 大きな箱は、蓋を閉じたままだった。


「兄上は、俺の相手を世話しているだけだ」


 両親の前でそう言うロベルト様を置き、玄関のベルトルト様を呼び止める。世話役と言われたと伝えるうちに、自分が何を聞きたいのか、はっきりしてくる。


「家族の食事会で、私への気持ちを言葉にしてください」


 視線が足元へ落ちる。頼んだそばから、条件を付け足したくなる。困らせたらどうしよう。嫌な顔をされたら、どうしよう。


「もし……」


 手をゆっくり開く。付け足したい言葉も、その手のひらから落としてしまう。今度は、返事を待とう。


「何でもないです。楽しみにしています」


「みんなの前で、俺の口からきちんと話そう」


 今度は顔を上げる。目を合わせると、ほっとした気持ちまで伝わってしまいそうだ。


「食事会が決まったら、明日の朝はお菓子も選びたいです」


「いつもの時刻に迎えよう」


 夕方、在宅の両家に打診すると、すぐに承諾が揃う。明日は朝も夜も会える。返事の紙を胸に当てると、文字を読んだときより嬉しさがこみ上げる。


 部屋の窓を開ける。夕方の風が頬を撫で、留めたままの髪飾りの布を揺らす。


       ◇


 朝も彼の迎えで、食事会の菓子を選びに露店へ向かう。甘い匂いが近づくと、焦げた角を譲れないと言った顔が浮かび、口元が緩む。


「この前の店か?」


「はい。お好きな角のあるものを、選びましょう」


「先を越されたな。今日は俺の好みを選んでもらう番だな」


「では、いちばん焦げたものを」


「いやいや、焦げすぎると苦い。そこは俺が見る」


 帰宅を挟み、夜も彼の迎えで食事会へ。ローゼンハイム家の食卓に、両家が並ぶ。同じ食卓でも、今夜は胸の奥が温かい。これから聞く言葉を思うと、落ち着かないほどに。


 私は選んだ菓子の皿を、ベルトルト様の前に置く。彼のお父様が問う。


「ロベルトの言う世話とは、どういうつもりだ? 昨日、私にはそう説明していたが」


 いきなり切り出されたお話に私は思わず固まった。


 しかし、ベルトルト様はそんな私にやさしく微笑みかけ――――お父様を真っすぐ見つめた。


「彼女を好きだ。世話で通っているんじゃない。俺が会いたくて会っている」


 食卓が静かになる。耳まで熱い。嬉しさが喉元までせり上がり、黙っているのがもどかしい。頼まれたわけではないのに自然と言葉がこぼれた――――。


「私も好きです」


「あらあら、まあまあ。では今夜は、そのお話ですわね」


「ちょっと待て! 甘えろと言ったのは俺だ」


 ロベルト様が身を乗り出すが、胸に残る嬉しさを、今度は引っ込める気になれない。


「『甘えてくる女のほうが可愛い』と言いましたよね。だから甘えるようになりました。でも、相手まで指定される覚えはありません」


「相手は、俺の兄だぞ」


「そうですよ? 私が選びました」


「くっ! 勝手にしろ!」


 ロベルト様は席を離れる。私たちが辞去するとき、玄関で見送るのは彼のお母様だけだ。外套を受け取りながら、ベルトルト様に頼む。


「普段のお住まいも、見せていただけますか?」


「明日、案内しよう」


「侍女を、連れてまいります」


「そうしてくれ。それなら母上も安心する」


 扉が開き、外の空気が頬を撫でる。熱の残る肌に、その涼しさが心地いい。


「またいらして。明日のことは、わたくしが聞いておきますわ」


「はい。今日はありがとうございました」


 帰宅しても、好きだと言ったときの彼の顔が浮かぶ。部屋が静かになるほど、その声もはっきり思い出せる。私もあの人と暮らしたい。頼んで叶えてもらうだけでは、足りない。明日、自分から結婚をお願いしよう。


       ◇


 翌朝、彼の迎えで侍女と彼の家へ。普段の暮らしを見せてもらえるのだと思うと、訪れるだけで胸が弾む。


「どこを見たい?」


「ベルトルト様が、普段くつろぐところを見たいです」


「応接室だ。書き物も昼寝も、ここでする」


「昼寝も、ですか?」


「騎士だって昼寝くらいする」


 応接室で隣に座ってみる。長椅子は、二人で座ると少し狭い。肩の近さを意識するだけで、何でもない時間の続きを想像してしまう。彼が書き物をする間も、こんなふうに隣にいられたら。


 来客の知らせに玄関へ出ると、ロベルト様がいる。


「母上から、今日は兄上の家へ行くと聞いた」


「はい。私からお願いしました」


「君が誰かに頼むなんて、聞いたことがない」


「安心して頼める相手が、いませんでしたので」


 ベルトルト様に話があるそうだが、その目は私を捉えたまま離れない。


「昨日の返事も、兄上に言わされているんだろう?」


「……え?」


 いきなりの邪推に私は言葉を失ってしまう。


 私はベルトルト様を見つめた。昨夜から決めていたお願いを、今、聞いてほしい。この長椅子で、これからも隣に座りたい。


 声にするより先に、手が彼を求め、彼の方に伸びていた。


「ベルトルト様。今日はお伝えしたいことがあってまいりました」


「え?」


「一生私の隣にいてください」


「そ、それは……」


 彼が息をのむ。軽口を返してくれる口が、言葉を探すように閉じる。差し出した手の先が、急に心細い。


「驚いた。どうしてだろう、今はうまい返しが出てこない」


「お返事が聞きたいです」


「うん。俺も同じ気持ちだ。君と結婚したい」


 差し出した私の手を、彼が両手で包んだ。


「これからも欲しいものを教えておくれ」


 温かい。指の強張りが、彼の手の中でゆっくりほどけていく。頷くと、もう次のお願いが浮かぶ。この温かさを覚えたまま、明日も会いたい。手は、包まれたまま。


「明日のお迎えでは、お茶を飲んでいってください」


「分かった。君の家で、ゆっくりしよう」


「ちょっと待て! 本当に、兄上が言わせたわけじゃないのか?」


「私が、自分で言いました」


 ロベルト様は、それきり口を開けたまま玄関の脇に立っている。私が自分から望んだところを、いちばん近くで見ていた人だ。


 帰宅して両親に報告する。彼も親へ知らせるという。夕方、母が首飾りの箱の回収を頼み、ロベルト様から翌朝来ると返事が届く。


       ◇


 翌朝、迎えに来てくれた彼と応接間へ入る。母が取り次いだロベルト様が首飾りの箱を叩き、乾いた音を立てる。


「その髪飾りを、今日も着けているのか?」


「普段使いに選んだものですから」


「首飾りも、一度は着けてみろよ」


「肩まで覆うものは、お菓子を食べるときに邪魔になります」


 髪の青に触れると、ロベルト様は蓋を開けずに箱を抱える。去り際にも、私の髪をもう一度見ていた。


 私は杯へ伸ばしかけた手を止め、隣へ向き直る。自分で注ぐほうが早い。誰の手も止めずに済むから、いつもそうしてきたが――わずかに息を整える。今日は、頼む。


「あなたに、お茶を注いでほしいです」


「喜んで……え」


 ベルトルト様が茶を注ぐ。湯気が柔らかく立ち、茶の香りが鼻先まで届く。その向こうで、彼が少し照れた顔をする。


「その菓子を分けてくれるか? 君と一緒に食べたい」


 母の用意した焼き菓子を一つ、半分ずつに分ける。焼けた表面が指先でさくりと割れる。角の焦げは、片方に多い。


「では、角はお好きなほうをどうぞ」


「君も選んでくれ。俺ばかり得をする」


 彼が皿を、私のほうへ押す。目の前に戻ってきた菓子を見て、胸の奥がくすぐったい。私も、好きなほうを選んでいい。


「では、こちらを」


「こっちのほうが、よく焦げている」


「お願いして、いただいたものですから」


「降参だ」


 私も角を選び、彼と一緒に口へ運ぶ。香ばしいほろ苦さのあとから、甘みが広がる。頼んで、頼まれて、同じ菓子を食べている。この人にも、こんなふうに嬉しくなってほしい。


「今度のお願いは、私のほうから。あなたにも、私を頼ってほしいのです」


「あぁ、そうだな。それが夫婦と言うものだろう」


「ふふっ、お願いしますわ」


「あぁ」



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― 新着の感想 ―
婚約解消の話した後に部屋移動してダンスが始まるのも、食前にダンスするのも謎過ぎるw それに食前のダンス一曲踊る為だけに呼ばれて踊り終わったら帰って行く幼馴染の女がシュール過ぎるw ロベルトの母親はなん…
ロベルトは何がしたいんだ? 両家族の了承の元に婚約解消していて、その場では何一つ言わなかったのに。 もぅ関係ない人間なのだから幼なじみと仲良くやってればいいじゃん、鬱陶しいよ!
ロベルトは棚ぼたな跡取りの座で驕ったんだろうな。 ユリアーネのことはどう思ってたんだろ。好きとかでなく思い通りにならない婚約者との婚約解消ならざまぁじゃないかな。
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