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外れたひとり、世界を歩く  作者: ルーラ
第一章 王国編

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1章13話 大きな光

こっからどう面白くしよーかねー


医務室を出ると、外はすっかり夜だった。


補給路に面した村だけあって、

街灯代わりの魔道具が一定間隔で並び、

青白い光が静かに地面を照らしている。


(……夜風が気持ちいいな。少し歩くか)


ソルはゆっくりと歩き出した。

魔道具の光が足元に淡い影を作る。


その光の下で、夜勤の兵士たちが数人、

荷車の横で休憩していた。

声を潜めているつもりなのだろうが、

夜の静けさの中ではよく響く。


「……おい、聞いたか?」

「何をだよ」

「別働隊がさ。でかい光が地面に突き刺さったって」

「魔法か?」

「分からん。魔法にしては形が変だったらしい」


ソルは歩きながら、

なんとなく耳を傾ける。


(光が突き刺さる……? なんだそれ)


別の兵士が声を潜めた。


「最近魔物の活発化もひどいしな。

 帝国でもスタンピードがあったって話だ」

「帝国で? あそこ結界厚いのに……」

「だからおかしいんだよ。何か起きてるって」


魔道具の光が揺れ、

兵士たちの影が地面に伸びる。


「……神が怒ってるんじゃないかって言ってるやつもいる」

「怒ってるならもっと派手にやるだろ……」


そのときだった。


ソルの口から、

ぽつりと声が落ちた。


「……怒ってないよ。遊んでるだけだよ」


兵士たちが一斉に振り向く。


「……は?」

「お、お前……今なんて……?」


ソルは自分が言ったことに気づき、

少しだけ首をかしげた。


「ああ、ごめん。聞こえてた?」


兵士たちは顔を見合わせ、

誰も返事ができない。


魔道具の青白い光が、

ソルの横顔を淡く照らした。


ソルはふっと笑う。


「……そっか。来たのかな」


その言葉の意味を、

兵士たちは理解できなかった。


ただ、

ソルは何事もなかったかのように歩き去り、

夜風だけがその背中を追いかけていった。


こっからこっから

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