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最終章 真堂守哉と神掛ゆんと奮闘記 その0




 平和は唐突に壊れる。これは、様々な創作物において重要な要素だと思う。


 絵本、漫画、小説、ドラマ、映画……原点では神話まで、基本的なこれらのストーリーは、とあるトラブルによって展開されていく。物語作りに「起承転結」が重要視されるのもこのため。


 だがそれは、創作においてだけの問題ではない。現実に存在するものにも、そういう「起承転結」が当てはまるストーリーがある。生まれながら裕福に過ごしていたら突然、貧乏人に、みたいな人間の転落人生なんかが例に挙げられる。


 まあ、要は最初に言ったとおり、平和は唐突に壊れる、って言いたいのである。


 初夏も終わりを告げ、そろそろ本格的な夏に入ってきた頃。まだ住み着いて一ヶ月も経っていないのだが、守哉はそれなりに神掛家の生活に順応しつつあった。


 それは、ヒグラシの切ない呟きの代わりに、アブラゼミのウザったい叫びが快晴の空に響く、そんな夏真っ盛りな日の話。


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