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この世は不幸で廻っている  作者: レイフォン
7/18

ダンジョンって?

人工物なのか?はたまた超自然現象?


ダンジョンの作りは多様だ。

人の手で作られた様な石壁の通路が永遠と続くダンジョン。

ダンジョンと言えばこのタイプが一番オーソドックスで、始まりの都市「カマーロウ」のダンジョンも44階層全て石壁作りなんだそうだ。

44階全てがそんな作り、レンガ造りの建物宜しく、正確に切り出された石材がこれまた正確に並べられているらしい。

加えて、毎日毎日人が通って、モンスターと戦闘を行う、それによってダンジョンの内部が著しく損傷してもいつの間にか修繕されているそうだ。

もっとも修繕箇所はランダムで損傷具合で決まる訳でも無い。

これを人の手でって考えたら、ちょっと引く。

少しづつゆっくりと大地に侵食する様に拡張していくダンジョン。

侵食を工事と考えたら、ダンジョン専門の修繕士が毎日毎日ご苦労な事にモンスターがうじゃうじゃと溢れかえるダンジョンを、点検の為に廻る?


まったくナンセンス。


人の手、人工物という線は限りなく0だ。


人外の者、神やら悪魔やらの仕業と考えれば証明や説明がつかないまでも、納得がいくってもんだ。


次に超自然現象・・・的なダンジョン。

このタイプのダンジョンは正統派では無く、数があまり確認されていない。

印象的にはダンジョンというよりは洞窟。

ゴツゴツとし、苔が生い茂る岩肌の壁。

鍾乳洞の様な天井、床、湿気が多くジメジメしており、通路はぬかるんでいる。

その為、足場が悪く、更に場所によって空間の広さが変化するのでモンスターと出会した場合、オーソドックな造りのダンジョンより危険度が増す。


初心者よりは物好きな冒険者や、ダンジョンでの新しい発見に一攫千金の夢を抱いている冒険者等には好評であるらしい。

眉唾ではあるが、そういった超自然的なダンジョンの中には深層まで潜ると、まるで地上の様な広さの空間が広がる場所もあるらしい。

そこでは風が吹き、雲が流れ、太陽の様な光、川が流れているらしい。

事実であるなら、俺も死ぬ迄には一度は行ってみたいと思っている。


さて、この町のダンジョンはというと、全国でも珍しい部類に入るハイブリットタイプ。

低層から中層の浅い階層迄は石畳が敷かれた歩き易い通路が続くのだが、中層の途中から本当に世界が変わる。

人工物から洞窟への変化。

中層に良く通う様になった今でも多少の違和感を覚える位だ。

「ライフラワー」が確認された場所も洞窟に変化した以降の階層だ。

低層や前半には雑草すらあまり生えてないからな、ましてや花なんて見た事が無い。


何て考えている内に目の前で繰り広げられていた2人とハウンドの戦闘が終了していた。

ハウンド、犬の様な見た目なのだがまるで大きさが違う。

四足歩行の状態で俺の腰位迄ある、大型犬をもう一回り大きくした大きさだ。

後ろ足で立ち上がって攻撃してくる際の体長は俺の身長170後半を大きく越えてくる。

動きも大きさの割に素早く捉えづらい。

殆どの冒険者がこのダンジョンで初めに出会い、敗北か勝利を味わうモンスターだ。

それを難なく良い動きで、何なら組んで初日だというのに連携が取れた動きで数の多さを有利に使い、メイが追い込んで、マイナさんがとどめを刺し倒している。

まぁ鉄級なら、これ位は出来て当然だろう。

2人の力を見てみたいと俺が偉そうに言っても嫌な顔せず、ハウンド相手に戦って見せてくれた。

マイナさんに関しては普通にやってくれると思ったが、メイ迄素直にやってくれるとは意外だった。


横たわるハウンドには何の感情も湧かないが、力不足感は否めない。

こんな低層じゃ、力も何も見れた話じゃないな。


「良い動きだが、こんな低層じゃ2人の力も測れたもんじゃないな、時間も勿体無い。

さっさと先に進もうか。」

「さんせーい」

「はい」


俺はというと、対ハウンド用(一体)の戦闘スタイルを2人に披露する。

戦闘スタイルといっても単純な物で飛び込んで来た所を高い位置にある顔面、主に鼻辺りか喉を剣の柄頭で潰し、怯んだ所に一撃を加え頭を落とすか、肩口から両断するといったものだ。

ハウンドの戦闘パターンとして殆どの個体が飛び込んで来る。

動きが素早いとは言え、最終的に飛び込んでくるのだからそれに合わしたら良い。

今まで何百と倒してきた経験から俺が導き出したスタイル。

ただ、複数で襲って来た場合は乱戦必至、パターンとか考えず切るだけ。

頭が回る人間では無いので、考えながらやってもいい結果は出ない。


因みに、それを言葉にして説明すると。


「バーってくるから、バチーんとやってズバって感じだな、数が多い場合は気合いと根性でバッサバッサ斬るだけだな。」

「・・・・は・・はあ」

「ルークさん。

意外にアレなんすね」


・・・メイよアレって何だアレって?


それよりも俺の頭の中に音が鳴っていた、2人には当然の様に聞こえてないらしい。


音の正体はわかっているが、不思議な人間と思われたくは無いので、2人に先頭を歩いてもらい、後方の警戒という名目で2人との距離をあけ小声でステータスを呼び出す。


「・・・なん」


ステータス画面ともう一つ同じ様な画面がもう一つそれにはこんなメッセージが羅列されていた。


ハウンドを倒した。

不幸ポイントが3加算されます。

合計ポイント 6


・・・・何だ?

・・・・こんな事今までなかったぞ、不幸ポイントって、俺何も不幸じゃ無いんだが。

・・・ハウンドを倒して3?

ハウンド由来?

他のモンスターでも加算されるのか?

嫌、その前にハウンドならどれを倒してもポイントは貯まるのか?


「・・・マジか」


ポイントショップは未だカミングスーンだが、ポイントが貯まるって事は。


・・・・あの1回だけじゃなかった。


心臓の鼓動がドクドクと早鐘を打っているのが耳の奥から聞こえる。

革鎧の上からそっと胸に手をやり心臓の辺りを押さえた。


「検証が必要だな。」

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