【看護補助員と看護師との境界線とゴール】
この話は看護補助員と呼ばれる看護師資格を有さない医療従事者の話です。
一部、私の実体験や看護師さんから聞いた話も含まれます。
フィクションでもあり、ノンフィクションでもある作品となります。
皆さんは“白衣の天使”や“白衣の戦士”と言われると何を連想されますか?
そうです。“看護師”です。
一昔前まではそんな“看護師”も“看護婦”と呼ばれ、看護婦と文字に起こすとわかるように女性のイメージが多いと思われます。
ですが、近年では、男性の看護師も増えてきて、”看護婦”から“看護師”に呼称が変わったのは最近の話です。
だがしかし、今回はそんな看護師さんの話ではなく、看護の世界での黒子的な役割の看護補助員についてここに記そうと思います。
病院によって、看護補助員の呼び方は様々です。
実際に働いていた時に看護師さんに呼ばれていたのが、“助手さん”・“アシスタントさん”・“補助員さん”などです。
そもそも、看護補助員と看護師は何が違うか?と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
簡単にお答えしますと、看護補助員は資格が無くても働くことができますが、医療行為はできません。
採血や注射、湿布を貼るのだって国家資格を有する看護師でないといけません。
仕事をしていると稀に言われることがあります。
「資格が無いんだから、言われたことだけやって。」
「誰が責任を取るの?」
確かに看護師の資格を取得することは簡単ではありません。
でも、資格が無くても患者様を目の前にするとついつい患者様のお願いを聞きたくなることもしばしばありました。
それ自体は、いいとも悪いとも言えませんが、それをやった結果、悪いほうに事が起こると叱責・罵倒されることも少なくはありません。
それらの行動はケースバイケースではないのでしょうか?と思うこともあります。
看護補助員は看護師さんのシモベではありません。
看護師さんと同列だと思っています。
なぜなら、優先をしないといけない順番というものがあるからです。
看護補助員は、まず第一に考えないといけないのは患者様です。
その次に看護師さん、そして看護補助員の仲間だと思います。
この業界では、チームワークが必ず必要となります。
ケガや病気になったら病院の先生が診て診断をして、回復するまでの期間の治療などの医療業務を看護師さん、それらの業務の補助や患者様の身の回りのお世話を看護補助員で行う。
これが理想だと思います。
ただ、これはあくまでも個人の意見であって、実際の病院経営されている方々からしたら、何、夢物語を語っているのだ?とお叱りを受けそうです。
でも、今のこのご時世では看護師さんの負担はすごく大きいと思います。
そこで少しでも看護補助員が助けになれれば最高の看護が実現できるのではないでしょうか。と今でも、夢物語を語っています。