凡百のうちに
徒然なるままに。
書いて 書いて 時に描いて 書いて
途中で投げ出して フォルダに仕舞って
書いて 書いて 時に描いて
そうした凡百のうちにキラリと輝く原石があると夢見て
そして 夢は凡て 夢でしかないとすぐさま気づいて
また投げ出して 削除して 時にフォルダに仕舞って
書いて 時に描いて 書いて
時にフォルダから出して 眺めて また続きを書いたりして
やはり凡の出来でしかないとすぐさま気づいて
またフォルダに戻して 時に削除して 書いて
そうした凡百のうちに出来上がった たったひとつを選んで
唾をゴクリと飲み込んで 「投稿する」ボタンを押して
WEBの海に流して すぐさま後悔したりして
そうして 私の「作品」の数がまたひとつ 増えた事になっていて
実は本当の姿は見えなくて 凡百の「屍」フォルダがあって
そのうちにたったひとつ航海に出た屍でないそれがあって
でもそんな事は読んでくれる人にとって 何の関係もなくて
私は書いて 描いて 書いて 書く
凡百の屍を生み出して 時に投げ出しながら
お読みいただきありがとうございました。