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名もなき少女から始まった、魔法士の系譜  作者: みや本店
4章 大陸に生きる者編
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12話 朝の訓練は欠かせません

 馬車に揺られてようやく王宮から部屋に戻ってきた。驚いたことにナイアさんとスピナさんも一緒に!お2人は国王陛下にお願いして、フィル王国滞在中の僕たちの案内役を引き受けているようだ。お2人とも高貴なお方なのに、こんな雑務を引き受けていいのかな?僕もアスカも心配になる。そのことをお伝えすると、この部屋の中には僕たちの過ごす部屋とは別に僕たちをもてなすための担当の人の部屋があるそうで、お2人はその部屋で過ごされるそうだ。もちろん、その部屋はフィル王国の高貴なお方も泊まれるような部屋で、お部屋で働いてくれるメイドさんたちのお部屋とは別格だそうだ。まぁ、別の国のおもてなしの方法の違いと受け取りましょう。


 僕たち6人は部屋で着替えを済ませて、僕たちの部屋の居間に集合してもらうことにした。スピナさんにはメイドさんたちに、何か食べられるものの用意をお願いしてもらった。皆で食べながら明日からの予定についてお話ししましょうとなったのだ。




 部屋着に着替えた6人が集合して、案内されたのは食堂だった。もう僕たちがかしこまったことを嫌がるのが理解されたようで、2人ずつが座れる8人用のテーブルに食事が用意されていた。想像と違いしっかりした食事だったので、食事会で食事をしないのも想定して準備をしてくれていたようだ。


 僕とアスカは赤ワインをご馳走になりながら食事を始める。他の4人も好きなお酒を注文して食事を始めてくれた。


 まずは僕とアスカが朝起きると庭で訓練をしていることを話す。ナイアさんは部屋を出た庭で訓練をどうぞと言ってくれた。訓練が終わるとお風呂に入って、それから食事をしていることも伝えた。それも了解と言われる。食事をしながらその日の予定についてや業務連絡を受けていることも伝えた。フィル王国では食事をしながら仕事の話しをする習慣はないと言われた。僕もメリオス王国も同じで、公爵家だけの習慣と伝えておいた。ナイアさんとスピナさんは渋々了解してくれた。この部屋で食事をするときは、ここで6人でとのお願いにも、皆さんが嫌々ながらも了解してくれた。


 スピナさんからも質問をされた。ダンジョンに向かうのは早くても数日後。それまでどう過ごしたいかと。僕は可能なら神殿に行って神殿長とお話ししたいことと、メリオス王国のマイル商会と取引のある商会を紹介されたので、その商会に買い物に行ってみたいとも伝えた。スピナさんが王国との調整を引き受けてくれた。


 ナイアさんからも質問を受ける。ダンジョンへ向かう場合、最も効率のいい人数は何人かと。僕はアスカに確認したところ、魁の皆さんを乗せることを想定して作った飛び箱が6人乗りだったので、最大6人の移動が理想的と伝えた。僕とアスカ、それには少なくともナイアさんかスピナさんのお1人は護衛につけていないとお叱りを受けるかな?なので、フィル王国の関係者は2人か3人となる。この人数だとのんびりペースで6日間で戻ってこれると伝えた。ナイアさんはありえないという顔をされていたけど、アスカも6日あれば余裕ですねと言ったので、本当のようだとは思ってくれただろう。ナイアさんはまだ飛び箱を見たことがないので、理解できないのは当然かもしれないです。


 食事が終わったところで解散しましょうとなった。僕とアスカはお風呂にはって、もう部屋から出ないので、皆さんもゆっくりしてとお願いした。皆さんも了解してくれた。




 翌朝、朝の訓練のためにダンジョンへ行くときの服装と装備で居間に向かう。もう4人は僕たちを待ってくれていた。レイナさんとリニアさんは護衛も兼ねて一緒に訓練だけど、ナイアさんとスピナさんは……やる気満々の服装でした(笑)


 6人で部屋を出て庭に向かう。僕とアスカは2人で柔軟体操をしてから、いつものように素振りを始める。今の僕の素振りはスティレットの改造版、鳥のくちばしをからヒントを得て改造を重ねた銃弾型の魔弾を投げている。この魔弾を完成さえたときにも、創造主様からお呼び出しがあった。どうも過去の人類でも戦争の道具として銃弾型の武器を使用していたようだ。弾を速く正確に飛ばすのに効率のいい形だったようだ。僕だけが使う分にはいいでしょうとお目こぼしをしていただいた。創造主様にお目こぼしをいただくことがとても多いような気がしているのだけど……


 レイナさんとリニアさんはいつもの見慣れた光景なので、僕たちと一緒に剣を振ったり魔法を詠唱していた。一方のナイアさんとスピナさんは信じられないようなアスカの高速の突きと、僕の魔法で物を投げている姿をポカンと眺めていた。


 素振りが終わったことろで僕とアスカは立ち合い。今日は娘たちがいないので、レイナさんとリニアさんは僕たちの立ち合いを見学するようだ。レイナさんとリニアさんの横に座って、ナイアさんとスピナさんも座って見学をするらしい。


 僕は左手の杖に大きな蜂の巣の盾、右手は土の糸を使う。アスカは2刀の細剣が定着している。僕が小さな土の盾を投げ始めて立ち合い開始。アスカはよけるなり突き落とすなりして対応。隙を見ては右手の細剣で突いてくる。ある程度のリズムのようなお互いの動きは、アスカの2度の突きである分解の突きと貫く突きで僕の蜂の巣の盾を壊しにかかる。僕は蜂の巣の盾を突き出すように伸ばしてアスカとの距離を取ろうとする。アスカの突きで蜂の巣の盾は簡単に砕かれてしまったけど、別に新しいのを作ればいいやが僕の最近の対処方法。ただ、アスカも変則的な動きで僕の対処が追い付かないよに、左手の細剣も使うようになってきた。そして最後のアスカの決めの攻撃。昔のアスカの高速突きを改良して、高速突きの中に分解の突きと貫く突きを混ぜてくる攻撃。これには僕が相当苦労をさせられている。今朝も僕がもう駄目だとなって両手を上げて降参のポーズ。2人で今日の立ち合いをああだこうだと言いながら、皆さんのところへ戻った。


 レイナさんとリニアさんも僕たちのああだこうだに参戦して、朝の訓練の戦いのことについて4人で改善点を話し合う。お2人は僕たちの立ち合いを真剣に見てくれるので、的確なアドバイスがとてもありがたいのです。僕たちの話しが一区切りついたところでお部屋に戻ることにした。結局、なんの訓練もしないで終わったナイアさんとスピナさんにも戻りましょうと伝えて、6人で部屋に戻るのでした。


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