表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき少女から始まった、魔法士の系譜  作者: みや本店
3章 夢を紡ぐ2人編
245/336

97話 王国最強冒険者

 いつものように朝の訓練を終え、お風呂に入ってから朝食。セリエさんの朝食がおいしくなってる!



「セリエさん。朝食、とてもおいしいです。何か工夫をしましたね」


「はい、グランさんから教えてもらったスープのレシピからヒントをもらいました」


「今度、作り方を教えてください」


「はい、喜んで」




 朝食を終えたところで、アスカに頼み事をする。



「アスカ、冒険者ギルドに行く前に、父上の屋敷に寄りたいのだけど」


「はい、いいですよ。急いで支度を済ませてきますから、少々お待ちください」



 アスカは部屋へ行き、出かける支度を整えてから玄関へ降りてきた。そのままセリエさんに行ってきますと挨拶だけして出かけた。


 父上の屋敷へ行くと、父上もちょうど支度が整ったところだった。



「どうした、2人そろって」


「父上にお渡ししたいものがあって寄りました」



 僕は昨日作ったダイヤモンドの剣をリュックから取り出し、父上へ渡した。



「これは見事な剣だ。こんな立派なものをもらってもいいのか?」


「はい、父上と同じ剣を国王陛下と伯爵様へお渡ししたいと思ってます。入院のときのお礼です。それで、父上。鞘に納めた方がいいのでしょうか?」


「装飾品として渡すなら、無くてもいいと思う。必要があれば好みのものを自分で作られるだろう」




 父上とアスカに頼んで、リサさんにも杖を渡すためマルスさんの屋敷にも寄ってもらった。ちょうどマルスさんとリサさんが玄関を出るところだった。僕は急いで駆け寄り、リュックから出した杖をリサさんに手渡たす。



「私の作ったのと同じ杖です。今回助けていただいたお礼です」


「グラン、気持ちは嬉しいけど、この杖はいくらするのか想像できないほどの価値よ」


「遠慮しなくていいですよ。昨日、アスカとダンジョンに行って、ちょちょっと作ってきたものですから。そうそうリサさん、この杖をフィーネ様とグリス侯爵様にもお渡ししたいと考えています。何か箱のようなものにでも入れた方がいいですか?」


「それじゃお言葉に甘えて。本当にもらっちゃうからね。それと、杖を何かに入れて渡すとは聞いたことがない。そのまま渡して大丈夫よ」




 こうして、皆でぞろぞろと冒険者ギルドに向かった。主力のクランが揃っていると聞いて、ギルド長が様子を見にきた。父上がギルド長に事情を説明する。ギルド長は大きなホールへクラン連合の皆を案内してくれた。入室してしばらく待っていると、何人かのギルドの職員さんもきて、冒険者レベルの更新が始まった。やはり今回の遠征でレベルが上がった人がいた。セルシスのジークさんとアサさん、LHのガンダさん、そして魁の父上。父上はついにアスカと並んで世界最強のレベル16!皆が大歓声となった。そして初めてのステータス更新の僕。ギルドの職員さんが計測してくれたけど、ギルド長のところへ行ってしまった。ギルド長が別の計測器を持って僕を計測。冒険者レベル17だそうです。


 父上のときは大歓声だったのに、僕のときはシーンとしていた。まあ、そうですよね。冒険者初心者の後衛の僕ですから……きっと僕が38階層のボスを倒した扱いになっての結果だろう。そうなると、アスカもレベル17に上がるためには、38階層のボスを討伐する必要があるのかな?




 セルシスでランチを用意してくれていたので、皆でセルシスに向かった。前回の説明会で使った会場で食事とダンジョン攻略の報告をすることになった。食事は豪華なランチだった。セルシスはどこの料理店と契約しているのだろう?


 食事が終わって食器が片付けられる。そして父上が壇上にあがる。父上は38階層の不手際について謝罪した。そしてあの苦戦のなかでも、誰も失うことなく帰ってこれたことを感謝した。さらに息子のグランが無事に退院できたことにもお礼を言っていた。話しが終われば報酬の支払いをするので、各自が呼ばれたら前へ出てきて欲しいと伝えられる。僕も手を上げ発言の許可をもらい、皆さんにお伝えする。個人の荷物のお返しと、注文した商品の支払いをお願いしたいと。父上から報酬を受け取ったら、横にいる僕のところへ来てもらう段取りとなった。


 僕とアスカも前へ出て、空いている机を利用して、荷物の手渡しの支度をする。アスカに個人別の注文リストを渡す。そこには金額も書かれている。アスカがリストを確認してから金額と、グランへの入金をお願いしますと伝え、僕がリュックから荷物の入った袋を手渡す。皆さんが退院おめでとうとか、冒険者最高レベルおめでとうとか、また一緒に戦いましょうとか言ってくれた。とても嬉しかった。最後に僕たちも報酬を受け取った。これで、初のクラン連合での討伐が無事に終了しました。




 皆がぞろぞろ出て行く中、僕もアスカと帰ろうとしたところ、ガンズさんとマルスさんに背中をバシバシ叩かれながら聞かれた。



「おい、世界最強のリーダー。今日はどこで飲めばいいんだ?」



 ああ、魁は僕がリーダーってことになったんだっけ……しかたがない、皆で昼から飲みに行ってしまいましょう!



「もちろんリイサさんのお店です。飲みたい人は私についてきてください!」


「おおっ、頼もしいな。さすが世界最強のリーダーだ(笑)」



 皆が大爆笑。笑いがおさまったところで、リイサさんの店に向かいました。皆が僕の冒険者レベル17を祝福してくれた。皆の心からのおめでとうの言葉は、やはり嬉しいものでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ