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名もなき少女から始まった、魔法士の系譜  作者: みや本店
3章 夢を紡ぐ2人編
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33話 結婚式前日

 リサさんの屋敷に寄って、お借りした剣と盾を返して、自分達の屋敷に戻る。



「アスカ、今日も1日連れまわしてごめんね」


「いいえ、旦那様には有意義な1日だったようですから」


「うん、次のダンジョンからは、アスカにシャワーを浴びせられるように準備しておきたくて」


「シャワーは大歓迎です。この間のテントで体がふけたのもありがたかったですが、シャワーは格別です。体も髪も自由に洗えますから」


「うん、楽しみにしてて」




 屋敷に戻ると、門に書置きが張り付けられていた。父上からだ。結婚式のことで話があるとのことで、アスカには父上のところに行ってもらって、僕は晩御飯の支度をすることにした。


 リサさんとの買い物で手に入れた数種類の野菜がある。今日は野菜炒めしか考えていません!野菜炒めに硬めのパン。スープはお肉の出汁のスープ。そしてデザートは下準備だけして置いておく。


 食堂への配膳をしている途中でアスカが帰ってきた。



「おかえり、アスカ。父上の用事はなんだった?」


「結婚式が明後日に決まりました。神父様が午前中なら時間が取れるそうです。着替えは神殿の控室をお借りできるそうです。当日は私の着替えの手伝いにセイラさんも来てくれることになりました」


「いよいよだ!結婚式が待ち遠しい」



 少し興奮気味の僕たちだけど、とりあえず食事をすることにした。



「いただきます」



 2人で手を合わせてから、野菜炒めを食べる。うん、おいしい!アスカは野菜炒めを食べたことがなかったようで、物珍しそうに食べていた。


 食事が終わって食器を流しに片付ける。アスカには紅茶の支度をお願いして、僕はデザート作りを始める。下ごしらえをしておいたので、調理はすぐだ。卵黄とクリームとはちみつを混ぜて、もう一方で卵白を泡立つまで混ぜる。そして2つを一緒にしてさっとまぜる。これを焼くだけ。


 2つ焼いて急いでアスカのところへ持って行く。アスカの前にお皿を置くと、これがデザート?って顔をしていた。見た目がオムレツに似ているからかな?



「さあ、食べて。早く食べないとしぼんじゃう!」



 アスカがひと口食べてみる。アスカのトロ~ンとした笑顔、いただきました!



「旦那様、このおいしいデザートは何ですか?」


「スフレオムレツって言うんだよ。卵のデザートだからアスカが好きだと思って作ってみた。ふわふわでおいしいでしょ」


「はい、ふわふわで、ほんのり甘くて、口の中で溶けてしまいます。初めて食べました。とてもおいしいです」


「アスカが喜んでくれて、ホッとした。作ったかいがあったよ」




 食事を終えて、後片付け。2人だと片付けるものも少なくあっという間だ。のんびりお風呂に入っても、今夜は早い時間だったので、アスカにお酒を飲まない?と誘った。アスカも付き合ってくれることになった。


 居間の窓側にイスを2つ並べて、イスの間にサイドテーブルを置く。ワインとチーズとアスカ用にお菓子。二人で外を眺めながらのんびりお酒を楽しむ。



「いよいよ明後日が結婚式だ」


「はい、旦那様」


「アスカのウェディングドレス姿がとても楽しみだよ」


「少し恥ずかしいですが、きれいに着飾った私を見て欲しいです」



 穏やかなとても良い夜だった。ワインがなくなったところでお開きとなり。2人で部屋へ行って眠った。




 朝は訓練。僕は気になっていたサンストーンを持って訓練してみた。特に変化はなかった。次は魔力を送ったり、思念を送ったりを試してみよう。訓練の後、お風呂に入って朝食を食べる。すると、父上が屋敷を訪ねてきた。僕は急いで父上の分も用意に厨房へ向かい、アスカは父上を食堂へ招いた。


 3人で食事をしながら、父上の話しを聞いた。どうもアスカに呼ばれてきたようだ。僕は食事が終わると父上とアスカに訓練をすすめた。アスカも乗り気だった。アスカにとって独身最後の父親との訓練。親子の対話もあるのだろう。


 僕は食器の片付けと、お風呂の準備。さすがに男湯と女湯の両方の支度をしました!そして、僕はエコを使って調べ物をした。すると2人が訓練から戻ってくる。



「2人ともお風呂にはいってください。準備はしておきましたから」



 2人がお風呂へ向かったのを見計らって、僕は冷たいジュースを用意して、居間のテーブルへ置いておいた。後は親子水入らずで話す時間にしてもらおう。僕は部屋へ行って調べ物の続きを始める。




「旦那様、お父様がお帰りになります」



 アスカに声をかけられて、僕は居間へ降りていく。


 僕がリビングへ戻ると父上とアスカは風呂上がりのさっぱりした顔でジュースを飲んでいた。父上の手元には贈り物のような小箱が置かれていた。アスカから父上への育ててもらった感謝の品なのだろう。ちゃんと話でもできたかな?




 僕は父上にお昼をご一緒にと誘ったが、用事があるとのことで帰っていかれた。僕は用意しておいた昼食をアスカと2人で食べ始める



「父上とはちゃんと話せた?」


「はい、育てていただいた感謝の気持ちをお伝えしました」


「僕も母さんに感謝の気持ちを伝えたかった……アスカはいつまでも父上を大切にしてあげて」


「はい、お父様も旦那様も大切にいたします」




 その日の午後はのんびり過ごした。食事の前にお風呂に入り、簡単に夕食を済ませ、今夜は早めに眠ることにした。明日の結婚式の日の朝もアスカは訓練するのかな?おやすみなさい……


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