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異世界の鎧  作者: リジェネイド
8/8

第8話 討伐

アクセス、ユニーク、ブックマークなどありがとうございます、ちなみに作者からの質問なんですがこの小説の題名を初めて見たときどんな内容だろうと思いましたか?読者様の意見が聞けたら幸いです、

第8話 討伐


次の日の朝、昨日は快晴だったが今日は曇り、雲を通して差し込む太陽の光は弱く、影は無い、


昨日と同じように朝ご飯を食べ仕事をしにギルドに向かいクエストを受ける、相変わらず専属受付は営業スマイルどころか何かと冷たい態度で接してくる、これから専属として長く付き合うかも知れないのにこれで大丈夫なのだろうか、、、


今回受けるクエスト難度D級のブルーベアと言う大きい青い熊、いきなり熊を討伐しようと考えるミツハが怖いが話を聞くといつもこのクエストが貼り出されたら即行で受けにいくほど美味しいクエストらしい、


3人のパーティーだったとき頑張れば普通に狩れて報酬金と素材金合わせて4000マナ、討伐場所はこの町から30分ぐらい歩いたところの森で縄張り意識があるので比較的見つけやすいらしい、


脳内に思い浮かぶのは二足歩行の豪腕でハチミツペロペロしている青熊しか思い浮かばないが3人が大丈夫だと言うので大丈夫だろう、


ただ、今から行く森は昨日行った森とは違い肉食系が多くいる森、奇襲や待ち伏せと言った知能があるモンスターもいる可能性もあるので気を引き締めて行こう、


クエスト用紙をちぎって専属受付の冷たい態度を取られながらクエストを受注する、太陽は登っているが曇に遮られ少し暗い町並み、それとは関係はないが森へと向かう道中、気になる話が多々聞こえる、


??? おい、噂なんだが、なんかリージルト帝国が戦争をする準備をしているらしいぞ、

??? マジかよ、相手は何処だ?待ちにない稼ぎ時じゃないか、

??? 戦争ねぇ、まぁ、アルム王国はいつもどうり中立だろう、

??? はぁ、またあの国は戦争か、、、


[戦争]とは人によって感じ方が違う、戦争が起きてビジネスチャンスだと喜ぶ人もいれば死へ恐怖で怖がる人、何も感じない人など様々だ、


日本では1939年に第二次世界大戦があったのにも関わらず現代の日本の若者達は戦争はいけない事と大半は認識しているものの実際に爆弾が降ってくる恐怖を知らないほど平和過ぎる、


戦争は一般人から見てはいけない事と考えている人が大半だが逆に戦争勃発しないかなぁ、と思っている人達も存在する、


それは戦争とは多額の金を儲けられるイベントだからだ、実際にバブル時代も戦争をしている国に材料や燃焼、食料を輸出して大儲けした、そんな考えの人達も世の中には存在する、


ただ、戦争には大まかに二種類ある、それは本気の殺し合いかどうかだ、戦国時代の戦は主に武士が戦っていたが死にそうになれば撤退する、自分の国が勝っても負けても農民から見れば殿様が変わるだけで殺し合いの面では一般市民は関係がない、


逆に現代の戦争は一般人市民から軍人までが国の為に戦う、現に一般人の子供から高齢者までもが戦争の為に働き、兵士は自分が死んでも敵を殺す、零戦特攻隊がいい例だ、


ただ、石神はどこかの誰かが行った[中立だから大丈夫]などと言う言葉を聞き、自分には関係のないことだと考え、その話題の興味を無くす、、、


リリィ達と今日の夜ご飯は熊鍋か焼き肉かなどと話し合って歩いて約30分、目標が生息する森に到着する、昨日行った森とは状態が少し違いじめじめして気持ち悪い、


そして少し心配なのがブルーベアを見つけること、この見るからに広大な範囲の森で動き回る特定のモンスターを探しだすのは至難の技だ、千里眼でもない限り見つけ出すのは数日、それ以上掛かるかもしれない、


石神 どうやって見つけるんだ?

リリィ えっと、、、ブルーベアの縄張りの近くは木に爪跡や小川があります、あ、それで甘い匂いがしたらブルーベアが近くにいるかも知れないので注意してください、


リリィはこの森の地図と思われる少し汚い素材の紙を取り出し指で場所を指しながら説明してくれた、が地図は手書きで大雑把な所しか書かれていない、大丈夫だろうか、、、


不安感を覚えながら森へと入るリリィ達の後についていく、ただ、念には念をでT2装備に戻しレーダーチップでヘルメットシールドに投影されるレーダーを気にしながら森へ足を踏み入れる、、、


森は思っていたより巨大な木の根や砕けた岩、倒木が所々にあり、結構いりくんでいる、しかもじめじめとしているせいか足が滑りやすく倒木や岩を乗り越える時に転びそうになる、


森に入って約30分、やっとブルーベアがつけたであろう爪跡を発見し痕跡をたどる、そしてしばらくするとピ!っとレーダーに敵性生命反応を表す赤い点が自分達に気づいたのか急速向かってくる、


ドシン!ドシン!と重量感のある音が聞こえ緊張や不安など様々な感情を感じながらミツハと共に前衛に立ち武器を構える、


ミツハ 石神、準備はいいか?、、、、来るぞ!

グゴゴオオオォォォォォ!!!


前の草むらから全長4mほどの青い熊が表れ威嚇と思われる咆哮を石神達に浴びせる、石神が知っている普通の熊とは違い両腕の爪が異常に発達し鉤爪のように曲がっており、腕や足の第二間接からは青い体毛から鱗のような甲殻に変化しておりほんのりハチミツの甘い匂いを漂わせる、


平和な日本にいた時の自分だったらもうパニックで逃げ惑っていたがそれは今は違う、一人で複数体のハウンドバイトを対処することも容易な自分だし仲間もいる、この熊なんぞ問題はない、


ミツハ 行くぞ!

石神 了解!

レナ にぁ!

リリィ はい!


ミツハの掛声と共にブルーベアに攻撃を開始、ミツハは熊に正面から攻撃、リリィは精霊魔法でミツハを援護、レナは木の上から弓で頭を集中的に攻撃、そして自分は熊の背後から攻撃を担当する、


一見ミツハが大変なポジションだと思うが実を言うと自分より安全である、なぜなら、リリィがミツハの前に熊の攻撃は弾くがミツハの攻撃は通る意味不明な魔法の壁を展開しておりミツハが一方的に攻撃出来る、


逆に自分は背後から攻撃してパワードスーツも着ていて安全なのだがたまにレナが放った矢を熊が弾いて流れ矢が飛んできたりミツハの攻撃によってよろけた熊に当たりそうになったりと危険なのだ、


ただ、このブルーベアも三方向から攻撃を受けているのにも関わらずなかなか倒れない、後ろからだとよくわからないが片手で矢を弾き、ガキン!と音がよくなるのでもう片手でミツハの槍を対処しているみたいだ、


そして自分もナイフ2本で背中を斬っているものの傷が浅い、このままではジリ貧だ、少々危険だが急所を狙おう、


石神 首を狙うから援護頼む!

レナ 了解にゃ!

ミツハ 了解した!

リリィ 了解です!


ミツハ達が下がりリリィが別の魔法を唱え始め黄色く電気を放電している魔法陣が構築され[パラライズ]という掛声で雷のような電気の線が熊に当たり熊の動きが止まる、その隙を逃さず助走を付けて熊の首目掛けて飛び掛かる、


足が熊の背中についた瞬間2本のナイフで首を挟むように刺しこみそのまま首をかっ捌きバックジャンプする、刺した所がちょうど脊髄の奥だったのかすんなり熊の首を斬ることが出来た、


首を斬られた熊は何も鳴かずに切り口から血のシャワーを出しながら前のめりに倒れ込む、


石神 はぁ、はぁ、はぁ、、、、やったぜ

ミツハ ナイスハンティングだ石神、

レナ にゃ~、、、疲れたにゃ~、、、

リリィ 凄いです!石神さん!

石神 ありが、あ、・・・・ごめん、


倒れた熊を避けてリリィ達と顔を見ると熊から吹き出した血を大量に浴びたのか頭から足まで真っ赤に染まっている、


ミツハ達は[大丈夫大丈夫、川で洗えばいい]と軽く笑っていたが女性を血まみれにするのは男としていいものなのだろうか、、、


まぁ、討伐は無事完了、だがまだやることがある、それは剥ぎ取りもとい解体、血抜きは既に済んでいるので後は内臓を取り出し、骨や爪、甲殻などを解体する、


本当は服に血が染みてしまうので先に洗って来て欲しいのだがミツハに解体の仕方を教えると言うので学びながらミツハの指示どうり解体する、


普通だったら気持ち悪くなるかも知れないがゾンビゲームのやり過ぎで内臓とかのグロテスクな物に対して何も感じない、ハウンドバイトも捌いたし慣れだ慣れ、


ただ、解体とは微妙な力加減や入れ込む刃の長さなど器用さが大切で肉を汚したり、切らないところまで切ったりしてしまったりと大変だ、しかしパワードスーツのお陰で1mmのも繊細に手が動きミツハの適切な指示のお陰で完璧に解体することができた、


それから川の近くに移動し、一時荷物を預かりリリィ達が服や体を洗い終わるまで川が見えない岩の裏で待機するが、


レナ 覗くにゃよ~

石神 覗かないよ、

レナ 本当かにゃ~?

石神 はよ洗ってこい、シミになるぞ、

レナは自分をなんだと思っているのか、、、そもそも自分は人の容姿ではなく中身で判断するタイプなので容姿なんて二の次次次だ、ただ、自分も男だ、気にならない訳がない、ただ、これはやってしまったら犯罪、理性を保ちただただ洗い終わるのを待つが、


レナ にゃははwwほれほれ~

リリィ きゃぁ!冷たいですよ!や、止めて下さい~、

ミツハ レナ、やり過ぎは良くないぞ、自分のが小さいn!?

レナ なんにゃ!?この!この!その果実半分寄越せにゃ!!

・・・意識するなと言う方が無理がある、耳塞ご、、、


じゃぶじゃぶきゃーきゃーと外にも関わらずにはしゃぐリリィ達は服や体を洗うという目的を忘れ水遊びをし始めてしまったので自分はひたすら待機、


じめじめしてて汗びっしょりな体を洗いたいという欲を押さえながら岩を背もたれにしながら座って待っているとピーと言う音と共にレーダーの端に青色の点が約30個表示される、


このレーダーは赤い点が敵性、緑の点が味方、青い点が中立で表示される、見た所に全て青色なのだが陣形を組んで移動しており人間であることが分かる、


ただ迂回道があるにも関わらず危険な森をこんな大人数で移動するなんて何か理由があるのだろうか、、、いや、普通に考えたら冒険者かな、どうせクランで実戦訓練でもしているのだろう、


だが他の人間を確認した以上このままリリィ達が水遊びを続行してはいけない、多分何も着てないだろう、、、


石神 おーい!、服洗い終わったかー!

ミツハ え!?、あ、、、後少しだ!

レナ にゃ、、、ミ、ミツハ待ちだにゃ、

リリィ あ、えっと、後ちょっとです、、、


それからしばらく経ち、リリィ達が服を魔法で乾かしたのか分からないが血の色が落ちた元通りの乾いた服や防具を着て戻ってくる、


自分も汗を流したいところだが大勢の人の存在を確認してしまったので帰ってから体を洗おう、ミツハと分担してブルーベアの素材を持ちギルドへ帰還する、


ただミツハと自分の荷物量が6:4で楽なのはいいが男として情けなく思ってしまう、


帰りも同じように歩いてじめじめした森を抜ける、曇りの天気は変わらないが、涼しい風がパワードスーツの隙間に入り込み発熱した体や熱気を冷やし心地よい、


ギルドについて専属受付に討伐完了報告をして合計報酬金額5320マナを受け取った、やはり大型モンスターだけあって稼ぎもいい、


空は相変わらずの曇りもようだが未だ平然とこの国は安泰で賑わっている、


最後まで読んでくださりありがとうございました、


2019年11月17日

諸事情により打ち切りです

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