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歌神と平凡と猫  作者: 千代
7/9

まだまだこれから

うちが最後に見た空は無かった。

雲一つない、綺麗な星空がそこにあった。ただ街の明かりがまぶしすぎて月も星もかき消される。


その中を進む一匹の黒猫と一人の幽霊。周りからは猫しか見えてない。なんだか心にポカンと穴があいたような虚しい気持ちがこみ上げてくる。


気が付いたらモノが足を止めこちらを見ていた。



「ヒナと初めて会ったところにでも行きますか?あの丘の公園に!」


懐かしい。


「そうだね。そうしよっか!」


あの時もこんな空だったな。

公園は街の明かりに邪魔されず、ありのままの星達をみせてくれた。




「〜♪」


誰かの歌声が聞こえた。うちは妙なことに気が付いた。そう、今は人混みの中にいる筈なのに歌声がはっきりと聞こえる。おかしい。明らかにスピーカーなどによって聞こえる声ではなく、肉声。


「まぁいっか。」


「え、いいんですか?!そこは謎を解く探偵になった感じの推理小説になる流れじゃ…。」


「何それ美味しいの?」


「はい、ヒナにそんなことを求めちゃダメなのが良くわかりました。だってヒナはAHOですもんね。阿呆。」


ピッキーン!うちの堪忍袋は爆発バッコーンしましたよ。この猫さんは飼い主にアホとか言っちゃったよ!



「やんのか?あの時のモノはすっごーーーーーーーく純粋で可愛かったのにな!かったなのにな!!!」


「今もすごーく可愛いじゃないですか!ヒナの目が可笑しいんです。あぁ可哀想なご主人、アホになると目まで悪くなってしまうんですね!!」



睨み合う猫と幽霊。仲がいいのやら悪いのやら。たとえ姿が変わってもその関係は終わらない。


めでたしめでたs「「終わらせるなよ!!」」



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