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歌神と平凡と猫  作者: 千代
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こんなはずじゃなかった

さっきスルーしたのを引きずっているようでモノは黙ってしまった。そこまで怒らなくてもいいじゃんよ~!

「……クリスマスにぼっちとか可愛そうですね。」

やっと口を開いたと思ったら、一言目にそれかよ!実は結構気にしてたのに…いや、うちは一人が好きなだけだし、寂しくなんかないもん。

「開き直らないで下さい。なんか見ていてさらに可哀想に思えてきます。」

…………。うちの心は穴だらけになりました。めでたしめでたし!

「なんもめでたくないですよ?!」

モノがそんなこと言うからいけないだし。一応、乙女なんだからさもう少し優しくしてくれてもよくない?

「もう、しょうがないですね…。ごめんなさい。」

なにそれ!仕方ないから謝ってやろう的な。モノなんてもう知らない。


うちはそのままモノの方を振り返らず、ずんずんと足を進める。イルミネーションやカップルなどで賑わっているここからいち早く離れたかった。我慢すればよかった…。なんて後悔しても遅い。

「ひな!危ないっ!!」

モノが叫んだのが聞こえ、フッと横を見るとそこにはトラックがあった。残り数センチで当たるな、そう確信してうちは何故か微笑んだ。あぁ、馬鹿だな。もっとやりたいことあったのに。


ドンッ


体が軋む感覚、妙な浮遊感、眩む視界

そして、うちの体は地面に打ちつけられた。

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