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歌神と平凡と猫  作者: 千代
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クリスマス

そこらへんにいるはずの中学3年生。いわゆる平凡の女子!のはずだったのに、なぜこうなった!!

誰か馬鹿なうちでもわかる説明プリーズ!!

「その口をまず塞げ。」

はい。モゴモゴモゴモゴモゴッ!!

「はぁ。喋ってもいいから静かにしてくれ。」

( ・´ー・`)フッ勝った!


うちは神崎かんざき 氷菜ひな

平凡に生きるはずだったんですよ!漫画読んで、アニメ見て、ご飯食べて、寝る。幸せハッピーライフのはずだったのに~!!タイムマシン欲しい。

人とはとても小さく惨めだ。あんなに短い時間でいったい何をあんなに一生懸命になっている。実に哀れだ。報われる保証はないのに汗や涙をこぼし、闇を抱えて生きている。


そんな人間たちを見ながら俺は今日もゆっくり過ごす。そんな日々を何年と過ごしたろう…。……何百年かな。俺はただこの風景を見ながら歌声を夜空へ響かせる。誰にも届くはずのない歌を…。ただ一人、暗闇の中で。



冷たい風が頬をなでる。ふと、顔をあげるとそこには微妙な夜空が広がっていた。せめて…「きれいな星空」がよかったな…。空は分厚い雲で覆われて星ひとつ見えない。しかし、月の周りにだけポカンと綺麗に穴があいている。なにかよからぬことのでも起きるのかな♪なぁんちゃって!

「独り言が多いですよ…。周りから見たら変人、あ!これをキチガイというのですね!!」

うちのガラスのハートが粉々に粉砕されちゃったよ?!ちょっと格好つけてみたかっただけだし!ついつい口ににでちゃったんだからしょうがないでしょ!てか、あんたの方が変なんだからね?喋れる猫とか…。

「何たる侮辱!猫が喋らないなどと勝手に決め付けるなんて。あの時の優しさは一体どちらに消え去ったんでしょうね…。」

うちの足元にいるのは生物学上は猫のはずだが喋れてしまう謎の生命体、モノ。

「あの…。全部口に出してるのはわざとですか?地味に傷つくんですよ!地味に!!大切なことなので2回言いました(`・ω・´)キリッ」

はぁ…。なんでクリスマスにこんな変な天気なんだろう~!

「え?!スルーですか!もういいですよ…。」

かまってもらえなくて拗ねるモノ。これがモノに対するベリーグッドな対応なんだよ!だってモノのMはマゾのMでしょ?

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