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面倒な会話

男は絶望を消し、決意の色を示した

そしてその男は言う


「・・・俺だけ殺せ。他のやつには手を出すな」


といった

だが、その瞬間、寝た振りをしていた奴らが起き、口々に言った


「ダメだ。お前だけを死なせたりなどしない」

「そうよ。あんたを犠牲にして生きていくなんて真っ平御免よ」

「それは困る。あんたにはまだ教わっていない技があるんだ」

「イヤだ。おじさんが死ぬなんて嫌」

「一緒に逃げましょう?あなたを死なせなどしないわ」

「お前だけを死なせたりなどしない」


順に、男のパーティーメンバーらしき2人、青年、少女、夫婦である

その言葉を聞いた男はフッと微笑み言った


「・・・ありがとう」


その言葉に全員が嬉しそうに笑う

そして男は私に振り向いた


「・・・というわけだ。死ぬわけにはいかない」


「いや、そもそも私はお前たちを殺そうとはしてな・・・「ハアアアアアアアアアッ!!」・・・話を聞けよ。まったく・・・」


私が殺そうとさていないと言おうとしたら、言葉を遮られた

そして男が迫る

少しは話を聞けよっての・・・・

すると私と男の間に入るものが1人、金髪をなびかせてくる


「ダメッ!!」


「!バカッ・・・・!!」


その姿を捉えたとき私は彼女を抱きすくめ、彼女に届きかけた刃をつかむ


「ぐっ・・・!」


鋭い痛みが走るが気にしない。それよりもこっちだ


「あんたはバカなのかっ!?

自分で刃の進行方向に入ってくるなんて・・・」


「バカじゃないわっ!!あなたが危険だと思ったのよ!!」


「今さっきあった人を体張って守るなんて馬鹿だろう!!?」


「なっバカじゃ・・・!!」


「ちょっ、言い合いするな!落ち着け!!」


私たちが言い合いを始めていたら、男、マートスが止めてきた


「・・・落ち着いたか?とりあえず、なんでシフォンがこいつを庇うんだ」


「当たり前でしょう!!?命の恩人を守るのはいけないことですか!!?」


質問をしてきたマートスにシフォンがすかさず言う

そして質問をしたマートスは、は?という顔をした


「・・・この人が助けてくれたのか?」


「ええ、そうよ。私を襲ってきた奴らは見ての通り死んでるわ」


と言って、彼女は血の海の中にあるものを指す


「・・・だが、俺たちも殺されるんじゃないのか」


とマートスが言ったので私がそれに答える

まあ訝しむのはわかる。自分たちも殺されたくないだろうしな


「いいや。しない。私はただ、こいつらが気に食わないから殺した」


「なら、俺たちも気に食わなかったら殺すってことか?」


私の答えに彼はそう問うた

ああ、言い方がまずかったか・・・


「いいや。そんなことはしない。彼らとあなたたちには決定的な違いがある。彼らが気に食わない理由は簡単。盗賊で、人を人としてみないから、ついでに言うと、彼らが下世話で矮小で卑猥だから。私は、そういう人は嫌い。だから殺す」


と答えてあげた

すると少し疑念を残したものの殺す気はないと分かってもらえたようだ

それじゃあ、本題に入るか。これが一番大事だし


「ひとつお願いがある。私を村か町に送ってくれないかな」


そう言うと彼らは驚いていた

どうしたのだろう?


「いや、この森は普通人は迷わない。だから、普通に抜けられるはずだぞ?」


ああ、そうなのか・・・

んー、どう言い訳するかな・・・あ、そうだ


「いや、記憶がなくてね。名前しか覚えてないんだ。剣の扱い方は体が覚えてたから大丈夫だったんだが、街までの道のりなど、わからないからな」


「そうか・・・」


「そういえば貴様、名は?私は、マートス・レファリアだ」


すると向こうは名前を言ってきた

なので私も名乗る


「私は、コトネ・カンナギ。よろしく」


「ああ、よろしく。にしても男にしては珍しい名だな。女みたいだ」


「そうだよねえ。可愛らしい名前だよね」


マートスが私の名について意見を述べる

その隣にいるマートスのパーティーメンバー、カーリナ・アレイト意見を述べる

ってああ、ここでもか

仕方ないか、この容姿にこの声だもんな


「ん?・・・いや、私は女だけど?」


「「え・・??」」


実は女です発言にその場にいる全員(シフォン、シフォンの母マキリナ、父レディウス、兄ゼファニア、妹ミリア、マートス、カーリナ、もう1人のメンバー、カイエスト・ジファリス)が唖然とした


あーこの雰囲気久しぶりだなぁとみんなを固まらせるには十分な爆弾を落とした本人はのほほんとそんなことを考えていた



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