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あの人との出会い

私は、シフォン・アウルエル

アウルエル家は代々、商業ギルドで高いランクを誇っている

そんなイエの長女に生まれ、今まで不自由なく、暖かな家族に囲まれながら暮らしてきた

今日は、家族一緒に村を出て、商品を乗せ、知り合いの冒険者を雇って移動している

その途中で十数人の盗賊に襲われた

戦わないに越したことわないと父は御者の人に逃げるよう伝えた


「ギャハハハハハハッ!!」


私たちの後をやはり、盗賊が追ってくる

下品な笑い声を発しながら・・・

私はあの声にゾッとする

おぞましく気持ち悪い声・・・・その声から逃げたくて耳をふさいだ


「クソやろうがっ!さっさと諦めやがれよ、こんちくしょう!!」


兄が悪態を付く


「このまま逃げ切れるかなぁ・・・」


妹もそれにつられて顔を青白くしながら母に聞いている

だが、一向に距離が変わらず、焦っていると馬車の車輪を破壊された

その衝撃で私の手は耳から離れた

そのとき


「くっ!!」


「仕方ない、あんたたちはここで待ってろ!!」


すぐに知り合いの冒険者、マートス・レファリア率いる【花冠の獅子】がそう言って、外に出て応戦する

私たちはそれを中で見ていることしかできない

私は自分の無力さを嘆いた

マートスは、彼女にとって家族のような人だ

傷ついてなど欲しくない

だけど、やっぱり世界は残酷なもの

彼らは決して弱くわない

だが、彼らとて数の差にはかなわない

それが、少なくとも、実力が近ければやばくなる

私たちが見てる前で彼は獲物を奪われ、丸腰となってしまった

そして彼の前にいる盗賊は、彼を殺そうと剣を振り上げる


「!!マートスさんっ!!」


思わず私は声を張り上げた

そしてその瞬間、彼を殺そうとした盗賊の胸には、矢が突き刺さっていました


「「・・・え?」」


いきなりの乱入者にその場にいる全員が唖然とした

その人は、漆黒の服を身にまといフードで顔を隠している

フードから覗く髪と目は綺麗な深紅で見とれてしまう

そしてその人は口を開く


「すいません。私の目的のためにさ、あなたたちには死んでもらいますね」


その口から出る美しい声には似合わない残酷で冷徹な内容をその人は告げる

私はその瞬間、この人になら殺されてもいいと思った

そして、次の瞬間に意識を失い

次に目覚めると、盗賊たちは息の根を止められていた

そしてそこに佇むあの人が私に気づき、私のもとに近づくとこう言った


「大丈夫?やっぱり声の通りかわいいね。無事でよかったよ」


そう言いながら微笑む姿に私は、声も出せず見とれていた

周りにある倒れている両親やマートスたち、盗賊のものであろう血の海など気にせずに


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