神様とのお話
私が覚えているのは、響くトラックの金切り音と、誰のか分からない悲鳴。
生暖かいものが肌を伝う感じと激痛、そして沈みゆく意識だけ。
次に目覚めるとそこは真っ白な上下左右もわからないような場所だった。
「・・・んぅ。・・・・・あれ?ここどこ??」
確か私はトラックに引かれ死んだはずじゃ・・・・
ん?何か目の前に土下座した超絶美少女が・・・・
わああっチョー可愛い!!
・・・って、ん!??
なんで土下座してんの!??
「それはわしがそなたを殺してしまったからじゃ・・・」
あーなるほど・・・
あれ?確か声出してないよね?
しかもこの人が私を殺したって・・・どゆこと?
「ああそれはわしが君の思考を読んでいるからじゃよ」
・・・・・は???
「そういえば言ってなかったの。わしは所謂神様、というやつじゃ」
ああ神か・・・・
「それで神様、私を殺してしまったっていうのは??」
「・・・そなたは不思議な奴じゃな。普通神と言われても信じないものだが・・・・・」
なぜか愉快そうにそう言われた
?不思議かなあ?
だって神様じゃないとこの状況に疑問がわくしなあ
むしろ人間て言われたら、超警戒するよ
「まあいいか。確かなぜ私が何故そなたを殺したと言っているか、じゃったな」
「はい」
「・・・実はな、ソナタは本来もっと長く生きるはずだったんじゃが、そこで少し問題が生じ、そなたを死なせてしまったのじゃ。本当にすまなかった・・・」
そう言って神様は私に頭を下げてきた
「やめてください。別に気にしてませんから。
それよりこれからのことなんですが・・・私は天国へ行けるんでしょうか???」
「そのことだがお詫びに転生させようと思うのだが、どうだ?
と言っても元の世界はもう10年近く経っているからの。転生するなら異世界になるのじゃ、それも科学のあまり進んでいない魔法や魔物がおる世界に、じゃ。そなたの居た世界で言うところのファンタジーな世界じゃ。」
と驚くことを提案してきた
まあ、私が選ぶのはもちろん異世界転生。
でも、少し気になることがある
「あの・・・神様。それは、赤ちゃんからですか?それともこのままの姿で、でしょうか?」
私は気になることを神様に聞いてみた
何故、このことを聞いたかというと、赤ちゃんからだと前の知識のせいですぐボロを出しそうだからである
「そなたが望むのであればそのままの姿で良いぞ?
装備とかはわしがおまけにつけておこう。
そうじゃ、そなた。わしになんでも願いを言うと良い。可能な範囲でなら叶えてやるぞ?」
「えっ!??いいんですか!??」
「ああ、死なせてしまったからの。せめてもの償いじゃ」
やったあ
ほんとによかったなあ
「それじゃあ・・・まず、身体能力をその世界での最強レベルで魔法を無限ですべての属性に適合でお願いします。あと、この世界の言語と文字を書けるようにと、読めるように。この世界の知識とすべての武器を扱えるようにお願いします。」
「うむ。分かった向こうに着く頃にはもう出来ておるぞ」
「ありがとうございます」
「それでは、また新たな人生で幸せになれることを祈っておるぞ」
そう言うと私の目の前に門が現れた
「そこをくぐれば異世界じゃ。行ってこい」
「はい。それでは、さようなら。
本当にありがとうございました」
そして私はその言葉を最後に門をくぐった