第十二SS装甲師団
少女は第十二SS装甲師団に配属された。
司令官はフリッツ・ヴィット師団長、若者を中心とした武装SS師団だった。
経験豊富な将校・下士官に率いられ創設されたこの部隊は実戦的な訓練を受けた未成年の兵士が大半を占め、
編成の情報を入手した連合軍はこの師団をバカにしていたが、
それが大きな間違いだったことを知るのはもっと先の話になる
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「入りたまえ」
少女は配属されたその日に司令官から呼び出された。少女は呼び出された理由がいまいちわからずにいた。
試験は完璧だったはずなのだが、ではなぜだ?
自分の所属先を教えてくれるものかと思ったが新兵相手にそれはない。
少女は不安になりながら司令部に入った。
司令官の部屋の前には従兵らしき兵士がたっていた、その兵士は以外にも少女に話しかけてきた。
「お?君かい?すべての試験を最優秀でクリアしたってのは」
「SS入隊試験のことであれば小官のことであります従兵殿」
「へーそうなんだー仲よくしよーねー、っとそういやもうこんな時間かほら司令官はこの部屋だ早くお入りフロイライン」
完全にお嬢様扱いをされて少女は不機嫌になりながらも扉をノックし開けた。
「失礼します」
「うむ、試験ご苦労だった、君も疲れたことだろうしひとまずはゆっくりしたまえ・・・といいたいがそういうわけにもいかなくなった、突然だが君は指揮経験はあるかね?」
少女はとても驚いた、いきなり「指揮官にならないか?」と言われたのである。
当然ながら普通の軍隊ならばこんなことはありえない、
通常、指揮官になるには
ドイツ士官学校で卒業しなければいけないはずなのだが
まさにSSだからこその成せる技だった。
「いえ、ありません。小官はこの部隊に配属される前は軍属ではありませんでしたので、しかしながら教練本に載っていることならばすべて暗記しています」
司令官はニヤリと笑い。
「おお、そうかでは一個大隊を指揮してくれないか?我々司令部も人不足でね君のような優秀な人材を放っておく訳にはいかないのだよ」
少女はその言葉に素直に喜んだ。
「これで奴らを殺せるようになる」
亡霊は嗤う
少女は笑う。




