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散文集

疑問符

作者:

 どうして、と、尋ねることに意味はない。


 理由は理由にしかならない。


 私は私のしたことを知っている。私のすることを知っている。


 その意味など知らないが、私のすることを知っている。



 どうなるのか、と、尋ねることに意味はない。


 意味は貴方がつけるもの。


 私にとっては私の意味が、貴方にとっては貴方の意味が、あとからつけられるもの。



 何のために、と、尋ねることに意味はない。


 私のため、と答えたならば貴方は絶望するのでしょう。


 貴方のため、と答えたならば貴方は重い荷物を背負うことになる。


 他人のため、と答えたならばそれはただの責任放棄で、


 未来のため、と答えたならばそれは傲慢さをあらわすものでしかない。



 私は私の理由で私を走らせる。


 貴方にとっての意味など知らない。ただ私は私を走らせる。


 目的はきっとある。けれどそれを語ることはすまい。


 私は私を走らせて、貴方の困惑など知ったことではなくて、そしていつか結果がやってくる。



 私は走る。その先を、破滅と呼ぶなら呼ぶがよい。

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