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春夏秋冬  作者: ぷらちな
9/13

第9話

さぁ投稿しましたよ第9話です!(・ω・ゝ



どうぞお楽しみください。


俺達は1つの傘に肩を並べて歩いていた。



「で、相談ってなんだ?」


「うん……あのね今日の昼休みの事なんだけど……」



まさか、あの事だろうか……達也と廊下を歩いているときに他のクラスの女子が「降るまいが嫌い」だのなんだの言っていた気がする。



「うん……なんか、他のクラスの子にいわれたんだ、『アンタのそのふるまいが鬱陶しいの!作り笑いして可愛い子ぶって、それで男子が振り向くと思ってるんでしょ!』って。」



まさか、本当だったとは…驚いた。



「でも、お前は可愛い子ぶってるつもりはないんだろ?」



「うん……、でも作り笑いはしたことがある……。」


「作り笑いぐらい俺だってしたことある。」



そう、作り笑いなんて誰だってする。



「そんなもんお前にそのつもりがないなら気にすることはないさ」



俺は素直にそう思った。


「でも……このままだと私、友達がいなくなっちゃうよ…。」



といって大塚は俺の学生服の端をつかんだ。



「神奈と水橋はお前の親友なんだろ?」



そう、大塚は水橋と神奈とは1日で親友並みに仲良くなっていた。



「あの二人も、私の事嫌いになるのかな……」



俺はそれを聞いてイラッときた。



「馬鹿かお前!?」



「えっ?」



大塚はとてもビックリして目を見開いていた。



「神奈と水橋はお前のことを信頼してくれてんだろ? それをなんでお前は信用してやらないんだ! あいつらがお前の事を嫌うような奴等だと思うか?」



言い出したら止めたくても止まらない。



「あいつらがお前を好きなように、お前もあいつらをぜんりょくで信用してやれ!……それが親友ってもんだろ!?」



やっと止まった……。



「西城君………。」



大塚は固まっていた。



「神奈は俺の幼馴染みなんだ、俺はあいつの事をよく知っている。

俺の幼馴染みをなめんなよ?」



俺は微笑みながら前をむいて言った。



「西城君……。」



大塚はまだ固まっていた。



「それに前にも言ったように俺はお前の事を友人だと思ってる。」



これは前から変わらない事実だ……。



「また言ってるやつを見つけたら俺が説得しといてやるから……気にすんな」


すると、大塚は泣いてしまった。



「西城……く…ん…あり…が……とう。」



「おいおい、泣くなよ。」


「ゴメン……でも、そうやって怒ってくれたの西城君が初めてだから……」



周りの野郎は大塚の事を「可愛いくて上品な子」としてしか見てなかったようだ。



「まぁ、俺も言い過ぎてしまったようだ、すまなかった。」



「ううん……こっちこそ、神奈や夏美の事を信用しなくてゴメン…。」



そういってから大塚は黙りこんだ…………そして


「お、おい……。」



「ごめん……少しだけこうさせていて。」



大塚は、手を俺の手に絡ませてきた。



「ったく、少しだけだぞ。」



すると大塚は今までで一番だと思われる純粋な笑顔を浮かべて、



「……うん。」



とだけ言った。

だが、最後まで手は繋いだままだった。


さぁ、いかがだったでしょうか?


お楽しみいただけたのなら嬉しいです!



いやぁ本当に毎度読んでいただいてありがとうございます!



我輩感動!でございま

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