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校門
百合に手を引かれたまま、数分が過ぎた。
「前の通り、車が多いから気をつけてね、優くん」
百合は指を差した。
百合が指差した先に、何度もオープニングで見た光景が広がっていた。
ゲームの世界だからか、家からの距離は驚くほど近い。
「花園楽園高校……」
「そうだよ! 優くん、今日から私たちの学校になるんだよ!」
百合は自慢げな表情でそう言った。
他のヒロインたちも、この学校にいるはずだ。
もしかしたら、最初の百合の時のように、武器を持っているかもしれない。
そう考え、警戒を強めながら、俺は校門をくぐった。




