2.日本
大日本連合帝国帝都東京要塞都市地区
日本の政治、経済区であり、それらを敵の攻撃から守るために作られた地区である。
皇居のとある一室では国家盟主である天皇陛下と各大臣が今後の方針を話し合っていた。
原田総理大臣(以下総理大臣)
「それではまず、現状報告と対策についての議題です。まずは防衛大臣お願いします」
仲田国防大臣(以下国防大臣)
「はい、まずはお手元に配った資料をご覧ください、今回の事件により、日本はギルバート諸島以東を除いたすべての国土が転移したものと思われます。根拠についてですが、各天文台に問い合わせた際、衛星の消失と未知の天体が確認されたこと、キリバス・タラワ基地からの一部基地消失の報がきたこと、構成国と共同で偵察した結果確認しました。また、その際にいくつかの国家があることを確認しました。最も近い国家は台湾北西沖120キロの地点と満州北西沖80キロ、240キロにある国家群です。台湾沖と満州沖80キロの国家文明はレベル5(中世またはそれ以下)相当のようです。しかし、満州沖240キロの方はレベル4(中世〜近代)相当だと言うことです。また、偵察機の情報では、ドラゴンと思われる生物に人が乗っていることも確認できたそうです」
浜松文科大臣(以下文科大臣)
「ドラゴンか…まるでおとぎ話だな」
倉岳大蔵大臣(以下大蔵大臣)
「この事件だって十分オカルトだよ」
篠原内務大臣(以下内務大臣)
「まあ〜、そうだねぇ〜、結局なぁんもわかんなかったしねぇ〜。まあでも周辺に国家があってよかったじゃないの〜」
松本外務大臣(以下外務大臣)
「そうだな、あとは穏便に国交を結べれば万々歳だ」
国防大臣
「穏便に済めばな」
文科大臣
「なにか問題が起こったんですか?」
国防大臣
「ああ、先程行ったとうり、この世界にはドラゴンのような生物が存在していたが、その報告をしてきたパイロットからの話だと、その国家の都市を撮影している途中に迎撃に出たと思われるドラゴンを見かけたそうだ」
古橋総督大臣(以下総督大臣)
「偵察したのは高尾基地のP-3ですか?」
国防大臣
「いや、築城基地のRF-42 だ」
文科大臣
「空軍の新鋭機か。よく許可が降りたな」
国防大臣
「まあ、有事なので、本題に戻ると迎撃機というべきかはわかりませんが迎撃に出できた、つまり領空の概念があるということです」
外務大臣
「不味いな。下手すれば敵対行動と見られても仕方ない」
内務大臣
「うへ~、どうしましょうかねぇ。もういっそ攻め込むのはどうですか」
外務大臣
「まだ敵対したとは限らんだろ」
総督大臣
「私としては篠原の意見に賛成だ。万が一のこともある」
外務大臣
「ウム、一理ある。鉱産資源も余裕があるわけではないが、どうだね」
大蔵大臣
「まあ、あるにはある。ボーキとウランを除く資源はやり繰りすれば三年は持つがこの二つはどうしようもない。」
総督大臣
「ああ、ボーキはまだ出るが少量だし、ウランは全く出ないからな」
大蔵大臣
「ボーキサイトはやり繰りして一年内で底がつくし、ウランは半年しか持たん」
酒匂商工大臣
「ボーキはともかく、ウランは何とかなると思うが、ウランはもう艦船にしか使わんだろ?国内の原発はすでに核融合炉に置き換えたし、艦艇も一部置き換えが進んでいるだろ?置き換えた艦艇だけ動員すればウラン消費はゼロだろ?」
国防大臣
「核兵器を忘れとるぞ」
大蔵·商工·総督大臣
「絶対に使わせんしこれ以上作らせん!!!」
国防大臣
「デスヨネー、まあ今のところ攻め込む意見に反対はなさそうだな」
川畠農林水産大臣(以下農林水産大臣)
「私は攻め込む意見に反対よ」
内務大臣
「あっ畠ちゃんだ~、ヤッホ~」
農林水産大臣
「相変わらずねぇ、篠原ちゃんは」
内務大臣
「まあね~、さて、何で反対なのかな~、鉱産資源的にも軍事的にも問題ない筈だけど~?」
農林水産大臣
「鉱産資源的にはね」
国防大臣
「含みのある言い方だな?」
農林水産大臣
「ハッキリと言うけど、このままいけばこの国は外部的要因ではなく内部的要因で滅ぶわよ」
他大臣
「「「「「「「「「?????!!!!!」」」」」」」」」
日本滅亡の危機、その原因は…