ユリジンと魔法のランプ
むかしインドの大都市アブラダーに
ユリジンという男か女か分からない
貧民がいました。
あまりに素直で人を騙す才能が欠落
してたので、盗人になれず、
商人と警察からはそこそこ仲良しでした。
ユリジン「草うめええええ。虫うめええええ」
このように平和に暮らしておりました。
ところがユリジンはたまに、
街でイチャイチャするカップルを
ぼんやり眺めてこう呟いていました
ユリジン「彼女ほしい……」
言いながら胸に手を当てて
コロンと寝そべりました。
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王宮。プリンセスのジャスミンと、
魔術師ジャファーが結婚の言い争いをしています。
ジャファー「姫様、そろそろ私と結婚……」
ジャスミン「嫌よ、あんた顔キモいもん」
虎「ガオー」
国王「こらジャスミン。ワガママはいけません」
ジャスミン「じゃあ私が満足するものを持って来なさい」
ジャファー「ぐぬぬ」
こうしてジャファーはダンジョン探索に出かけました。
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ダンジョン入り口
ユリジン「あれ、どうして私がここに?」
ジャファー「お前にはダンジョンの下見を依頼する。もし無事に生還したら、金貨100万枚をやろう」
ユリジン「草食うので帰っていいですか?」
ジャファー「うるせえはよ行け」
ドゴォ
ジャファーはユリジンの背中を蹴り付けて、ダンジョンへ押し込んだ
ユリジン「あらららららららー」
こうしてユリジンは
ボーっとしながらダンジョンを
歩いていきました。
ユリジン「草が生えてない……」
適当に歩くと、崖に黄金の橋がかかっていて
奥に地味な胴のランプが見えます。
左右には黄金の金貨があります。
ユリジン「あ、サソリだー」
ユリジンはしゃがんでサソリを手で捕獲しました。
そしてまるごと口に入れて
ボリボリボリボリ咀嚼して
満足しました。
そして引き返そうとしましたが
なんだかランプの中から
うめき声が聞こえます。
ユリジン「誰だろう」
運命の出会いを感じて橋を渡り
ランプの所まで歩き
じーっとランプを観察しました
ユリジン「うーん」
ユリジンは0.1秒考えて、結論を出しました。
ランプを胸のまな板に載せて
母性を込めてナデナデしました
ユリジン「よしよし。一人で怖かったね
もう大丈夫、私がずっと一緒だよ」
すると、ランプが黄金に輝いて
中から幼女がコンニチワ
ユリジン「かわいい!」
幼女「あう」
ユリジンは目を血走らせ
幼女をガッと抱きしめて
ナデナデしながらはあはあ言い始めました
幼女「はーなーせー」パタパタ
ユリジン「あう。ごめんね」
ユリジンが幼女を解放すると
幼女はモジモジしながら
幼女「我はランプの魔王ユーニーじゃ」
ユリジン「ユーリー?」
ユーニー「そうじゃ。願いを3つ叶えてやろう。だいたいなんでも」
ユリジン「願い?」
普段から虫と草食ってるユリジンは
願いはあんまりないので困ってしまいました。
そして0.1秒思考した後
ユリジン「そうだ。ユーニーさん、私をあなた好みの女に変えてください」
ユーニー「ファッ!?」
ユリジン「私、あなたの事が知りたいの」
ユーニー「い、いいけど、その……恥ずかしいな」
ランプの魔王ユーニーは
モジモジしながら指から魔法を
発射しました。
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ユリジンは豪華なドレス姿になりました
宝石類を散りばめた
まぶしい青いドレスです。
ユリジン「わあ。これがユーニーさんの世界観……」
ユーニー「世界観ってなんじゃい」
ユリジン「すっごくキラキラしてる」
ユーニー「そうじゃ。頭の中キラッキラじゃぞ」
ユーニーは調子に乗って
ダンジョンに魔法をかけて
キラッキラなお城に変えてしまいました
そしてメイドを100人召喚して
メイド「お帰りなさいませお嬢様」
ユリジン「草が生えてないよ」
ユーニー「やかましい! この貧乏人」
鋭いツッコミ!
ユーニー「はあはあ。さあどうじゃ。満足したか貧乏人」
ユリジン「じゃあ、今度は、ユーニーちゃんが私好みの女の子になってくれる?」
ユーニー「なぬっ!」
ユーニーは真っ青になって
ユーニー「お主の貧乏センスに合わせたらどうなることやら」
ユリジン「うふふふふ、楽しみだなー」
ユーニーは頭を抱えながら
やがて観念して、キッとにらみつけ
ユリジンの脳内スキャンをして
変身しました
……→Tシャツと短パンのロリ
ユリジン「かーわーいーいー❤︎」
ユーニー「ぎゃああああ、やっぱり貧乏人じゃお主ー」
ユリジン「えへへへへ」
ユーニー「褒めてない!」
2人はキャッキャうふふしながら
絆を深めていきました。
ユリジン「じゃあ3番目の願い」
ユーニー「早いな。もうちょっと悩むのじゃ」
ユリジン「ユーニーさん、あなたのランプを木っ端微塵に粉砕玉砕大喝采してください」
ユーニー「………………ぎゃあああああああああああ!」
ユーニーさんはあからさまにパニックになり
ユーニー「お願いじゃ。ランプは我の自宅なのじゃ。それだけはどうか勘弁を。最強の力も永遠の美貌もなんでもあげるから、それだけはどうかー」
ユリジン「だーめ❤︎」
ユーニー「ぐふっ…」
ユーニーは吐血した。
床に血をまきちらしてぶっ倒れた。
すると、ランプが微細動をおこし
ガタガタガタ
ボォォォォォカァァァァァァァン
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ユーニー「ふええ。終わりじゃあ。帰る家が無いのじゃ」
ユリジン「大丈夫。2人で家を作りましょ」
ユーニー「ううっ……」
2人は三日三晩抱き合って
キスも割と深めにして
愛を囁きあいながら
とりあえず絆を強固にしました。
そして4日目には、平静を取り戻し
宇宙船を作って
宇宙に向けてぶっ飛びましたとさ。
めでたし めでたし