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苦手な方はご注意ください。

神に選ばれし少女の話

作者: 翡翠

令嬢の天国から地獄。

王道な魔王討伐ファンタジーにありそうな裏側の話であり、今後の展開に必要な話的なもの。

補足ありますが読まなくても大丈夫です。蛇足でもあります。

私は5歳の時、いつも通う教会にて突如神からのお告げを受ける。

それは導きし者として。お告げを受けた人にはその証拠に体に印が刻印される。


両親はこのお告げを受けたことを周りの者に秘密にするよう命じた。将来神に選ばれたからという使命感に人生を送るのではなく自分のしたい事に人生を送ってほしいということでらしい。


時が経ち、王都から使者が来訪する。父の仕事上よく人が訪れることに対し違和感などなかった。


その日奇妙なことが起きた。


気がつくと私は王の住む城にいた。

幼かった私は家に帰りたいと懇願したが、王からは両親が神の子として王都で活躍してほしいと私を眠ってる間に王都に送ったらしい。


最初の頃は寂しくて何度も家に帰りたいと夜な夜な泣いていたが、城に住む者達は唯一一人を除き、皆優しくしてくれた。家には帰れないものの城の中では自由に過ごせた。

幼かった私は彼らの

優しさに徐々に心を開き、過ごすようになった。

しかし、時々冷たい視線が刺さった。それは遠くから見つめていた王子であった。彼は私を憎悪の対象とみていた。

顔を合わす機会はないが、幼い私でも危険だと察し避けるようになった。


暫くして、私は王に呼ばれる。王から息子の次期王妃として国を導いてほしいという命令であった。

正直、王子とは関わりたくなかった。相手もそうであったが、王の命令は絶対であり拒否することはできない。

お互い受け入れることにした。


16になり、成人となった私は社交、政治など国が繁栄するようにと多忙であるが役を貰えたことへの喜びの日々を送っていた。

私は思う、王妃になるとこのように駆け回り働くことができなくなるのではと。

そんな時、王が危篤状態であることを耳に挟み駆けつける。苦しい状態の中、王は自分の命令が効くのは生存のみとわかっており、その場で私と王子に婚姻を命じた。

王はわかっていたのだ、息子が私との婚姻を拒んでいたことを自分の強制力を使い結ぶなければ国に繁栄が訪れないと。

婚姻の儀が終わると同時に王は息を引き取った。


王が死去したことで彼は王となった。私達は形式上夫婦となるが、お互い何も交わすこともなかった。直ぐに離縁も考えたが、国民が不満を持つ恐れがあったためできなかった。


そしてこの婚姻から私は地獄の日々を送ることになる。しばらくすると彼に愛する人ができた、相手は城下町の宿屋の娘。愛人を作ることはおかしくないことであり、私には関係ないことだと思っていた。

しかしその日から王からの暴力を受けるようになる。彼からは距離を置くようにしているのだが、彼に空いた時間があれば言葉の暴力、力の暴力を浴びせてきた。

とっとと死ね、神に選ばれたからって調子に乗るなという言葉を繰り返し。

私は抵抗できなかった。半分は私にも非があったのだから神に選ばれたという事で王や城の者達から愛されていたのだから、これは彼の積年の恨みや嫉妬が暴発したのだ。周りの者たちは助けたいという視線はあったが、それは王に逆らうということにもなる。私もそれはわかっていた。


日に日に暴力が増し、ついに私は心身の疲労から倒れてしまう。彼は笑みを浮かべ、兵を呼び、私を地下牢に幽閉した。

その後、外では何が行われたのか私には分からなかった。ただ暗闇の中、一定の時間に飲み物と食べ物が出されるだけ、憔悴しきっていた状態であった私は手をつけることはなかった。


ただ暗い、寒い、怖い、助けて、ごめんなさい、お家に帰りたいを繰り返し呟き、隅の方で震えていた。

口に何も含まない状態が続き、痩せ細り、意識も遠のいていく、これで私は楽になれるのかな?と重たい瞼を閉じた。









どれくらい眠っていたのだろうか、気がつくと私は目が覚めていた。変わったところは体温を感じなくなったことと体が軽くなったこと…そして何もかも破壊したい、無に還したいという気持ちになっていること。

補足と言う名のメモ

読まなくても大丈夫です。


この女は神に選ばれた公爵令嬢だった。親は神に選ばれたとしても普通の人間として彼女の自由に生活させることを望んでいた。しかし王がその事を耳に挟み。隠していたという事で親を処刑する(秘密裏に)。

娘は王都に迎えられ時期息子の王妃として生活させた。

しかし、王子は望んでいない上に彼女も家に帰りたいと望んでいた。王が無くなる寸前に二人の婚姻が行われた。死去後王子は彼女に対し八つ当たりをするようになる。(神の子だからと調子に乗ってると思っている。自分よりも王や女王から愛をもらっていての妬み)

そして秘密裏に地下牢に幽閉される。王子はその後愛する者と結ばれて幸せになる。

地下に幽閉された彼女は負の感情が徐々に具現化して魔王を生み出した。(無意識)

これは国に利益をもたらすと独占した前王の起こしたことがこのような結果に導いた。

神は試していた、とも言える選ばれた子が導くものになるか破壊に導くものにになるのか

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