#2 Vtuberのようなもの
大勢の生徒たちが一つの会場に集まっていた。
見た目がエルフのような美少女、出身がよさそうなのイケメン、弱よわしい雰囲気のロリ娘。
その中に赤髪の竜人族の姿もあった。
周りは強敵だらけにもかかわらず期待は徐々に高まっていく。
いよいよ異世界転移ができる可能性ができたのだ。
そのために今まで訓練もしてきたし、痛みに耐えてきた。
希望の日々が始まる。師匠のため。自分のため。
さあ、ここから始まるんだ!すべてが!
「貴様らにはVtuberになってもらう!!」
突然の怒号に会場は静まり返る。
「これから人間たちと交流をしてもらい異世界転移した時用のコミュニケーション能力をつけてもらう!」
「何を言ってるんだこのじいさんは・・どら?」
Vtuber何それ食べられるの?
おいしくなさそうだけど。
「この学園で優秀な成績を収めた者は異世界転移ができるのは事実じゃ。しかーーし、そこには大きな障壁があるのじゃ!戦闘力、知力、そして、Vtuber能力じゃ!このすべてを極めし物が初めて異世界転移ができるのじゃああああ」
ぽかーん
「わしが独断と偏見で貴様らをクラス分けにした!これからはクラス単位で動いてもらうことになる!」
見た目が強そうなじいさんは勢いよく演説を行い最後に、
「この学園では力だけでは生き残れない!Vtuberじゃ!Vtuber!あ、そーれVtuber!」
シーン
「ノリが悪いぞ!あ、そーれVtuber!」
「ぶ、v tuber~」
生徒たちはのりにのれずにささやくように言う。
「大丈夫なのかどら?」
ここまで期待が一気に不安になったことはない。
かくしてVtuberとしての活動が始まる!!・・・のか?
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