シーン4:旧き思い出を焚べよ・3
光量が増えたランタンを掲げ、先程は進めなかった1階使用人控室の調査へ進む冒険者一行。扉を開けた瞬間、中からは一組の男女が会話をしているような声が聞こえてくる。
部屋の中には褐色のメイドと庭師らしい恰好をしたケンタウロスの姿。ケンタウロスは冒険者たちがこの屋敷で矛を交えたアンデッドの姿に似ている。彼らの姿はゴーストのように透けており、冒険者たちの侵入に反応する様子はない。あまり明るくない表情で何やら話しこんでいるようだ。
吾輩:「おわっ。……なんだこやつら、透けておるな」
フレンチ:「こっちを見ませんね」
レン:隷属蛮族はなんだか気になってじっと見るし、じっと見るとさっき戦ったやつということも分かる……
ケンタウロス@GM:「焼くのを手伝ってほしい? 死体の? ……なるほど、ぼっちゃんがそんな事を」
褐色の女性@GM:「はい。もし、あの子の所業だと判明したら、あの子はこのお家を追放されてしまいます。それは、とてもかわいそうでしょう」
褐色の女性@GM:「あの子は私達の宝です。希望なのです。だから、罪を被ってでも、私達が守ってやらねばならないのです」
ケンタウロス@GM:「ふむう。人族の価値観はようわからんが、まあよかろ。焼き場は裏庭でいいな、あそこなら人目にもつくまい」
褐色の女性@GM:「ええ。今日は旦那様もおりません、夜のうちに焼き、捨ててしまいましょう。……ぼっちゃんは、私が守ってあげなくては」
GM:なにかに魅入られるような、そんなうっとりとした笑みを浮かべたあと、褐色の女性の姿はすっと消えてゆきます。
GM:庭師も何かを言いたげに顔をしかめていましたが、何を言うでもなく外のほうへと離れて行き、その姿は消えてしまいますね。
GM:部屋に静寂が戻ります。これ以降しばらく待ってみても、あの二人の姿が現れる気配はありませんね。
吾輩:「消えたな。幻影の類か、あれは」
フレンチ:「それとも……オバケ?」
グリス:「オレ達、少しずつ記憶を追っていってるんだな。変な気分だ」
ダリア:「……厭な顔だね」
フレンチ:「ヒトの肉を焼いて捨てたって言ってましたね……」
レン:「誘拐に死体の隠蔽……やはり、只事ではありませんよね」
吾輩:庭師が覗いてた窓を見て見るけどブラックアウトな光景しか見えないです?
GM:はい。外は真っ暗ですね
吾輩:ふむ。じゃあ中だな。探索するだけしてみます
(※レン、吾輩が成功)
GM:では、お二方。狭い使用人控室をあれこれ探っていると、棚の隙間に小さな手記のようなものを見つけます。
吾輩:なんかあったぜ。すっと抜いてぱらっと開く
レン:(棚の隙間を覗こうとする)(角がぶつかる)(そそくさと離れる)
GM:中には几帳面な字がつらつらと並べられています。記名からするに、アルレッキーノという女性の私物であるようですね
吾輩:「手記か。どれどれ」
レン:「読める場所はあるでしょうか……」
GM:文字は読めます。その多くが使用人としての心得やら旦那様の予定メモやら、極めて普通の内容ですね。しかし、最終ページに何かが挟まっているのを見つけます。
吾輩:「読めるが、あまり大したことは……む」 なんぞや
GM:それは、黒い鳥の羽を一枚、蝋で固めたものです。栞のようなもの、でしょうか
吾輩:「これもカラスの羽か? 好きなのだな」
GM:栞の挟まったページには、えらく精巧な鳥のスケッチが描かれていますね。全身を黒く塗られたそれは恐らく鴉で、ぎょろりと剥かれた瞳が紙面より貴方達を見詰めています。
吾輩:カラス描いてあるぜ。と後はレンさんにパス
レン:パスされたので読もう。「アルレッキーノ……シエラ様が『死んだ』と言っていた人の名ですね」
レン:使用人の心得……ふむふむ……グリス様のお世話に活かせそうなコツとか書いてないだろうか
GM:プロ従者の貴方にとってはどれも見慣れた内容であることでしょう。従者あるあるが詰まっているかもしれません
レン:ww うーむ、今更な情報であったか。烏のスケッチのページを開いて他の人にも見せますね。
グリス:心得なんて読まなくてもレンさんは既に完璧だから……(主人バカ
レン:照れる。グリスくんをもっとお世話せねば……
吾輩:「トビアスがカラス好きなのはわかるが、こやつもなぁ。なんぞ魔神に魅入られたか」
GM:さて。手記はその場に残りますが、鳥の黒い羽は例によってランタンの中に消えてゆきますね。ランタンの碧色の火が、また一つ明るみを増します。
続いて冒険者たちは現在探索できる最後のエリアである2階客間へ移動すると、再び過去の幻影が浮かび上がった。
現在よりも若い姿のレオーネ・ベルクラウドとシエラの姿が見える。彼らは穏やかに談笑を交わし、愛情ある親子のように見えるだろう。
シエラ@GM:「なあ、とうさま。家に来たあの子さ、やっぱり変だよ。アタシが話しかけても全然だし、まったく上の空だもん」
シエラ@GM:「それに、なんだか一人でお話してるみたいなんだ。……変な奴だよ、ちょっと気味悪い」
レオーネ@GM:「案ずることはないよ、シエラ。あの子は少し変わっているが……君と同じ、普通の子だとも。仲良くしてあげなさい」
シエラ@GM:「とうさまがそう言うなら……わかったよ。アタシ、あの子ともうちょっとちゃんとお話ししてみる」
レオーネ@GM:「慣れない土地に独りで、きっと不安なんだろう。大丈夫、社交的なお前のことだ。トビアスくんとも、きっと仲良くなれるとも」
シエラ@GM:「うーん……。ねえ、とうさまはなに書いてるの? お手紙?」
レオーネ@GM:「ああ。旧友からのね。彼もどうやら、家族が増えたようだね。今度家に来ないかってお誘いをかけてみるところさ」
シエラ@GM:「ふうん。まあ、あんまりお酒飲んで酔っ払わないようにね」
GM:それから二人は、普通の父娘のようにしばらく談笑し、やがてその姿を消してゆきます。
GM:机の上にはレオーネの書き記した手紙が残されていることが分かりますね。
レン:「行儀良くはありませんが、ランタンの光を強めないと外に戻れませんし……」 と言い訳しつつ読むよ
GM:手紙です。これはすべての文字を読むことが出来、また丁寧な交易共通語で記されています。
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我が旧友へ
先日は素敵なワインを有難う。美味しく頂いたよ。
是非、サカロス神官の息子さんにも礼を言っておいてくれ。目利きが大変優れているとね。
先日の手紙を読ませてもらったよ。
まさか君が人間の子供を拾っただなんて、物語のような話だね。冗談かと思ったけど、君は嘘をつくのが下手だったから、まあ本当なのだろう。
ハルシオーネ、君にしてはいい名前じゃないか。人間と君の種族では体のつくりが違うから、何か困ったことがあれば相談してくれたまえ。
ところで、実はわたしの所も二人目の養子を貰ったんだ。勉学に長けた優秀な男の子だ。
加えて、養子を貰い受けるのを条件として、彼の人にある薬品類の精製法を教えて貰えることになっている。これで稼業も安泰という訳だ。
よければ一度、その子を連れて遊びに来るといい。最高級のもてなしを約束しよう。但しワインは君持ちだ。
追伸 君はもう少し字を上手に書くべきだ。騎士団の書類とかどうしてるんだい?
盟友 レオーネ・ベルクラウドより
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ダリア:「ダウエルと旧知だったのか」
吾輩:「文面を読むにそう受け取れるな」
レン:「トビアスを養子に……ということは、シエラ様とトビアスは義理のご兄弟ですか」
グリス:「何と言うか、そういうところで繋がってくるとはな」
フレンチ:「2人の養子に、拾った子供……」
ダリア:「魔神持ちのガキを同時期に養子として貰い受けた、か。偶然にしては出来すぎてやしないかい」
レン:「養子を引き受けることで得た薬品の精製法とは、何でしょう?」
手紙はこれまでの記憶と同様にランタンへと吸いこまれていき、灯火をさらに強く輝かせる。これによって濃い闇が晴れ、また新たなエリアが探索できるようになった。
冒険者たちは手近な未探索エリアである2階の子ども部屋へと移動する。少女らしい内装の部屋で10代のシエラが本を読んでいる幻影が冒険者たちの目に映った。
GM:そして、ドアの傍で佇む貴方達をすり抜けるようにして、ひとりの少年が部屋へと入ってきます。
GM:中肉中背の、人間の少年です。髪色は銀色で、後ろ手には隠し持つように小さなナイフを握り締めています。
GM:部屋への来訪者である銀髪の少年に気付いたシエラは、顔を上げます。
シエラ@GM:「ん……トビアス? 夜中にどうしたんだ」
トビアス@GM:「……あのさ。僕ね、欲しいものがあるんだ」
シエラ@GM:「ああ。そういえば、もうすぐ誕生日だったっけ。なに、何が欲しいんだ? お姉ちゃんが買ってやろう」
シエラ@GM:「あ、でも、あんまり高いものはダメだぞ」
トビアス@GM:「ううん。そんなに高くないし、凄く簡単に手に入るものなんだ」
GM:といい、トビアスはゆっくりとシエラの方へと詰め寄ります。後ろ手に持っていたナイフを持ち替え、シエラの細首へと刃先を向けます。
トビアス@GM:「僕ね、お姉ちゃんが欲しいな」
フレンチ:「シエラさん危ない!!」
GM:当惑するシエラを力強く押し倒し、トビアスはナイフをシエラの喉元に宛がいます。そのまま、刃先が肉へ食い込もうとしたところで――
GM:まるで何事もなかったかのように、二人の人型はぽんと消え失せますね。
GM:そこには貴方達の姿だけが残されます。また、埃を被っている屋敷の中で、この部屋だけはなぜか埃を被らず、きれいなまま保たれているようですね。
フレンチ:「あっ……」
グリス:「ただの過去の記憶とは言え、心臓に悪いよな。にしても、今のって……」
フレンチ:「す、すみません……」
レン:「トビアスがシエラ様を襲ったようですね」
ダリア:「いまのシエラが生きてるんだ、当時は何かしらの邪魔が入ったんだろう」
ダリア:探索頑張れの舞。パッと見で調べられそうなものはなさげです?
GM:ぱっと見で目を引くものはないですが、部屋を調べることはできますね。探索どうぞ、目標値は14とします
(※レン、吾輩が成功)
GM:成功した方々は、ベッドの下の隙間に小さなぬいぐるみが転がっているのを見つけます。
GM:それはどうやら、虎模様の猫のぬいぐるみのようです。タグが付けられており、何かが書いてあります。
GM:「誕生日おめでとう! 父より」
レン:「ぬいぐるみ……ですね」
グリス:「ぬいぐるみ、か。しかも、この部屋随分と綺麗なんだな。他のところは寂れた感じがしてたのに」
吾輩:「誰ぞいたわけではあるまいな……」
レン:「トビアスにとって大事な記憶……ということでしょうか?」 あれが大事な記憶って嫌だなあ。羽ばさっとします。
グリス:「文字通り、色褪せない記憶ってやつか。時々見ててあんま気持ちの良いもんじゃねーけども」
フレンチ:「シエラさん……本当にどこ行ったのかな」
GM:ランタンは特に反応しませんね。他人事って感じでゆらゆらしています
吾輩:「にしてはランタンが反応せんな。よくわからん」
GM:さて、次はどうしますか?
ダリア:1階の書斎いこか
レン:ぬいぐるみ、持って行っときます
GM:ではぬいぐるみを持って書斎へ
ダリア:人んちのぬいを持って歩く妙齢のドレイク
レン:いやまあ……コンジャだし……?
フレンチ:拾ってきちゃダメって言ったでしょ!
レン:基本燃えちゃうから、燃えないやつちょっと気になるんだよな……
GM:では、ホールを通って書斎へと向かいます。
GM:窓から黒々とした闇の射しこむ書斎・仕事部屋です。例によって調度品にはうっすらと埃が積もり、床に敷かれた赤絨毯には赤黒い染みが広がっています。
GM:部屋主は中々の読書家のようで、壁の一面に設けられた本棚には多くの本が残されています。
GM:部屋に入ると、そこには二人の子供がいます。
GM:例によって半透明です。一人はチェアに腰掛けて本を読む銀髪の少年、もう一人はその後ろ、少年の座る椅子の背もたれに寄りかかる桃髪の少女です。
シエラ@GM:「なあなあ、本ばっか読んでるとモヤシになっちゃうぞ。たまには外で陽の光を浴びなって」
トビアス@GM:「……僕は本がいいの。それに、眩しいのはあんまり好きじゃないし」
シエラ@GM:「ふうん。ま、いいけどさ。何の本読んでんだ? それ父さんのだろ?」
トビアス@GM:「……えっと、動物の本。体構造とか、骨格とか」
シエラ@GM:「へー、動物好きなんだ。アタシも動物は好きだぜ。猫ちゃんとか好き。トラ柄の子とかさ」
トビアス@GM:「……僕は鳥がすき。でも、動物なら全部すき。かわいくて、全部欲しくなっちゃう」
シエラ@GM:「なに、動物飼いたいのか? じゃあ、アタシから父さんに頼んでやるよ! なにがいい?」
トビアス@GM:「……そうだな。やわらかくて、かわいいの、がいいな」
シエラ@GM:「種族とかじゃなくて? 変わったチョイスだなあ……ま、それじゃ猫かなー。アタシ猫欲しかったんだよね」
GM:と、どこにでもいるような、仲睦まじい姉弟の談笑がしばらく続いたところで、人型はぱったりと消え失せてしまいますね。
GM:残されたのは、やはり貴方達の姿だけです。
フレンチ:心温まるなぁ(
レン:解剖されるルートじゃん
ダリア:トビアスのかわいいとシエラのかわいい、絶対意味合い違うやつでしょ
グリス:愛玩ではないかわいい
レン:猫……飼ったのかな……
グリス:アンジャッシュのすれ違いネタみたいな……
GM:今章のテーマはホームドラマですからね
(※書斎の探索をする一行。グリス、レン、吾輩が成功)
GM:探索の結果は二つ出ます
GM:まず一つ目。床の絨毯に広がる染みですが、顔を近づけてみると強めの腐臭がします。何か、腐敗したものがこの場所に長時間いたことがわかりますね。
レン:くさかった。羽パタ
フレンチ:セルフ換気
レン:「何か、腐ったものを置いていたようですね」 染みを調べていたので羽をバサバサしています。
GM:もう一つ。調査をしていた冒険者は、本棚にある一冊の厚い本に注目します。手に取ってみれば、それは館の主レオーネの日記であることが分かるでしょう。
GM:日記に記された日付から、少し前の年月の記録であることが分かりますね。かなり厚いので、いちいち目を通していると時間が掛かりそうです。
レン:すごい……筆まめだ……
吾輩:速読力を見せる時
GM:もし速読を行うなら文献判定15でどうぞ。普通に一枚一枚追っていく場合は1h弱ぐらいかかるかもしれませんね
GM:速読というか、パラ読みして重要な情報を抜き出す場合かな。ともかく文献判定になりますね
フレンチ:「ちょっと目を通してみますね」 フレンチさん文献ふってみます
フレンチ:2d+3+3 文献 SwordWorld2.5 : (2D6+3+3) → 7[1,6]+3+3 → 13
GM:失敗ですね。おおよそ十五年程度前、養子を貰ってきたという内容の、非常に華々しい文体を読んでいる途中でめまいがしてくるでしょう。
GM:なんかこう……卓越した言語センスで知らないやつの惚気を見せつけられているみたいな……
レン:養子どんだけ嬉しかったのパパン
フレンチ:「ぐぐぐぐ……」
フレンチ:「すみません、何故か妙に疲れて頭に入りませんでした」
グリス:あれですね……難しい単語いっぱい使ってめっちゃ描写長いみたいなあれ……
ダリア:それ、この場にいる人間に結構かなり刺さるやつでは? 危険だよ >めっちゃ描写長い
吾輩:会話文が続いてると不安になって地の文を挟むなどする
グリス:言ってて自分特攻のブーメランになってしまう文字書きの性
GM:他に挑戦する人はいますか
レン:やりますー
レン:2d6+4+5 文献 SwordWorld2.5 : (2D6+4+5) → 11[5,6]+4+5 → 20
レン:めっちゃいい文章じゃん! ってなりながら読む
レン:この詩的センス……自分の日記にも取り入れるべきかもしれない……
吾輩:参考になってしまう
レン:参考にしないで(PL)
GM:成功です。三十年ほど前の妻を娶った時の華々しい文体や養子を貰った時の華々しい文体をスッと流し、大体十年ほど前ぐらいの日時で気になる記述を見つけます。
レン:「……」(読みふけっている)
フレンチ:「レンさんスラスラ読んでます」
グリス:「あの分厚い本をあんな速度で読んでるの、すげーな……」
ダリア:(興味なさそうに天井の隅を見ている)
レン:空白睥睨現象
フレンチ:何もない所を凝視する猫かな
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●月×日
娘は幸いにして命をとどめた。ナイフは首を傷付けたが、致命傷ではないらしい。神の御心によるものだろう。信心深くあったことを、これ程よかったと思ったことはない。
どうして彼があのような凶行に及んだのか分からない。傍から見て、仲の良い姉弟だった筈だ。あの、まるで悪魔にでも憑かれたような素振りは一体……
家の周りで奇妙な噂が飛び交う前に火消しをせねばならない。あの子は使用人の一人にでも引き取らせよう。丁度、コールの奴が子を欲しがっていた筈だ。
●月◇日
今日、騎士団が我が家に来た。彼がデルシン家の子息を誘拐したと、家の庭師が騎士団に垂れ込んだらしい。糞、どこまでも悪魔の子め。
関与したというメイドを問い詰めたらあっさり白状した。あの女が子息の亡骸を燃やし、郊外に埋めたという。馬鹿げた話だ。
このことが帝都中に知れ渡れば、ベルクラウドの名に傷がつくだろう。どうせ斜陽の業だ、家の看板などどうでもいいが、シエラに害が及ぶのだけは避けなければならない。
シエラを屋敷から遠ざけねば。彼に協力を頼もう。彼は鱗も口も堅い、信頼に値する男だ。
これはきっと私の罪だ。奴も、奴の子も悪魔だ。悪魔に魂を売り渡した、私の罪……
********************
レン:続き読みたいな……となりつつ本を閉じます
フレンチ:つづきは来月号
GM:ディアゴスティーニ
吾輩:月刊かぁ
グリス:週刊連載でお願いしたい
フレンチ:「何かわかりましたか?」
レン:「先程の……トビアスがシエラ様を襲ったその後の事が書かれていました」
レン:「トビアスはコール家に養子に出され、人族を解剖した顛末も明るみに出、レオーネ様はシエラ様を醜聞から遠ざけるために騎士団に預けたようです」
レン:「あと、『奴も、奴の子も悪魔だ。悪魔に魂を売り渡した私の罪』とありますが、詳細は分かりませんね」
レン:「もっとじっくり読めば分かるかもしれませんが」 名残惜しい
フレンチ:「シエラさんが無事だったのはわかるのですが、そんなことがあったんですね……」
GM:日記は残念なことに、例のごとく粒子状になってランタンへと消えてゆきます。手元には何も残りません。
レン:!?
レン:羽が下がりまーす
吾輩:しょんぼりレンさん
GM:ボッシュート
グリス:「なんつーか、トビアスのやってた事もそりゃ悪い事なんだろうけど……親ってのはそんなもんなのか……」
吾輩:「奴、か。誰の事を指している言葉だ?」
レン:「そこまでは。トビアスの親のように読めますが……」 日記は消えてしまったので……
GM:ランタンくんの情報統制が光る。この場にはこれ以上着目できそうなものはありませんね。
フレンチ:「親に悪魔と呼ばれてしまうのは、とても悲しく辛いことに思えます」
フレンチ:「人を殺したのだから、というのはわかりますが」
吾輩:「まぁ、悪魔に憑かれたというのは間違いではないかもしれんがな」
ダリア:「トビアスに人の心らしいものが残ってたらな」 ケッ
グリス:「うん……まあ、同情するってのは変な話かもしれねーんだけどさ。何となく」
レン:親の話は分からないな……と思いつつ聞いていた。
フレンチ:「人が人の心を無くすなんて、できるのでしょうか……」
GM:貴方達は、厨房から屋外に続く扉を開きます。ランタンから発せられる碧色の光が一瞬強く瞬いたかと思えば、外に広がる闇が払われていきます。
GM:闇の先にあったのは、屋敷の裏庭のようです。高い塀に囲まれた内側には薄く生え揃った灰色の芝生が広がり、右手奥方には小さな灰色の小屋と物置とが隣接して立っています。
GM:唯一、小屋から少し離れた場所で、赤々しい大きな火が燃えていますね。
GM:その傍には三人の人影があり、一人は子供で、成人の女性に寄り添っています。
GM:もう一人、火の中にある何かを突いて転がしているのは、その大柄で特徴的なシルエットから、ケンタウロスであることが分かりますね。
吾輩:キャンプファイヤーの時間だ
フレンチ:燃えている何か
ダリア:証拠隠滅シーンだ
レン:ぴゃー
吾輩:様子を窺いに行きましょう
GM:貴方達が近づくと、その人影たちは何かを喋っているようですね。別段耳を澄まさずとも、会話の内容は聞こえてきます。
フレンチ:気付かれないとわかっていても恐る恐る近づく
レン:グリスくんの後ろについていきます
グリス:火が嫌いなので恐る恐る……あっ後ろについてこられてるのにみっともない動き出来ない(
レン:ww
ダリア:あの主従ちょっと火から遠いな……
GM:また、近づいてみれば、人影の内子供が幼少期のトビアスであること、女性が例の褐色肌のメイドであることもわかりますね。
褐色の女性@GM:「……大丈夫、大丈夫。ぼっちゃんは決して疑われません」
褐色の女性@GM:「裁かれるのは私になります。そういう風に仕込みました。だから安心して、夜をお過ごしください」
褐色の女性@GM:「焼き終えたら、残りは郊外に遺棄します。絶対に、この事は言ってはなりませんよ」
GM:女性はまるで我が子を慈しむような手つきで、不安げな面持ちで寄りかかってくる銀髪の少年の頭を撫でつけます。
GM:そんな二人の様子を、庭師のケンタウロスは、何とも言えない表情で見つめていました。
GM:そして静寂が訪れます。しばらく火が揺れていましたが、人影がふっと消えるのと同時に、火も跡形もなく消えていきますね。
GM:この場には何も残りません。
レン:よし、火が消えた(
フレンチ:安心
グリス:脅威は去った
レン:「……けれども結局、庭師が告げたことでこの事は明るみに出た」
グリス:「それが正しい事のはず。はずなんだけど……」 レンさんに視線を送りつつ
グリス:献身的なメイドさんの姿がどことなくレンさんと重なるような気がして複雑な気持ちになっているPC
レン:「……グリス様?」
グリス:「いや、なんでもねーよ。ただ、ああいうの見てると、気分良くねーってだけだ」
レン:「そうですよね。人族をむやみに殺すのは、人族にとっては悪い事でしょうから……」
グリス:「(そういう事じゃねーんだよな……)」 って思いながらレンさんに言えないの、妙にもどかしくて楽しいです
ダリア:やっぱ隠し事は必要最低限でやらんとな!
吾輩:奴隷だから大丈夫やろ! と思ったなどと供述しており
GM:死体を埋めるなら二人でやるのがベストですよね わかる
レン:掛け算が始まる
ダリア:死体埋め百合 死体埋めBL
ダリア:小屋の中入ってみますか ガチャ
GM:ガチャア 鍵はかかっていないので開きますよ
フレンチ:あいてんじゃーん
GM:では。小屋の中を覗いた方は、こざっぱりと片付いた部屋のベッドの上に、黒々しい大鴉がどっかり佇んでいるのを目にします。
GM:そして、その大柄な身体に寄りかかるようにして、少年トビアスが大烏に寄り添っています。
GM:大鴉も含めて、貴方達の存在に気付く者はいませんね。彼らは言葉を交わし合っています。
吾輩:お、お邪魔しました……
フレンチ:そっとじ
少年トビアス@GM:「だいじょうぶかな、マルファス。ぼく、疑われないよね」
GM:少年が不安げに漏らした言葉に、大鴉は一つ鳴き、それから優し気な口ぶりで言葉を吐きます。
マルファス@GM:『心配しなくても大丈夫だよ。君が何百人と命を殺めようが、何をしようが、僕は必ず君を守ってあげるからね』
マルファス@GM:『言っただろう。僕たちは「友人」さ。この先何があっても、何を願おうと、僕だけはずっと君の傍に居る。ちゃんと、約束したものね』
マルファス@GM:『君が悪魔と呼ばれようと、君が親に捨てられようと、君がしたいことが、人倫に反するものだったとしても、ずっとそばにいる。君の助けになってあげる』
マルファス@GM:『だから、全ての怖れを忘れて、君の生きたいように生きるといい』
マルファス@GM:『いずれまた、僕のことを思い出す時が来たら、また一緒に遊ぼうね』
レン:悪魔だ……
GM:その、父のようでもあり友のようでもある、奇妙で優しい声音に誘われるようにして、少年トビアスは安らかな寝息を立て始めます。
GM:その様子を、大鴉は愛おしそうな様子でじっと眺めていましたが……。
GM:突如、貴方達の方に視線を向けます。
フレンチ:ひっ
レン:ホラーだ
フレンチ:貴様見ているな
マルファス@GM:『彼の行いは、恐らく人倫に反したものです。しかしそれでも、僕は友人であるが故に、彼を助けねばならなかった。勿論、自分自身もそうすべきだと思っていますが』
マルファス@GM:『貴方達は友人の障害となる方々です。ですから僕は、貴方達を始末しようと思います』
グリス:君は記憶じゃなく本物かーい
レン:記憶だしダイジョブダイジョブと思って進んでたらー!w
ダリア:「!」 ガンを構えます
フレンチ:「わわわ、私たちに話しかけてますー!」
マルファス@GM:『ホールにある、深い闇の穴。その奥に僕たちはいます。どうぞ来てください。そこでお待ちしています』
ダリア:よかった、猶予をくれるカラスだた
レン:紳士だ
グリス:「上等だ。始末されるのはそっちだけどな」
吾輩:「……魔神、お前たちの尺度では知らんが」
吾輩:「人族はお前の行いを友人とは呼ばん」
ダリア:「化け物同士、似合いのツレだろ」
マルファス@GM:「そうですね。ですが僕は人族ではありませんし、どうあろうと彼に沿うのが僕の使命ですから」
吾輩:「今更言葉でわかり合おうとは言い出さんとも。待ち受けるというのなら今から行ってやる」
マルファス@GM:『ええ、お待ちしております。そうそう、あの方……シエラさんでしたか。あの人もそこにいます。それに、この迷宮を形作った魔剣も』
マルファス@GM:『貴方達を取り巻くすべての災難は、僕たちを屠れば晴れるものです』
マルファス@GM:『できれば、ですが』
フレンチ:「シエラさん、生きてるんですね!」
GM:マルファスが一つ両翼を羽ばたかせると、部屋中に黒々しい羽が舞い、視界が埋め尽くされます。
GM:渦巻く黒羽が全て地に落ちた時、そこにマルファスや少年トビアスの姿はありません。
マルファス@GM:『急いだほうがいいですよ。そのうち、生きているとは言い難くなりますからね』
GM:理知的な声だけが一瞬空間に響き、すぐに静まり返ります。
レン:「……地の利は相手にあります。油断はなさらないでくださいね」
グリス:「できれば、じゃねーよ。やってやるっての。よし、これで堂々とあいつぶん殴れるわけだな! ホール、急ごうぜ!」
フレンチ:「トビアスさんに向けられた彼の視線は優しさに思えました。でも、その優しさは色んな人を死なせてしまう優しさなんでしょうね……」
フレンチ:「全ての人が全ての人を平等に優しくできないのはわかっていますが……わかりたくありませんが、悲しいです」
フレンチ:「戦わなきゃシエラさんが死んでしまうのなら、戦わないと」
レン:「……人族の友人は難しいのですね」
吾輩:「そらそうだとも。人の道を外れるのを助長するものを、人の友人だと言えるか?」
レン:「そう、なのですね。私には、その道が分からないから……」
ダリア:(友人って面倒くさいんだなという顔)
吾輩:「……ふむ。まぁ、わからなければ学べばよかろうて。吾輩はミアキスであるゆえ、教え手にはなれんがな」




