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舞台設定・ハウスルール

○舞台設定

 大陸新暦417年。

 かの災厄〈大破局〉よりおよそ四百年の時が過ぎ、少しずつだが失われた文明の復興が遂げられている時代。再建を目論む蛮族達の侵攻を幾度となく退け、勝ち残った人族は緩やかにだが平穏を取り戻しつつあった。

 最大の懸念であった蛮族達の勢力は百年前の人蛮族戦争(※1)において人族側が勝利を収めたことで衰退の一途を辿っており、今では人族の支配領域に移民し隷属蛮族(※2)となることで生存している蛮族も少なくない。

 最盛期と称されるアル・メナス期には未だ遠い。しかし、人族の再繁栄は約束されたも同然だと、誰もが口を揃えてそう唱える――はずだった。


 百年前の人蛮族戦争後より少しずつ減少していた人族の出生数が、十年前よりついに途絶えたのだ。まるで生誕そのものを奪われてしまったかのように、人族から新たな芽吹きが消えていった。

 追いつめられた蛮族が人族に掛けた『不誕の呪い(※3)』だという声もあれば、神からの警笛だという声もある。いずれにせよ真実は誰の手にも掴めず、ようやく平穏を取り戻したばかりの世界は微かに終末へと傾きつつあった。


※1:テラスティア人蛮族戦争

 大陸新暦304年11月にテラスティア大陸、リーゼン地方南部より生じた人族とバルバロスの大規模戦争。ドレイクの将リントヴルムを首将とした人族領への侵攻を皮切りに、各地方で蛮族勢力による人族への攻撃が始まる。

 始めは優勢に思われたバルバロス勢力であったが、各地の冒険者達の抵抗により戦況は少しずつ拮抗。十三年という長い年月を経て、人族側の冒険者がドレイクの将リントヴルムを討伐したことで幕を閉じる。

 将リントヴルムを実際に下したのは人族ではなく、人族に与したドレイクであったという噂が流れているが、詳細は不明。


※2:隷属蛮族

 テラスティア人蛮族戦争終結後、人族は著しく疲弊したバルバロスに向けて自らの隷属下に入るよう勧告した。その勧告を受け入れ、人族領へと移民したのが隷属蛮族である。

 彼らは人族の監視下に置かれ、“親”と呼ばれる上級身分の人族によって最低限の衣食住を提供される代わりに過酷な労働を強いられている。反抗を封じるべく首には“呪縛の首輪”が嵌められ、扱いは奴隷のそれに近い。

 法的に保証された身分ではあるが、百年前の爪痕は深く人族から向けられる目線には未だ憎悪の色が入り混じっており、身の危険に晒されることも少なくない。

 隷属勧告を跳ね除け、まだラクシア各地に潜んでいるはぐれ蛮族達にとっても裏切り者として認識されているようで、はぐれ蛮族による隷属蛮族狩りも度々行われている。


〈安寧の首輪〉 装備品:首(知名度0)

 特殊な魔動機術によって施錠された鉄の首輪です。物理的な力を受け付けず、破壊は困難を極めます。隷属蛮族の身分証であり、いついかなる時も外すことは許されません。

 半径10メートル以内の人族がMPを3点消費して拘束を念じることで、首輪を嵌めている対象に継続的に「2d+10」点の雷属性魔法ダメージを与え、一切の移動を禁じることが出来ます。この効果は拘束を念じた人族が解除するまで続きます。

 緊急時以外の使用は倫理的観点より禁止されており、みだりに使用すれば法的な罰則が与えられます。

 隷属蛮族のPCは着用が必要ですが、「名誉人族」以上の称号を獲得しているPCに限り着用の義務はありません。

 GMはこの効果を基本的に使用しませんが、PCの能動的行為(倫理的でないもの)によりNPC人族キャラクターの安全性が著しく失われているような事態に限り使用する可能性があります。


※3:不誕の呪い

 ラクシアに存在する人族の内、有性生殖を行う種族(人間、エルフ、ドワーフ、タビット、ナイトメア、リルドラケン、グラスランナー、ハイマン、ミアキス、ソレイユ、ヴァルキリー、レプラカーン)全てを対象とした呪い(※注)として人々の中で流れている噂。

 テラスティア人蛮族戦争終結後より低下の一途を辿っていた人族の出生率が大陸新暦447年、現在の10年前より遂に0になったというリルズ神殿の発表を受け、どこからともなく発生したものと考えられている。

 ※注:便宜上呪いとしてカテゴライズされているが、実際のところはそれすらも不明。少なくとも【リムーブ・カース】による解呪は不可能?(母体の妊娠は不確定要素である為、断定が困難)




○ハウスルール


◆戦闘特技関連

・《かばう》

 事前の特技宣言が必要なくなります。半径3m以内のキャラクターが攻撃対象となった場合、後出しで使用を宣言しダメージを肩代わりすることが可能になります。

IB採用環境下における《かばう》の置き換え発生時、《かばうⅡ》の効果に常時特技《鉄壁》の自動取得、《かばうⅢ》の効果に常時特技ガーディアンの自動取得を追加します。

同R内で事前に別の宣言特技を宣言していた場合、この特技を使用することは不可能です。


・《狙撃》

 この戦闘特技の効果文に『この戦闘特技を宣言した次R「用法:2H」の射撃、投擲武器の命中に+2のボーナス修正を得ます』と『この戦闘特技を宣言した次R「用法:2H」の射撃、投擲武器で算出するダメージはC値上昇効果やクリティカル無効効果を無視し、対象の防護点を0とした上で算出します』の文を追加します。


・《必殺攻撃Ⅲ》

 『宣言した近接攻撃のダメ—ジ決定を行う時、クリティカル値を-1します』の文を『宣言した近接攻撃のダメ—ジ決定を行う時、クリティカル値を-2します』に変更します。


◆魔法関連

・神聖魔法

 【サニティ】【キュア・ブラインドネス】【キュア・ポイズン】【キュア・ディジーズ】【リムーブ・カース】【キュア・ストーン】【リフレッシュ】の「射程/形状」を「10m/起点指定」に変更します。

 【コアーシブ】の効果時間を10秒に変更します。


◆技能関連

・レンジャー技能

 屋外(※)での判定時、探索判定、地図作成判定、天候予測判定、罠感知判定、尾行判定、罠設置判定に+2のボーナス修正を得ます。

またレンジャー技能レベル+敏捷ボーナスを基準値に先制判定を行う事が出来ます。

 ※ここでの屋外とは「人工建造物」の中以外の事を指します。洞窟内部は屋外として判定します。その他特殊なシチュエーションの場合は、あらかじめGMが判断します。


・バード技能

 バード技能において行える行為判定の内、以下の物を追加します。

 聞き耳判定・危険感知判定・天候予測判定


・フェンサー技能

 レベル7到達時、自動習得の常時特技として《痛撃の極意》を習得します。

 《頑強》を習得できるようになります。習得前提条件はファイター、グラップラーと同じです。(技能レベル5以上)

 ※《痛撃の極意》:

フェンサー技能を用いて近接攻撃を行う際、相手のクリティカル無効能力を無視できるようになります。


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