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6.初戦闘

もうPV数が更新されるのが楽しみで楽しみで。

アクセス情報を5分おきくらいにチェックしたくなりますね。

もうこれだけの人に見ていただけているのかと。

皆さんの中には少ないと思われる方もいらっしゃると思いますが。

私はこれでも嬉しいのです。


※2.キャラメイクの誤字を修正、レイスのアバター変更の項目を一部変更。生物型と光の玉が選べたのですが、光の玉のみにしました。

レイスに明確な個体差がでてくるのは、進化したあとになります。

『スラッシュ!』

『スティング!』


コウとレナが剣でゾンビの腕を弾いて牽制する。

2人ともかなり他のVRゲームをやり込んでいたのだろう。

戦い慣れているように見える。

2人が人型の魔物でなかったならばこううまくはいかない。

うまくタカアキとナツキが回り込む時間を稼いでくれている。

ゾンビも囲まれないように動こうとするのだが、より素早いスケルトン2人のせいで思うように逃げられない。

俺とキキョウは落ち着いて詠唱を続けている。


ここでキキョウの呪詛の効果が現れた。

地面から影でできた手が生え、ゾンビの右足首を拘束する。

マミーの呪詛は、唱え始めてから効果の発動まで時間がかかり、効果が現れてからも唱え続けなければならないという制限があるものの、属性魔法と違ってやや特殊な効果を持つらしい。

これにより、ゾンビの注意が一瞬俺たちから逸れる。


『ウインドボール!』


俺がその隙に唱えた呪文はマミーの左肩に当たり、マミーは完全に体制を崩してしまった。

ウインドボールには、若干の吹き飛ばし効果があるのだ。

今回はそれが上手く働いてくれたらしい。


そこに、後ろに回り込んでいた2人がゾンビの肩をつかんで引き倒し、両手足を押さえつけて動きを止める。


「おりゃっ!」


最後にコウが頭と体を切り離した。

しかしそれでも身体はもがくのをやめない。

頭を刺し貫くとようやく動きが止まった。



「よーし!初戦闘!初勝利!」

とコウ。


キキョウは

「強いね前衛陣。頼りになるよ。」

というが、それはつまり後衛はそうではないということで、


「…遠回しに頼りにならないっていわれた。」

結構傷ついたぞ。

戦闘以外のところでダメージ!

…傷は深い。


「そんなことはない。トウキが敵の体勢崩してくれたから俺たちも楽に転がせたのだから。」


「あのゾンビ結構重かったしねぇ。重心がブレてなきゃキツかったよ。」


とタカアキとナツキが励ましてくれた。

ちょっと立ち直れた気がする。


「うっ…ごめん。」

キキョウは謝ってくれたが、訂正はしないらしい。


「あーいや、そんなに気にしないで。事実ではあるから。これからどうにかしてくよ。」

…まあ、後ろから一発魔法撃って妨害しただけだしな。


「そろそろ進むわよ。ゾンビはそんなに苦労せずに倒せたし、この調子で次も倒しましょう。」

レナさんはもう次を考えていた。

頼もしいことだ。……俺とは違って。



この後、スケルトン、レイスと戦った。

スケルトンは楽勝だった。

コウかレナのどちらかが剣を打ち合っている間に、

剣を持っていない方の腕からゾンビであるタカアキが近づいて、あとはゴリ押し。

力も質量も上の相手を前に、スケルトンはあっけなく頭蓋を砕かれ、動かなくなった。

どうもここの魔物は頭を潰すと無力化出来るようだ。


次のレイスは俺の出番だった。

ひたすら魔法の打ち合い。

無言で。

その地味なことといったら!

あくびが出るね。

こっちは確実に相手に当てて、相手の魔法はレナに盾で防いでもらった。完勝。

そして、



プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:レイス

【特性】

〈霊体〉〈無音詠唱〉

【種族スキル】

〈魔素噴射Lv.1〉

【通常スキル】

〈風属性魔法Lv.2〉〈識別Lv.1〉〈隠密Lv.1〉


風属性魔法もレベルが上がっている。

これ以降、俺の魔法の威力が少し上がり、ダメージを稼げるようになったので、順調に狩りは進み、ホームの円周を無事一周することができた。


「よしお疲れ様。今日はこれで解散にしましょうか。明日以降はどう?集まれる?」


レナが聞くと、みんな明日は別の人とパーティーを組んでみるそうだ。

いろんな人とのつながりを作っておきたいらしい。

なるほど。

今日はみんなをフレンド登録して解散、また機会があればよろしく、ということになった。


「楽しかったねぇ。また組もうねぇ〜。」


「じゃーねー!」


「そんじゃ俺もそろそろ失礼しよう。」


「助けて欲しければ呼んでねー!僕がいけたらいくよー!」


「また会いましょう。」


「おう。ありがとな。」



ふう。

こうしてまた1人になったたわけだが、もう少しホームの周りでの狩りを続けることにしよう。



とりあえず、隠密と識別のレベル上げをしたい。

隠密を発動させつつ、モンスターに気づかれないように識別して、離れる。

上がる上がる。大丈夫かってくらい上がる。


これを1時間半ほどやった。

気の短い俺にしてはよくやったと思う。何度攻撃したくなったことか!


隠密で消費した魔力が回復するのを待つ。

このゲームではMPが表示されない。

しかし、表示されないだけで、隠しステータスとして存在しているらしく、魔法や隠密、魔素噴射の使用で、体がだんだん重くなってきていたのである。

わざわざこんな面倒な設定にする必要がどこにあったのだろうか。

俺はこれを魔力と呼ぶことにした。


暇を持て余していたところだったが、ふとチュートリアルで獲得したものがあったことを思い出し、持ち物を確認する。


〈種族スキルチケット〉

使用することで種族固有のスキルを1つ獲得する。


これだ。さっきのパーティープレイのまえに使うべきだったな。

種族スキルチケットを使う。

種族スキルを選ぶのかと思いきや、ランダムだったようで、勝手にスキル欄にスキルが増えていた。


〈幻影Lv.1〉AS

自分の幻を作り出して操作する。

相手には本体が見えなくなる。


えっ……



これ、ものすごく強いスキルではなかろうか。

一瞬思考停止してしまった。

使い心地はこれからの狩りで試してみることにしよう。



プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:レイス

【特性】

〈霊体〉〈無音詠唱〉

【種族スキル】

〈魔素噴射Lv.1〉〈幻影Lv.1〉

【通常スキル】

〈風属性魔法Lv.2(↑1)〉〈識別Lv.3(↑2)〉〈隠密Lv.4(↑3)〉


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