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54.決戦前夜2

「予想はしてましたがこれは凄いですね…」

「ああ…」


俺も予想していた体で返事をしてしまったが、


…やっべえ完全に考えてなかった。狩場が混んでる。


いろいろあって忘れてたが今日は第二陣にとっては初日。

つまり、掲示板を見ていたプレイヤーならば絶対にある事をやっているはず。


言うまでもないだろうが、ネームドモンスターの乱獲。

混みに混んでますよホーム周辺が。


幸いネームドモンスター以外には見向きもしていないプレイヤーも多く、狩場に残っているモンスターは意外に多いので、〈幻影〉のレベル上げ自体はそう難しいことじゃない。

だが魂の入手は今回は諦めたほうがいいかもしれない。

ユウキと手分けして探すこともできなくはないが、第二陣を妨害していると受け取られて掲示板に晒されるかもしれないと考えてしまう自分がいる。

それに、ユウキの戦闘はちゃんと見てみたい気もするしね。


「うーん、〈魂話ソウルトーク〉昨日までにとっておくべきでしたね。」

「ん?なにそれ。」

「魂を10個吸収すると得られるスキルです。魂と多少の意思疎通ができるようになります。」


え、それがあればキマイラのとか怨霊樹の魂が吸収できない原因もわかるってことか?

すげえ大事なスキルじゃねえか。

魂あと3つも必要だよ。

今から集めんのは大変だなあ。


「それを取得した人がキマイラの魂と話したらしいんですよ。普通の魂と違ってカタコトですごく分かりづらかったらしいんですが、なんとかわかったことが1つ。」

「ほう、教えてくれたりする?」

「もちろん。掲示板を読んで知っただけですから。それでですね…」


ユウキが教えてくれたのは、

・キマイラたちは魔物同士の合成により生み出された人造魔物とでもいうべき存在であること。

・彼らは完成品を生み出すための実験体として作られ、瘴気が漂う門の向こうに捨てられたこと。

・そこで過ごすうちに肉体が朽ち、スカルキマイラになったということ。

・自分たちを弄んで捨てた人間を心底恨んでいること。

だった。


まて。

何年越しの計画かは知らないが、生物の合成なんて大掛かりな実験、普通個人じゃできないはず。

…まさか!


「ユウキ、すまん!ちょっと聞いて欲しいことがある!」


そう言って一度ホームに戻った。


「どうしたんですか?キマイラの魂について何かわかったとか?」


「ガムラン王国と友好的にするのは、必ずしも良いことじゃないかもしれないって話だ。」


「…?」



俺は、たった今思い浮かんだことを、自分の中で整理しつつユウキに話した。

信じがたい話ではあるが、話していくうちに、自分ではそれが真相だろうと思い始めていた。




俺の考えを聞いたユウキはしばらく考え込んでいた。


「……流石に信じられません。こう言ってはなんですけれど、1から10まで推測でしかない話ですからね。」


まあ、そうだよな。

推測どころか妄想と言われても反論できない意見ではある。


「……ですが、理論的に矛盾があるわけでもないですし、言われてみれば確かにゲートキーパーの件は違和感があります。あながち間違いじゃないかもしれないです。」


……掲示板に流すべきだろうか?

だが、流石に根拠が薄いような気がする。

信じてくれる人は少なそうだしな…


「…一応流しておきましょう。誰にも信じられなくても、万が一正しかった場合、想定していた方がだいぶ対応しやすいと思います。なに言ってんだという批判はあると思いますので、嫌なら良いですけど。」


「……確かにそれは嫌だな。メンタル豆腐だからなあ。」


でも確かにユウキの言うとおりなのだ。言っておいたほうがいいだろう。


「わかった。書き込んでおくよ。…そろそろ狩ろうか。」


「そうでした。忘れていました。」


さて、剣とハルバードだったらどっちがいいかな。



…結局俺は剣もハルバードも持たず、魔法で行くことにした。

魔法は詠唱が必要だから無しで、とか言ってたじゃないかって?

武装魔法なら武器を破壊されない限りは再詠唱はいらないのだよ。

と言うわけで。


『武装召喚』


展開したのは黒鉄の剣4本と、さっき作ったローブと長着。一番オーソドックスな形だ。

武装魔法では、風魔法:剣戟よりも自由に召喚したものを操れる。

後者の時はどんな武器でも基本は相手に向かって飛ばすだけだったのだが、武装魔法になってからは、斬りつける、

突く、叩くなどの動作がより滑らかに出来るようになった。

だが、俺の頭では4本の剣を別々に操ることなどできない。


ピアノで言えばわかりやすいだろうか。

2本の腕を別々に動かすだけであんなに難しいのだ。

4本の剣を同時に操作するなんて人間には無理があるということだ。


だから、俺は2本を1セットとして、2セットを別々に動かすことにした。


黒鉄の剣の耐久値が減ったら戦闘中以外の時に唱え直せばいいしな。


さて、出発前に思わず時間を食ってしまったが、明日までにできるだけ〈幻影〉のレベルを上げていくとしようかね。

完全にsp振り忘れてる主人公。


プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:忌魔アボミナLv.22

HP…440

MP…400

str…13(+7)[+24]=44

int…47(+3)=50

vit…13

agi…23[+8]=31

dex…20

soul…8

SP…2

【装備スキル】

[詠唱短縮・小]

【特性】

〈忌まわしき者〉

【種族スキル】

〈幻影Lv.11〉〈禁術Lv.5〉

【通常スキル】

〈武装魔法Lv.2〉〈識別・改Lv.7〉〈魔力遮断Lv.10〉〈錬金術Lv.6〉〈剣術Lv.7〉〈自然体Lv.6〉〈残心Lv.1〉

武器1:鉄の剣

武器2:なし

盾:なし

頭:賢樹の仮面

胴:なし

足:装備不可

装飾品:精霊の鞘、賢樹の数珠

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