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52.戦争クエスト

投稿遅れてすいません。

バイトのシフトをめちゃめちゃ入れられまして。

その分今回は分量が1.5倍ほどになっております。


いよいよ人間が絡んできます。お楽しみに。

霊木を渡して数十分後、キキョウに頼んでいたアクセサリーが完成したと連絡が来た。


すぐに向かった。


「おーす。どうなった?」

「あ、1人手伝ってくれた子がいて、2つ出来ちゃいました。」

「…おお、見た顔がいる。ユウキ、だよな?」

「あ、はい。その節はどうもありがとうございました。」


キキョウの後ろにいたのは、1週間前、一緒に狩りをしたパーティーにいた、カラスの霊だった。


「久しぶり。あれからどう、って聞くのは後にした方が良いな。他の子達は?」

「キキョウさんが影法師さんのアクセサリーを作るっていうので、気になって見学してたんですけどね。ちょうど良いから手伝ってって言われまして。」

「キキョウって意外にコミュニケーション能力高いのな。」


アクセサリーが増えるのは別に困らないんだが、手伝ってくれた人への報酬どうしようかね。

生物錬成のときに集めてもらった素材を渡すのは、せっかくくれた人たちに失礼だしなぁ。

とキキョウに聞くと、


「お金で払えば良いと思うよ?」

「相場がわからん…が、まあ俺が思った金額で良いか。」

「適切な代金でお願いしますよ?」


う…まあ善処するしかあるまい。

とりあえずモノを見せてもらわないことには評価のしようがない。そう思って見せてもらった。


〈賢樹の仮面〉品質B-

〈詠唱時間短縮・小〉

int+2


〈賢樹の数珠〉品質B-

int+3


良いなこれ。


「ありがとう。早速後で試してみるとしよう。そうだな…材料はこっち持ちだから、1人1500Gってところかな?」

「はい。それが妥当ですね。」

「…あー、すまん。クエスト報告してないから金無いや。ちょっと待ってて貰える?先にクエスト報告してくる。」


今朝受けた3つのクエストを報告して、報酬として11500G手に入れた。

2人のところに戻って、1人1500Gずつ、合わせて3000G払った。


そろそろキキョウのデスペナが解除される頃なので、それまでユウキにこれまでの話を聞いてみた。

どうもあれからレベル上げも順調であるらしく、森で連戦できるくらいには強くなったようだ。


あれ?ひょっとしてフィールドの進行具合としては俺と変わらない?

…まあ良いや。

まだボスは倒していないらしいし。


また今度一緒に狩りをしようと言ったらとても喜んでくれました。


その後すぐにユウキは仮に出かけて行った。

俺はキキョウのデスペナが解けるまでここに留まり、再びの怨霊樹戦に向けて新しく火属性の武器を登録していた。


名前:紅蓮の剣

形状:◁タイプ6▷

色:◁茜色▷

ステータス:◁str▷

上昇量:◁7▷

属性:◁火▷

幅:<------|------>

長さ:<------|------>

重量:<------|------>

武器スキル:なし(現在選択することができません)


EP:0

耐久値:80

同時召喚可能数:4


EPは1消費するごとに上昇量を+1できるほか、3消費することで属性を追加できる。

黒鉄の剣と比べてstrの上昇量は下がったが、その分火属性のダメージがある。怨霊樹の弱点属性が火であることを願おう。


幅、長さ、重量をいじらなかったので、耐久値と同時召喚可能数は黒鉄の剣と一緒だ。



そういえば、なぜ魔法なのに上昇するのがstrなんだと思っていたが、どうやらこの魔法は、ステータスの参照の仕方が少々特殊なようだ。剣を召喚するときは、intが高い方が威力の高い剣ができ、剣を操作するときは、strが高い方が威力が上がるのだ。

正に魔法剣士用の魔法だ。

これからはstrとint、両方をバランスよく上げなければいけなくなったわけだ。

後半になればなるほど中途半端になるのは、魔法剣士の宿命といえるだろうが、打開策とかないのだろうか。





紅蓮の件が作り終わったところでキキョウのデスペナが解除されたらしい。

レナから楼閣前に集合とのメールが。


「おーう。今日はもう一回怨霊樹倒したら終わりかね。」

「そうね、もう時間が時間だし。サクッと終わらせて帰りましょうか。」

「わざわざすいません。私が死ななければ…」

「変なこと気にしないの。パーティーなんだから。」

「そうだ。それにあのボスはドロップアイテムも有用だからな。何回言っても無駄にはならん。」


そんな会話をしつつ、楼閣内のクエストボードでついでに達成できそうな依頼を探す。


前と同じように、トカゲやら蛾やらの依頼を受け、今正に出発するぞ、という時だった。


ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!


突然けたたましい警告音が鳴り響いたと思うと、目の前にWARNING!と書かれた赤いウインドウが表示されたのだ。

そこにはこう書かれていた。


___レギオンクエスト!_______________________________


〜ストーリー〜


ゲートキーパーの封印していた門が開いたことに、この地域を支配しているガムラン王国が気づいた。

門の内部に満ちていたはずの病魔の霧が晴れている事を確認しつつ、さらに奥に進んだガムラン王国所属の偵察兵が、病魔の住処である教会跡地における魔物の大量発生を確認。

霧の消滅した原因は不明だが、発生している魔物のレベルは軒並み高レベルであったため、事態を重く見た王国は軍隊を派遣、魔物の殲滅を指示した。


敵軍到着まであと15時間。


クリア条件

???


クリア報酬

???


失敗条件

敵軍によるホームの制圧


失敗ペナルティ

ホームの消失


__________________________________________________


怨霊樹のことなど頭から吹き飛んでいた。

前触れ一切なしの戦争クエスト。

レイドの次はこれである。

しかも最悪なのは、あのゲートキーパーを作り出したのがそのガムラン王国だとすると、敵の軍隊の中にゲートキーパーが存在する可能性がある可能性があることだ。

最悪の場合、前回のレイドよりもレベルの高い個体が、レイドの時よりも多数出てきた場合だ。

下手したら進化後の上位種である場合もあるかもしれない。

正直この戦力で勝てるのだろうか。


「マジかよ!いきなり戦争クエスト!?」

「失敗ペナルティ痛すぎだろ!」


周りも阿鼻叫喚である。

そんな中、レナだけは冷静だった。


「大丈夫よ。クエストには、魔物達は軒並み高レベルであった、ってある。敵の大半は、レベルが私達より低いでしょう。」

「…そうだな。ホームの消失だけは絶対にさせない。」





だが、この時の俺たちは知らなかった。

このクエストが出た時点で、その後のガムラン王国との交流はほぼ望めなくなったのだ。

敵兵は俺たちとは違って倒しても生き返らない。

敵の兵士を殺せば殺すほど、ガムラン王国民からは恨みを買う。だが、殺さなければ侵攻は止まらない。

さらに、ガムラン王国と敵対すれば、俺たちは全人類と敵対するものだと思われるのだ。

そうなってしまったら、人間とは一切の交流を断つしか無くなる。


それを逃れる方法があるとすれば、1つはこのレギオンクエストが発生する前に、偵察兵を発見し、王国と話し合いの場を持つことであった。


もう1つ、それが

このクエストの最高のクリア条件でもある。

「敵軍との和解」

なるべく血を流さずに戦争を終結させ、王国と和平を結ぶことなのだ。


だが、深く考えなくともわかる話だ。

軍隊の将が、魔物に「敵対の意思はない」などと言われて信じるだろうか。

一笑に伏すことは目に見えている。




「人間も出てきますが、彼らとどのような関係を築くかは、プレイヤー次第です。

人間と敵対するもよし、共存するもよし。あなただけの魔物生活をお楽しみください。」


製作者、浅木和晃のいう「共存」への道は、相当に遠いものであるようだった。


プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:忌魔アボミナLv.22

HP…440

MP…400

str…13(+7)[+24]=44

int…47(+3→+8)=55

vit…13

agi…23[+8]=31

dex…20

soul…8

SP…2

【装備スキル】

[詠唱短縮・小]

【特性】

〈忌まわしき者〉

【種族スキル】

〈幻影Lv.11〉〈禁術Lv.5〉

【通常スキル】

〈武装魔法Lv.2(↑1)〉〈識別・改Lv.7〉〈魔力遮断Lv.10〉〈錬金術Lv.6〉〈剣術Lv.7〉〈自然体Lv.6〉〈残心Lv.1〉

武器1:鉄の剣

武器2:なし

盾:なし

頭:賢樹の仮面

胴:なし

足:装備不可

装飾品:精霊の鞘、賢樹の数珠

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