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45.池のほとりの激戦

遅くなりました。

これから更新は12時じゃなくなる可能性が高いです。ご了承ください。

「ありがと、トウキ!助かったよ!」

カマキリが消えたことで解放されたコウはすぐさま他のカマキリに向かって突進していき、タカアキが相手をしていたもう一体を斬りつけていた。


「おう!」

俺もトンボたちに向かって剣を振るう。

少し当たるようにはなってきた。

トンボが飛んできたら、羽の前ではなく、なるべくトンボの頭の前、つまり体の軸により近い場所に自分の体をずらし、剣を振り下ろす。

攻撃する場所が中心に近い方が、トンボは横に避け辛くなるからだ。

横によけたら羽を斬られる。

上によけたら剣に突っ込むことになる。

下に避けると地面に近づきすぎて自由に飛行できない。

もうすでに羽を失い、俺の足元に転がっている仲間にぶつかることもありうる。


タイミングが合わず、力の乗らなかった剣を弾かれたことも何度かあったが、少しずつ少しずつ、トンボを撃ち落としていく。


しかし、まずいことに、思ったより数が減っていない。

次々に援軍がやってきてしまっているのだ。

今は辛うじて1体を討伐するペースの方が1体増えるペースよりも速いから数は少しずつ減ってきてはいるものの、想像以上の長丁場に、俺たちのHP、MP、集中力も同時に磨り減っている。


俺はみんなのフォローのために魔法をコピーしてはリリースしてを繰り返し、何回も生魔変換を使わざるをえない状況になっていた。


相手の攻撃は物理攻撃のみなので、相手からのダメージはないが、生魔変換のコストがバカにならない量になってしまっている。


「陣形が崩れてきてるよ!キキョウのカバーはしっかり入って!」


トンボに気を取られてしまって、一番重要な、ヒーラーであるキキョウが視界に入っていなかった所為で、カマキリに弾き飛ばされてしまっていた。

HPがごっそり、4割ほど持って行かれていた。

ポーションを飲んで立て直したようだ。

あって良かったよ本当に!


『リリース!』


その間、キキョウの回復魔法が中断されたので、タカアキが相手をしているカマキリたちにウインドソードを放ち、牽制する。

HPもMPも残り少ない。

キキョウはタカアキの回復にまわってもらっている。

レイド戦の時のように、俺の担当のヒーラーがいないため、生魔変換を無限に使えるわけではない。

このままだMP切れで死ぬかも、と思っていたところで、


『アレ・ハイレン!』


全体回復の魔法をキキョウが使った。

なぜタカアキを早く回復させなきゃいけない今の状況下で、詠唱時間の短い単体回復ではなく詠唱時間の長い全体回復を使ったのか、と言いたくなったが、正直かなり助かったので余計なことは言わずにトンボに意識を戻す。


トンボの数はあと3匹。途中からレナが協力してくれたおかげで早く数を減らすことができたので、パーティーメンバーを意識しながら戦うことがかなりやりやすくなった。


とはいえ、向こうのカマキリの数も減っているので手出ししなければいけない状況にはなりそうもなかったのだが。



残りのトンボを俺とレナで、カマキリはタカアキ、キキョウ、コウ、ナツキで相手をしているが、今のところナツキに鎌がかすった以外、危ない場面は見られていない。


俺はひたすらにトンボの正面に移動からの斬りおろしを続けており、時間は多少かかったものの無傷で全滅させることができた。


相手の攻撃が一切効かないので後半は少し緊張感が足りなかったように思う。

倒せてはいるが、剣を弾かれることが増えてしまっていた。

ここは要反省だな。


トンボを全滅させて振り向くと、カマキリは後2体残っていた。


HPはどちらも2割を切ったところかな。

カマキリの方がトンボよりも厄介だったろうに、さすがだ。

俺とレナよりも多い4人とはいえ、最終的に20体ほどになったカマキリを捌くのは容易ではない。

戦っている場所が狭くて数の有利が働きづらい場所だったのが救いか。

そうでなければ全滅もあり得た。(俺とレナは霊体なので死なないが。)



最後のカマキリを倒したのは、戦闘開始からおよそ一時間後のこと。


「終わっっったー!!」


「喜ぶのは良いけど門まで戻るよ!もう他の魔物と戦闘する余裕はないから急いで!」


「「「「「了解!」」」」」


道中、俺はMPの消費が激しく魔法を使えなかったものの、特に強力な魔物の襲撃は無く、コウとナツキが仕留めてくれたので早く戻ってくることができた。

門に無事戻ってきたところで、戦果の確認だ。


スキルレベルはかなり上がり、

ドロップアイテムも大量だった。


〈薄刃蜻蛉の羽〉×30

〈薄刃蜻蛉の複眼〉×12

〈薄刃蟷螂の鎌〉×23


どんだけいっぱいいたんだって話だよ。

何もドロップしない個体だっていたはずなのだ。

それなのにこの数。



複眼は錬金素材らしいが、後半は頭をガンガン狙ってたからな。

眼を傷つけた個体からはドロップしなかったのだろう。

まあ、生物錬成のために幾つか集めてもらっていたので初見ではないが、錬金素材が増えるのは良いことだ。

来週の平日はこれを調べてみるのも良いかもしれない。

禁術が続けてレベルアップです。

幻影使えてないなぁ……


プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:忌魔アボミナLv.19→21

HP…360→380

MP…320→340

str…13(+7)[+24]=44

int…43(+3)=46

vit…13

agi…23[+8]=31

dex…20

soul…8

SP…4

【装備スキル】

[詠唱短縮・微]

【特性】

〈忌まわしき者〉

【種族スキル】

〈幻影Lv.10〉〈禁術Lv.5(↑1)〉

【通常スキル】

〈風魔法:剣戟Lv.28(↑2)〉〈識別・改Lv.7(↑1)〉〈魔力遮断Lv.9〉〈錬金術Lv.6〉〈剣術Lv.6(↑2)〉〈自然体Lv.6(↑2)〉〈残心Lv.1〉


武器1:なし→鉄の剣

武器2:なし

盾:なし

頭:なし→精霊の仮面

胴:なし

足:装備不可

装飾品:なし→精霊の鞘

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