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42.今の実力

間に合った…


あ、ホラーとかタイトルに書いてあると取っ付きにくいかなと思ったし、ホラー要素そんなにないので、タイトル変更しました。

この森は、千日楼閣の南にある。

その森を更に南に30分ほど歩いたところに、木の生えていない場所がある。そこが奥地。

背の高い草の茂みを抜けると大きな池がある。

この池には強力な魔物は住んでいない。

魚がたくさん住んでいる、いたって平和な、現実にだってある普通の池。

魔物達にとっては、ここは楽に食料を確保できる絶好の場所。

だから魔物達はここをめぐって争いを繰り広げ、強いものだけがこの周囲に残る。

それがこいつら。


〈ウスバカマキリ Lv.20〉


〈ウスバトンボLv.20〉


俺よりレベル高いですね、はい。


だが、相手のうち片方、トンボ。

こいつ相手なら策がある。

いたって単純なものだが、失敗の確率は低いように思える。


「トンボは俺が1人でやってみていいか?」


「大丈夫だから言ってるんだと思うけど、一応気をつけてね。カマキリ倒したらすぐ行くから。」


軍師の許可もいただきましたし、いっちょトンボ狩りと行きましょう!

まずはタゲを取ろうか。


『リリース!』


1つだけソーサーを飛ばす。

当然避けられたが、トンボがこちらを向いた。

こちらに的を絞らせないように、上下左右に動きながらこちらに突進してくる。

このまま残りをリリースしても絶対に当たらない。

正確にはソーサー1つくらいは当たるだろうが、それでは効果的とはいえない。

ギリギリまで待つ。〈自然体〉を発動させつつ。

リリースするのは相手が剣の間合いギリギリ外に来た時。

待つ…待つ…さすがに相手も警戒してか、俺の周りを飛び回るだけで突っ込んでこない。

さすがにそこまでバカではないか。


それではこちらから隙を作ろう。

余所見してやろうではないか。

みんなが戦っているカマキリの方を見る。





あ、はい。

なんか、このパーティーで苦戦らしい苦戦をしたことってほとんど無いよね。

ゲートキーパーとキマイラくらいじゃないか?


カマキリとか余裕ですねこりゃ。

確かに鎌の威力は凄いよ。

タカアキのHPが一撃で3割削れるんだから。

それでもキキョウの回復が十分間に合ってしまう。

コウとナツキとレナはきちんとタゲ取らない程度の攻撃に収めてるし。

っておっとぉ!!!トンボがついに突っ込んできた!


『リリース!』


突進してきたトンボに残りのソーサー4発を近距離からぶち込む。

こいつの武器であり、移動手段である、羽を狙って。

ソーサーは全弾命中し、羽を捥ぐことに成功した。

この時点でHPは残り1割強。

残っていること自体驚きなのだが、こうなればもうこちらのもの。

慣性に従い、羽をなくしたトンボが一直線にこちらに向かってくる。

真正面から迎え撃つ形で剣を横に払う。

〈自然体〉が発動し、剣速と威力が上がっている。

避けることなど出来るはずもなく、トンボは頭から尻尾まで、綺麗に真っ二つに開かれ、光の粒子となって消えた。



カマキリの方も、振り返った時にはすでにHPは1割を切っていて、数秒たたずに、


『亀墜!』


終了。


この近辺では一番強い魔物も、意外にさっくり狩ることができた。数でこられるとまずいかもしれないが。


「ありがとー!実はあと4匹ずつ狩らなきゃいけなくてさ。もう少し付き合ってもらっていい?」


「おー。了解。」


「毎度思うけどあなたの魔法があると本当に楽ね。」


「MP消費凄いけどな。ソーサー5枚作るのに130もいるから。」


「リザーブ・ウインドソーサーに50、コピー4回にそれぞれ20って感じかな?」


「そう。生魔変換があるとはいえ、バカにできない量だよ。特性の効果で、MP尽きたら死ぬし。」


「それでもその消費で敵の1体2体は確殺出来るんだし、MP効率はいいよ。」


「今は5枚だけど、これからリザーブしておける枚数さらに増えることも考えると恐ろしくなるね。」


「新魔法覚えたらさらに効率あがるよね。」


「そうだな。コピーの魔法は、コピーする魔法の種類に関係なくMP消費20だから。ちなみにビッグニュース。」


「新魔法か!」


「おう。風魔法:剣戟のレベルが25になって覚えたんだが。」


〈ウインドハンマー〉

風で作り出した槌を打ち込む。

ノックバック効果・中


「打撃系。やっとか。」


「ゲートキーパー戦にこれがあったら楽だったねぇ。」


「まあ、トンボにはソーサーの方がいいから、使うのはまた今度だな。」


「オーバーロード時に使ったらどうなるかな。」


「怖いこと言わないで下さい…」

危険地帯での会話とは思えないほど気が抜けた会話だが、


「…みんな。周り。」

話している間に囲まれてしまったらしい。


〈ウスバカマキリLv.20〉

〈ウスバカマキリLv.20〉

〈ウスバカマキリLv.20〉

〈ウスバカマキリLv.20〉

〈ウスバトンボLv.20〉

〈ウスバトンボLv.20〉

〈ウスバトンボLv.20〉


………無理。


「逃げるわよ!キキョウ!シャドウバンデージを!」


「わかりました!」


みんなでカマキリのうち1体に突っ込み、退路を開こうとする。

ソーサーの補充もしてないじゃん!何してんだ俺!


『過負荷!』


こうなったら死に戻り覚悟でやってやる!


『リザーブ・ウインドソーサー!』

『コピー!』

『リリース!』


みんなの総攻撃を食らって一瞬でHPを3割以下まで削られたカマキリは、過負荷状態でのウインドソーサーを受けて沈んだ。


そのまま必死になって駆ける。


全部ついてきやがった!

今は振り下ろされる鎌と突進してくるトンボを避けながら走っている。


『シャドウバンデージ!』


「そのまま逃げるわよ!」

やっとか。シャドウバンデージ。

そんなに詠唱完了まで長くないはずなんだが、とても長い時間待っていたような気がした。



そのまま振り切り、森も通り過ぎて、門のところまで逃げ帰った。






久々に使いました。オーバーロード。禁術のレベルが全然上がらない……



プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:忌魔アボミナLv.18→19

HP…360→380

MP…320→340

str…13(+7)[+24]=44

int…42→43(+3)=46

vit…13

agi…22→23[+8]=31

dex…20

soul…8

SP…0

【装備スキル】

[詠唱短縮・微]

【特性】

〈忌まわしき者〉

【種族スキル】

〈幻影Lv.10〉〈禁術Lv.3(↑1)〉

【通常スキル】

〈風魔法:剣戟Lv.25(↑1)〉〈識別・改Lv.6〉〈魔力遮断Lv.8〉〈錬金術Lv.6〉〈剣術Lv.3〉〈自然体Lv.3〉〈残心Lv.1〉


武器1:なし→鉄の剣

武器2:なし

盾:なし

頭:なし→精霊の仮面

胴:なし

足:装備不可

装飾品:なし→精霊の鞘

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