35.ホームエリア完成
今回超絶展開です。
千日楼閣高機能過ぎ事件。
自重しろ木工勢。
日間ランキング最高位記録です。ありがとうございます。PV数落ち始めて暗くなってたけど、ちょっと元気になりました。
「えー、只今、無事に椅子、テーブル等の運び込みが完了いたしました!これより、内装を公開いたします!ただし、混雑を避けるため、50人ずつ中に入っていただきますので、皆さん並んでお待ちください!」
前で話しているのは完全に知らない人だ。
なんでも、木工師達のまとめ役だとか。
コウは副リーダーらしい。
その人の声に従い、ここにいた150人ほどが列になる。
不死系プレイヤーの4分の3位らしい。
夜とはいえ、よく平日にこれだけの人数がログインできたものだ。
俺も人のことは言えないが。
先に入ったグループの歓声が外まで聞こえてきている。
それを聞いて気持ちがはやるが、割とすぐに入ることができた。
中に入るといきなり衝撃的な景色が飛び込んできた。
なんと1階は左右に幾つもカウンターが並んでいる。左側にはスケルトンが、右側のには僵尸が、各カウンターに1体ずつ立っている。
正面には巨大な看板のようなものが立っていた。
何と左側はアイテム買取窓口兼銀行、右側はクエストカウンター、正面の看板はクエストボードらしい。
このスケルトンと僵尸はなんとNPC。
レギオンの機能の1つに、ホーム内に特定の役割をもつNPCを設置する、というものがあるらしい。
これで、レギオン内に貨幣が流通するようになるということだ。
ここに来てようやく普通のMMOのように、クエストをクリアしてお金を貯めるというサイクルができたわけだ。
1階でこれだ。あと6階もこれ位驚くものなのだろうか。
俄然楽しみになってきた。
2階は談話スペースだった。
蒸製された月張の木でできた丸テーブルと椅子が並び、開け放たれた窓からは外の景色が見える。
霊でも座れる椅子だったのはポイント高いな。
3階と4階は展示室。
展示するものは武器や防具、ポーションなどのアイテムだ。
これらは全てプレイヤーメイドの品だ。
気に入ったものがあれば、奥にあるカウンターで作者へメールを書ける。
これでフレンドではなくても、好きな人に製作を依頼できるということだ。
ただし、あまりに人気が高いと、武器の展示を取りやめ、メールも送れなくするそうだ。
5階は壁によって仕切られた個室が幾つも並んでいた。
交渉室というらしい。
物々交換を始め、様々な取引を他人に見られないようにおこなうスペースらしい。
3.4階で気に入った職人さんに製作の交渉をするのもここだとのこと。
6階は金庫だった。
1階の銀行に預けた金はここに保管される。
プレイヤーは入れない。
7階はなんと!
死に戻りした時に復活するスペース。
今までは教会周囲の墓がその機能を果たしていたのだが、墓は生産施設建設の為に潰した。もちろん全プレイヤーに許可を取った上でやったらしい。
ここの機能は墓石よりも高い。
実はデスペナ中はこの千日楼閣内に限り、動くことができるのだ!
施設も変わらず使えるという。
いいことばかりではない。
金やアイテムという要素が導入されたことで、デスペナが厳しくなっているのだ。それは、銀行に預けていない所持金の全損に加え、インベントリ内のアイテムの2割が消失するというもの。
それに加えて4時間千日楼閣からでられないとなると、相当に厳しいものだ。
千日楼閣の建設が終わり、今週末の第二陣が来るまでにやることは終わったかと思いきや、まだ他にも、生産専用のスペースを作ったり、この辺の樹木の植え替えをしたりと、結構やることはあるらしい。
俺を含めた錬金術師達は、苔山作りと月張の木の蒸製で大忙し。
元々錬金術師の絶対数が他の生産職に比べて少ない上、明かりや木材ははいくらあっても困ることはないので、
金曜日まで、ログインしたらすぐに製作開始。ログアウトまでずっとやっていた。
木工師は他の建物の建材、
調薬師はただひたすらにポーション、
鍛冶師は様々な種類の武器作り、
細工師は提灯の本体、
石工師は石畳、
料理人や農家など、他にも様々な生産スキル持ちがいるが、彼らも全員何かしら作り続けた。
生産スキルを取らなかった人たちも外に採集に行って、生産に協力した。
そうして金曜日には、ホームエリアは初期の廃教会や墓地の面影など欠片も残さずに変貌した。
円形のホームエリアの中で、
千日楼閣の周囲は石畳の敷かれた商業エリアとなり、
その外に出ると、北側はスキル別の生産用施設、
南側は農業用の畑となっている。
至る所に提灯があり、教会のあった頃の西洋風の雰囲気から和風に変わっている。
畑が広大すぎるという意見も出たが、ポーションの原料である薬草を安定供給するためには必須だということで、かなり余裕を持って作られた。
ちなみに、素材収集に走り回ってくれた非生産職の人たちによると、このホームの外は、どの方向に向かっても、大体5kmくらい進むと巨大な崖にぶつかるのだとか。
つまり岩壁によって円形に囲われているのだ。
この範囲では不死系のモンスターしか出現しない。
この壁の向こうへ行く唯一の通路が、
例のゲートキーパーたちが守っていた門なのだそうだ。
それをまとめて、地図を作ってくれていた。
メニューのマップは、通ったことがある所しか表示しない。
だが地図があれば、そこに行った事がない人でも無駄なく進める。
第二陣が追いつくのが速まるじゃないかという反対もあったが、基本的には推奨する方向でまとまった。
こうしてようやく、いや、建設開始からたったの1週間で、不死系ホームエリアが完成したのだった。
明日は休みだし、遅くまでみんなでお祝いだ!と思っていたところに、無情にも運営から通知が届いた。
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メンテナンスのお知らせ
本日23:00より、第二陣へのサーバ開放に伴い、サーバの増
強とステータス表示変更のためのメンテナンスを実施いた
します。
つきましては、22:50までにログアウトいただきますようよ
ろしくお願い致します。
終了時刻は翌日2:00を予定しておりますが、予期せぬ事態
が起きた場合は延長させていただく場合がございます。
ご了承下さい。
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ちくせう。
こうなりゃさっさと寝て早くからやってやろうとみんなで決め、お祝いは朝8:00からという事になった。
さあログアウトだ。




