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29.武器ゲット。

番号飛んで先に30話更新してました!

ごめんなさい!本当に!お詫びとして今日もう1話更新させていただきます!

コウのところに蒸製した月張の木材を持って行ってから自分の墓の前に戻ってきたんだが、途中で止まってた肥料の続きをしよう。

蒸製した月張の木材をすり潰す。


〈木屑〉品質D+

肥料として使われる。


ゴミは入ってないからか、品質Eではないな。

名前が酷いけど。


すでに作ってあった骨粉と木屑、魔土を混ぜ合わせる。


〈混合肥料〉品質D+

特定の植物の栽培に最適。


前のよりは良くなったな。今回は質より量で結構多めに作ったから、本気でやればC-からCくらいにはなるかもな。


早速外に出て肥料を撒く。

ホームの外周には一通り撒いた。


…このあとどうしよう。何にも考えてなかった。


「うーん…」


そもそも肥料って錬金術スキルで作ったけどぜんぜん錬金術っぽくないよな。

錬金術といえば!ってやつ…何も浮かばんな。


今インベントリにあるのは…生物錬成のために集めてもらったやつか。

蜘蛛、猿、トカゲ…お、薬草!キノコもある!

この辺は生物錬成の素材には使えなくて見てなかったやつだな。


〈薬草〉

〈毒キノコ〉

〈麻痺茸〉

〈光苔〉

〈水〉

〈銅鉱石〉


水!水だ!

ホームには水がないから、意外と現時点で貴重なものなのだ。


水があれば、ポーションなどの作成ができるはず!なのだが…それは調薬の仕事なんだよね。


そもそも錬金術ってどんなことが出来るスキルなのか、ぜんぜん知らないな。


最初に見たのだが、錬金術スキルの説明をもう一度見見る。


〈錬金術〉SS

卑金属から貴金属を錬成することを目的とする技術の進歩。物質同士を掛け合わせて変化を生む。


ぜんぜんわからん。

卑金属は銅鉱石があるけど、これに何を掛け合わせろと。


これはあれだな。もう何も考えずにムーンドロップだな。

なんでも使えるムーンドロップ。

魔法金属とかできねえかな。


使うのは、スキル〈錬金〉。

まんまだ。複数の物質を掛け合わせる事ができるという、〈錬金術〉取得時に使用できるようになるスキルの1つ。

他のスキルは、これを行う前の加工に使うんだな。

素材は銅鉱石とムーンドロップ。早速使ってみましょうかね。




……砕け散りました銅鉱石。

そうですよね。そうそう簡単にはいかないよ。

ムーンドロップさまも万能ではない。


というか、ムーンドロップを使って何ができるのだろうか。

生物錬成素材なのはわかる。他は?


ムーンドロップは魔素が液体になったものだ。

俺がものに触れるには、コレをコーティングしたりしなければならない。他にもっと性質はないだろうか。

というか、俺の魔力を濃縮させることでこれを作り出すことはできないだろうか。

多分できるのではないか?

だが、それにはおそらくスキルが必要だろう。自分の魔力をある程度自由に操作できるスキルが。


今度通常スキルの枠が増えたらスキルリストから探してみよう。



もう錬金術について考えるのは止めだ。おれは当分は肥料と蒸製した月張の木材だけ作ることにしよう。







インベントリにあった材料で作れる量の肥料をつくり終わった頃、コウから連絡が入った。


『できたよー。教会前に来てー』


待ってました!

正直かなり苦痛だったよ。肥料をひたすら生産するのは!

ダッシュで教会前……へ?




そこに教会は無かった。跡形も。

代わりにあったのは二階建てのあかい木造の建物だった。しかも建設中でまだ上があるようだ。


「なんじゃこりゃ…」

思わず声を漏らすと、後ろから声をかけられた。


「すごいでしょ!木工持ち15人の今日の成果だよ!」

振り向くとそこには白髪で緑の肌の鬼。


「すごいなコウ…いくらゲームとはいえ、楼閣なんて建てるには一ヶ月はかかると思ってたよ。」


「ぶっちゃけ僕たちがやるのは柱とか梁とかの部品を作るだけで、組み立ては他の力持ちの人たちがやってくれてるんだけどね。」


「そろそろ本題に入るぞ。」

おお、タカアキもいたか。


「1つ目は、軽い物と言っていたから使いやすいアイアンソードにした。銅の方が軽いんだが、さすがに現状では威力が足りないからな。」


「おお、いけるよ。鉄でも普通に持てる。意外に腕力はあるのか?」


「伊達に剣士の魂ばっかりとってないよね。」


「剣士の魂の補正で腕力は上がってたってことか。それで、もう一つあるんだろ?両手持ちの武器が。これなら多少重くても心配なさそうだ。」


「すごいよ次のは。さすがに重いかもね。でもこれ振り回せたら前衛で主力張れるかも!」


「こいつだ。」


そう言ってタカアキがインベントリから取り出したのは、


「……ハルバード?」


俺の身長並の長さの棒に、巨大な斧と槍先が着いている武器。受け取ってみると確かに重量感があるが、その重みがむしろ心地よく感じる。

タカアキとコウに少し離れてもらって振ってみる。

ただ重量に振り回されるのではなく、自分が思った通りの軌跡を描くことが出来る。


「ほぉ…これはさすがに重いかと思ったが、これは…」


「僕より降るのが速いんだね。なんか複雑だなあ…魔法職に負けた…」


「あはは…いやでもこれ良いな。ありがたく使わせてもらうよ。錬金術でやる事ももう無いし、少し外に出てレベル上げしてくる。」


「ハルバードは初めて作ったから、感想を後で教えてくれると助かる。」


「わかった。それじゃあ。」


まだ若干厳しいだろうが、森で狩りしてみようかな。ソロで。

ようやく森のモンスターの情報も掲示板に出ていたし、情報があればなんとかなるはずだ。

最近全く使っていなかった〈幻影〉のレベルもあげたいしな。


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