レイ、クロスタと出会ふ
16歳高校1年生!青春と言われている年だが、青春とは残念ながらまったく無縁の女子高生だ。今日もかったるい授業がやっと終わり今まさに下校中。夕日を背に一人自転車をこいでいる。
「毎日、もううんざりだなあ」
「また帰って宿題してごはん食べて、、、朝になったらまた学校、、、。
もう嫌だよ!こんな毎日!!」
「もう嫌だー!!変われー毎日!!」
と誰もいない道路でそんな悲しくなる独り言をつぶやいた。
独り言をつぶやいたところで何も変わらないのはわかっているけれど、、、、、。
「うーん、誰かいませんかねえ。うーん」
そう独り言をいっているのは20代前半と思われる容姿の男。
男は機体の操縦を離れ、疲れたのかティーブレイクするようだ。
「お茶にでもしましょうかね。」と言い紅茶セットにお菓子の乗ったケーキスタンドをテーブルに乗せる。
話は戻る。先ほどの少女の名前はレイ。
レイは今日も昨日とそのまた昨日と同じようにまた変わらない日々を送るんだとあきらめていた。
「もう嫌だー!!変われー毎日!!」
とつぶやいて1,2分後、突如目の前にショッキングピンクなUFOが現れた!!
ドアっぽいものが開き、階段が下りてきた。
「え!何!!!飛行機?UFO??」
彼女の頭の中はパニックだ!!
そこから一人の男が下りてくる。
コツ、コツ、コツ。
男が一歩、一歩と階段を下りるたびにレイは訳が分からず近づいてくる恐怖で頭が真っ白になる。
男は階段を下りると、かぶっていた帽子を持ち上げうやうやしく挨拶してきた。
「探しておりました。あなたは第1人目のお客様です。」
「初めまして、私クロスタと申します、周りの者はクロードと呼ぶものもますが、、。
以後お見知りおきを、お嬢さん」と言いスマイルを浮かべた。
「さあ、立ち話もなんなのでどうぞお席へ」男がそういうと景色がいっぺんし周りが薄いラベンダー色の空間へと早変わりし、目の前にはティーセットがある。
レイ「ここどこですか、帰してください!」
クロスタ「まあまあ。そう言わずに。その紅茶は冷めてしまっているので今新しい紅茶をお持ちいたしますね」
レイ「紅茶なんかどうでもいいです!ここどこですか!!」
クロスタ「うーん。」顎に手を当てて考え込む。
「ここは機体の中です、、、何から話せばよいのか、、、、。そうですねえ。」
レイはかたずを飲んでいる。