君へ。
桜の花びらが舞った。
美しく、儚く。
私の恋は、きっとこの桜の花びら。
美しくて、儚いもの。
そうでなくてはならない。
君を思うと、
胸がキュっと締め付けられるような感覚におちいる。
それは、チクチクと、私を傷つける。
この恋は、本当は美しくも儚くもない。
ただ、虚しく、悲しいだけの恋なのだ。
この恋は、叶わない。
なぜか?
きっと、君は私が嫌いだから。
そんなの、思い違いじゃない?と、
なんども言われた。
そうかもしれない。
でも、絶対に告白なんてしない。
君に、もし好きな人がいたら。
考えただけで、吐き気がする。
それなら、そんな事実を知るくらいなら、
嫌われているからと、思っていた方がまだ幸せなのだ。
だから私は、この恋を、美しく儚い恋として終わらせたい。
いや、終わらせる。
自分のために。
でもいつか、私がまた恋をすることができたなら、きっとその時は、想いを伝えようと思うのだ。