表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『天照世界(あまてらすせかい)』  作者: 秋雨凌
~神様の名前を名乗る者~
7/12

第七話 《アマテラスオオミカミ》復活!?

 いつも通り学校に行っていつも通りパソコンクラブに通っていた。聖夜がいなくなってパソコンクラブが解散してしまうな……どうしようと考えていたのだ。

「やーっと来たわね。天地鷹矢君。」

 パソコンクラブには松三浦咲枝がいた。崇は彼女の隣で嫌そうにパソコンを開いていた。

「え?」

「え?じゃないよ。」

「あぁ、ごめん。松三浦にお願いしてパソコンクラブに入ってもらった。」

 崇はそう言った。鷹矢はしばらくポカンとしていた。その間に咲枝は崇にひそっとこう言った。

「こんなんでいいの?パソコンクラブに入った理由がそれで。」

「別に。」

「まぁいっか。とりあえず私はパソコン知らないからやり方教えてね。」

 咲枝はにっこりと微笑んだ。

「何言ってんだよ。お前は……。」

 天才プレイヤーだろうが!と言おうとしたが咲枝に睨まれて怯む。ちょうど鷹矢がもとに戻って咲枝に質問してきた。

「パソコンゲーム興味ないんじゃ……。」

「ないけど将来のためにはパソコン技術は学んだ方がいいじゃない。」

「そうだな。説き倒した理由がそれだったな。」

 崇はそう言った。咲枝は肘突きをくらわして立った。

「痛ってぇな!」

「あれ?二人ともいつの間に仲良くなったの?」

「仲良くなんかなってねぇよ!」

「ふふふ。転がられちゃダメじゃない。」

 二人の会話を聞いて鷹矢は首を傾げた。なんか咲枝の口調がちょっと誰かに……。

「《アマテラスオオミカミ》みたい。」

 ふと呟いていた。崇は驚いた顔をしていた。

「さーてどんなだかねー。」

 咲枝は笑った。

「……なわけないだろ。今日入ってきて初めてパソコンに触れた奴だぞ?あ!鷹矢、悪いけど鍵取りに行ってくれないか?昨日はお前が閉めてただろ?場所が分からない。」

「あ!校長に渡してしまったんだった。今日返してもらうんだった。」

 そう言って鷹矢はパソコンクラブを去っていった。

「君が庇ってくれるとはね。」

「なにをいきなり地雷を持ち込むかと思っただろ。あの《アマテラスオオミカミ》が復活するって言うんだからどんなことするのか見たいだけだ。」

「ふーん。」

「…聖夜は《ノア》だったのか?」

「ほぉ。君は頭がいいね。」

 崇は椅子に深くもたれた。

「……あの日、聖夜は休みでお前が訪ねてきて聖夜の所在を訊ねただろ?それに次の日に聖夜は学校を中退したし……。」

「そうだよ。《ノア》を潰し、《ツクヨミ》の復旧システムを介助したのは私だよ。」

 咲枝はそう言った。そして崇のノートパソコンにUSBメモリーを挿す。

「何すんだよ。」

 咲枝は慣れた手つきで作業をし、やがてUSBメモリーを取って自分の胸ポケットに入れた。

「復活の余興開始だよ。」

 そう言って咲枝は微笑んだ。

最近松三浦咲枝と綾瀬崇が出てきてばかりですみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ