第七話 《アマテラスオオミカミ》復活!?
いつも通り学校に行っていつも通りパソコンクラブに通っていた。聖夜がいなくなってパソコンクラブが解散してしまうな……どうしようと考えていたのだ。
「やーっと来たわね。天地鷹矢君。」
パソコンクラブには松三浦咲枝がいた。崇は彼女の隣で嫌そうにパソコンを開いていた。
「え?」
「え?じゃないよ。」
「あぁ、ごめん。松三浦にお願いしてパソコンクラブに入ってもらった。」
崇はそう言った。鷹矢はしばらくポカンとしていた。その間に咲枝は崇にひそっとこう言った。
「こんなんでいいの?パソコンクラブに入った理由がそれで。」
「別に。」
「まぁいっか。とりあえず私はパソコン知らないからやり方教えてね。」
咲枝はにっこりと微笑んだ。
「何言ってんだよ。お前は……。」
天才プレイヤーだろうが!と言おうとしたが咲枝に睨まれて怯む。ちょうど鷹矢がもとに戻って咲枝に質問してきた。
「パソコンゲーム興味ないんじゃ……。」
「ないけど将来のためにはパソコン技術は学んだ方がいいじゃない。」
「そうだな。説き倒した理由がそれだったな。」
崇はそう言った。咲枝は肘突きをくらわして立った。
「痛ってぇな!」
「あれ?二人ともいつの間に仲良くなったの?」
「仲良くなんかなってねぇよ!」
「ふふふ。転がられちゃダメじゃない。」
二人の会話を聞いて鷹矢は首を傾げた。なんか咲枝の口調がちょっと誰かに……。
「《アマテラスオオミカミ》みたい。」
ふと呟いていた。崇は驚いた顔をしていた。
「さーてどんなだかねー。」
咲枝は笑った。
「……なわけないだろ。今日入ってきて初めてパソコンに触れた奴だぞ?あ!鷹矢、悪いけど鍵取りに行ってくれないか?昨日はお前が閉めてただろ?場所が分からない。」
「あ!校長に渡してしまったんだった。今日返してもらうんだった。」
そう言って鷹矢はパソコンクラブを去っていった。
「君が庇ってくれるとはね。」
「なにをいきなり地雷を持ち込むかと思っただろ。あの《アマテラスオオミカミ》が復活するって言うんだからどんなことするのか見たいだけだ。」
「ふーん。」
「…聖夜は《ノア》だったのか?」
「ほぉ。君は頭がいいね。」
崇は椅子に深くもたれた。
「……あの日、聖夜は休みでお前が訪ねてきて聖夜の所在を訊ねただろ?それに次の日に聖夜は学校を中退したし……。」
「そうだよ。《ノア》を潰し、《ツクヨミ》の復旧システムを介助したのは私だよ。」
咲枝はそう言った。そして崇のノートパソコンにUSBメモリーを挿す。
「何すんだよ。」
咲枝は慣れた手つきで作業をし、やがてUSBメモリーを取って自分の胸ポケットに入れた。
「復活の余興開始だよ。」
そう言って咲枝は微笑んだ。
最近松三浦咲枝と綾瀬崇が出てきてばかりですみません。