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彼らVS俺ら。  作者: 人間風車
1/1

part1

がんばります

俺の名前?キカルだけど?

ここは人間と妖怪などなど創作と思われていた者たちが一緒に暮らしている。

そんな世界。

そんな世界だから当然いろいろな雑種が生まれてくる。

幼馴染のぺガンはペガサスとユニコーンだぜ? かっこいいにも程があるだろ・・・。

俺んちのお隣さんなんか、クラーケンと狼男の雑種って・・・毛むくじゃらの手に吸盤ついてるんだぜ?気持ちわりーよ

ちなみに俺は、お母さんが紫ババアで、熟女好きなお父さんが・・・

お母さんに聞いたんだけど、

「そんな質問20歳まで覚えていてごらん!!死ぬよ!!」

とかいって、教えてくれない・・・。ってかもう、234歳だけど・・・。

人間? あぁいるよ。

大半妖怪で埋め尽くされて、追い出されるように隅っこで固まって暮らしてるよ・・・。

「バンッ!」

ドアが勢い良く開けられるおとがする。

「おい!おい!」

と、俺を呼ぶ声がする。この唸り声まじりの声はお隣さんのクランか・・。

「うっせーぞ!ってか他人ん家だぞ!ピンポンしろや!!!」

ちょいとキレ気味に言った。

「ごめんごめん。いや、それどころじゃねーよ!聞いてくれ!」

すごく焦っているようだ。

「なんだよ。」

「ドラキュラが・・・ドラキュラ伯爵が裏切った!!」

・・・?今なんて?ドラキュラが・・・裏切った?

「どういうことだ?!」

訳がわからない。何を裏切るってんだ?

「ほら、ドラキュラが40年前世界を支配してるメデューサ王女と結婚しただろ?」

「あれ?そんなに最近だったっけ?」

「そうだよ!だから、妖怪とかが差別なくくらしてるんだろ?いや、それはどうでもいいんだ!心して聞けよ・・・」

「ドラキュラが王女を振った・・・。」

「・・・?は?えっ、じゃあ待てよ・・・」

「そうだよ!メデューサの両親がもう無差別条約を破棄して、両親の支配しているグンクル国以外の大陸に攻撃を仕掛ける・・・」

俺の考えがまとまらないまま話は進められる。

「さらにグンクル国は、強力な兵達を蓄えている。少なくとも2日後にはもうここは火の海だ。」

いきなりのことすぎてわけがわからない・・・。

なぜ、ドラキュラは裏切った?

これからどうすればいい??

ドラキュラ本人はどこにいる・・・?

クランは話を進める。

「俺は、親と一緒に逃げる!!お前は?!」

「俺は・・・俺は、ドラキュラを探しに行くよ・・・。そして、理由を聞く。」

俺は俺のいった言葉にびっくりした。

でも、思い出したんだ、クランとドラキュラと俺の三人で昔遊んだのを・・・

100年もたたないうちに、クランはサラリーマン、ドラキュラは世界的に有名な政治家に、

俺は・・・アルバイト。

いつの頃からか、離ればなれになった俺たち・・・。

昔は、ずーと仲良くしような!

とか言ってたのに・・・

「お前馬鹿か?!ドラキュラはもう別次元のやつなんだよ!俺たちが居場所を突き止められるわけないだろ!?」

それもそうだ・・・。

「んじゃ両親を説得する。」

「そんなこと出来るわけないだろ!メデューサの親だぞ!それに・・・!」

「んじゃ、お前は何処へ逃げる気だ?全部攻撃されんだぞ?!」

少し怒鳴ってしまった。

「うっ・・・」

クランは黙り込んだ。

少しの沈黙の後クランは小さく言った。

「メデューサの両親が兵が足りないから世界中から傭兵を集めてるんだと。両親側についたら俺たちの親、兄弟姉妹を保護するんだと・・・」

「それじゃ、ドラキュラ側の人々を殺すことになるんだぞ・・・?」

「うるせぇ!それしかねぇんだ・・・。家族が大事なんだよ!!」

クランが声を荒げる。

「確かに、お前のいうことが正しい。お前の好きなようにやれ。俺も好きなようにやる。」

「うん・・・じゃあな。もう三人が揃うことはないのかな・・・・。」

クランはそう言うと両親と一緒にグンクル国方面へ走っていった。涙が頬を光らせていた。


グンクル国・・・


「はーいみなさ~ん!こーんにーちはー!!!今日から、みんな殺しますから・・・兵士さん達がんばって殺してね~!」

王妃の狂った声がグンクル国に鳴り響く・・・。


アサカイ国・・・

俺は考えた。ドラキュラ側といっても、ドラキュラがいない。指示を出すものがいない。このまま殺されるのを待っているだけだ。さらに人数も大半がグンクル国側だ・・・。

一般市民の俺なんかにどうこうできることじゃない。

明日、グンクル国の兵がやってくる。それまでに何か策を・・・・

「おぉー!」

外がなんだか騒がしい・・・

外を見る。

何かを中心として集まっている。あれは子供・・・?

「明日!グンクル国が攻めてくる!相手は強敵だ!だが、我らが、力を合わせればなんとかなるさ!」

言ってることはめちゃくちゃだが、妙な統率力だ。

外に集まっている村人に聞いてみた。

「あの人は誰ですか?」

すると、村人は

「あんた知らないのかい???!あの有名なドラキュラとメデューサの息子だよ!!!!」

何!?あのドラキュラとメデューサの・・・?どうりであの統率力。

だが、なぜ彼はドラキュラ側に??

演説が続けられる。

「父は、いろいろな偉業を成し遂げた!無差別条約も結んだ!そして、みんなが平和に暮らしてる!だがなぜか父はメデューサを振った!離婚したのだ!だが、俺は父を信じている!なにがあろうと信じ抜く!義祖父と義祖母と戦うのは辛いが、父を信じているから!!!みんなついてきてくれるか?!」

「おぉー!」

すごい歓声だ。

よくみるとすごい面子だ!

海坊主に九尾、八岐之大蛇

有名な化け物ばかりだ。

明日、決戦が始まる・・・!

がんばります

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