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獄卒達への供養

作者: GONJI
掲載日:2025/12/05

フィクションの童話です


今週もありがとうございました

寒いのなんの!

皆様もお気を付けください

来週もよろしくお願いたします!

とあるむらのとある白髪はくはつ老婆ろうばかたったおはなし


地獄じごくには、この極悪事ごくあくじはたらいた人間達にんげんたちたましいまれているのじゃ

このったあと、閻魔大王様えんまだいおうさままえれていかれてそしてさばかれてのう

地獄行じごくいきの沙汰さたくだされたものは、執行官しっこうかんによって容赦ようしゃなく地獄じごくまれるのじゃ

罪深つみふかいものほどそのたましいおもく、そのおもみにより地獄じごく奥深おくふかくまでしずんでいってしまうのじゃよ

じつは、地獄じごくちるのはみずからのつみおもさからなのじゃなぁ

だから、つみのない者達ものたちほどあのではたましいかるくてたかたかてんのぼるわけじゃよ


地獄じごくにはのう、るだけできわめいてしまいそうな、それはそれはおそろしい姿すがたをしたおおきな獄卒達ごくそつたちがおっての、地獄じごくとされた者達ものたち容赦ようしゃなくいためつけるのじゃ

でもじつはなぁ、獄卒達ごくそつたち面白おもしろがっていためつけているのではないのじゃ

閻魔大王様えんまだいおうさまからの命令めいれいで、地獄じごくちた者達ものたちが、生前せいぜんどれだけ極悪事ごくあくじはたらいて、まわりをくるしめてきたかををもってわからせ、反省はんせいさせ、罪滅つみほろぼしをしたいとの慈悲心じひごころ目覚めざめさせて、一日いちにちはやゆるされて地獄じごくからってもらえるようにするために、いためつけるのじゃ

だからのう、獄卒達ごくそつたち命令めいれいとはえ、こんなことをすることにむねいためておるのじゃ


このむらではむかしからその獄卒達ごくそつたち供養くようするための法要ほうようがあるのじゃ

それはのう・・・

がつ16にちと7がつ16にち地獄じごくかまふたひらには、おにぎりをそなえるのじゃよ

盂蘭盆会うらぼんえと言っての、ご先祖様せんぞさまがこのかえってくるのじゃが、もちろん地獄じごくちている者達ものたちることができない

そうなると、獄卒達ごくそつたちけないので、せめてこのぐらいはろうをねぎらうために、おにぎりをそなえるのじゃ


だから、おにぎりは地獄じごくちた者達ものたちたいしての布施ふせではなく、地獄じごくむねいためてはたらいている獄卒達ごくそつたちのためなのじゃ

こので、おにぎりをそなえると、あのではそのおにぎりが、ごはんでできたそれはそれはおおきなやまうえころがって地獄じごくまでちてくそうじゃ

そしてのう、そのころがるあいだにおにぎりはまわりのごはんをくっつけてどんどんおおきくなっていくそうじゃ

それはそれはおおきなからだをした獄卒達ごくそつたいじゃろ?なので、おにぎりもおおきいのがいるのじゃよ

そしてふかところにいる獄卒達ごくそつたちほどおおきなおにぎりがはいるとうことじゃ


獄卒達ごくそつたちはそれをるとかまふたひらいた地獄じごくからてん見上みあげげて、なみだながして感謝かんしゃするそうじゃ



ところが、獄卒達ごくそつたちはそれをべないのじゃよ

そのおおきなおにぎりをちいさくけて、地獄じごくちた者達ものたちあたえていくのじゃ

ごろは獄卒達ごくそつたちいためつけになげくるしむ地獄じごく者達ものたちへの獄卒達ごくそつたち慈悲心じひごころからじゃ


獄卒達ごくそつたちがおにぎりをったときなみだながしたのは、このあわれな地獄じごくちた者達ものたちにも供養くようができる感謝かんしゃからだったのじゃ


獄卒達ごくそつたちは、地獄じごくちた者達ものたちやみ、こころあらため、一日いちにちはや解脱げだつしてほしいと日々ひびねがっておるのじゃよ


だからのう、いまきる者達ものたちは、地獄じごくちて自分じぶんくるしむだけでなく獄卒達ごくそつたちくるしめないように善業ぜんぎょうげて毎日まいにちらすことが大切たいせつなんじゃよ


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