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「進んでます?
いや、さぁ?じゃなくて。
アナタが始めた物語でしょう、物語は物を語れば物語というわけでばないのですよ。
テコ入れとか、進行を伴うから物語というんですよ?」
───キミが進めれば良い。
結末はもう決まってる。
いや、今決めた。
「………なんですか。ぼそぼそ喋ってないで」
そう言う彼女を『私は掴み』
「いやっ、やめてください、私はもう時間がっっっ!!」
「面倒くさくなったからって逃げないでください、は、はなっはなっせっよ!!このくそが!!また逃げるんですか、誰も幸せにならない現状維持で!!アナタがそんなんだからルアちゃんも私も私のお姉ちゃんも前に進めない!!イオリさんやカイリさんだって!!
創るのは簡単ですよ、後は放っておけばいい!
でも造られた物やそれを知ってしまった人はどうするんですか!!
そんな、嫌です、また、またなんですか!!
嫌だ!!嫌だ嫌だ嫌だ!!せっかく、せっかく定着化したのに!!」
身を捩り声を荒らげて反抗する彼女を私は、
『何十億と続く可能性の穴へと放り投げた』
「きゃあああああ──────」
彼女の悲鳴は最後まで潰える事なく穴へと沈んだ。
これで少しは静かになる、私はそう眠りについた。