97 父の実家に向かいます③
高速道路に入って最初のサービスエリアにて飲食店での腹ごしらえとトイレを済ませてからサービスエリアを出る。
そして、再び高速道路をひた走る。
「この先から渋滞になるから、少し遠回りしていこう」
「あそこのインターチェンジで高速道路から出るのか」
「ああ、このまま高速道路に行ったままじゃ渋滞に巻き込まれるからな。 道中にはショッピングセンターもあるからそこでトイレ休憩もしておこうと思う」
「コンビニだと場所によってはトイレの貸し出しを禁止してるからね」
「なるほど」
父さんはどうもこの先のインターチェンジから高速道路を脱出し、一般道へ向かうようだ。
何故なら、このまま高速道路に行ったままだと、この先でかなりの渋滞に巻き込まれるからだ。
足止めを食うわけにはいかないので、ひとまず一般道を走るという事だ。
トイレ休憩は道中のショッピングセンターを利用するらしい。
「ゆーくんのお父さん、ここまで考えてるとは思わなかったよ」
「我が父ながら恐ろしいと思ってます」
冬先輩がひそひそ話で父さんの印象を話し始めた。
確かに僕と冬先輩は、父さんと冬先輩の父親が同期で親友なのを知らなかったんだし、そういう印象になるのは仕方がないか。
僕自身も今の父さんの計算深さが怖い位だ。
「この辺りは田んぼが多いね。 もう少ししたら市街地っぽいけど」
「地方都市だと大体はそうなんでしょうね。 これから向かう父さんの実家がある場所もそれなりの田舎みたいですし」
「周りに電車も見当たらないしね。 こうなると車社会になるのも仕方がないかな」
「あっても田舎だと本数が……ね」
「ローカル線の宿命かぁ」
田んぼが広がる車窓を見ながら、僕と冬先輩がそんな話をした。
大体の田舎は、基本的に鉄道が使えない……というか、駅までが遠いのが多く、乗れても本数が少ないというのもある。
なので、車を持ってる家庭は、帰省するにも車を使うのだ。
「そろそろ市街地に入るな。 この道を少し通った先のショッピングセンターでトイレ休憩と少しの買い物を済ませよう」
「ええ、実家に着くのは昼過ぎでしょうしね」
サービスエリアからインターチェンジまで1時間、そして高速道路を出てから市街地に入るまでも1時間。
よく父さんは二時間も運転が出来るよなぁ。
ただ、もうすぐショッピングセンターに着くので、そこで買い物とトイレ休憩を済ませる事になる。
「冬先輩はどうします?」
「ボクも念のためトイレに行くよ。 サービスエリアでもしたんだけど、二時間が長く感じたからね」
冬先輩も念のためにショッピングセンターでトイレを済ませるようだ。
一応、サービスエリアでも済ませたが、体感的に二時間が長く感じたためらしい。
そうしている内に、車はショッピングセンターの駐車場に入っていったようだ。
父さんの実家まで結構かかるもんだなぁ……。
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