87 海水浴①
「春日井、もう着替え終わったのか」
「そういう桐生君や烏丸君こそ」
「まぁ、僕達は海パンだからね。 着替えるのはすぐさ」
海水浴場に来た僕は、先に水着に着替えてパラソルを設置している場所に待機していた。
僕がパラソルのある場所に来てからすぐに桐生君と烏丸君も来た。
やはり、女子より男子の方が着替えるのが早いんだなぁ。
「四季原先輩達はまだ着替え中か」
「女性は着替えにも時間が掛かるからね」
「確かに」
まぁ、なんだかんだで桐生君も烏丸君も花蓮先輩や神薙先輩達の水着姿を期待しているみたいだし。
僕はこの間、冬先輩の水着姿を拝んだけど、多分興奮してしまうだろう。
先輩なんだけど小柄で可愛いから余計にね。
「ゆーくん、お待たせー!」
「おわっ!?」
少し待っていたら、冬先輩が背後から僕に抱き着いて来た。
背中に冬先輩の柔らかい胸が当たってて、理性が危うく吹き飛びそうになった。
「びっくりさせないで下さいよ、冬先輩」
「いやー、パラソルの下でボーっとしているっぽく見えたしね」
どうも冬先輩が着替え終わった時に、僕はパラソルの下でボーっとしているっぽく見えたらしい。
だからって、わざわざ後ろから抱きつきにいかなくても。
「他の先輩は?」
「もう着替え終わってるよ。 ほら」
「「ん?」」
冬先輩が指差しした先には花蓮先輩と神薙先輩が水着姿で立っていた。
桐生君と烏丸君は、二人の水着姿をガン見していた。
「ささ、ボク達は浜辺に移動しようじゃないか」
「仕方がないですね。 二人のちゃんとした判断に期待しますか」
二人の先輩の水着姿を見てのリアクションはそれぞれの男子の対応に任せて、僕と冬先輩は先に浜辺に向かった。
なお、神薙先輩も花蓮先輩もビキニタイプの水着だった。
「結構バリケードが張られてますね」
「遠方に泳いでいかないように仕込んでるんだよ。 また、花咲ちゃん曰く、水上バイクの襲撃に備えているって言ってたね」
「何かニュースで聞いたような……」
浜辺に行くと、そこから遠めの場所にバリケードが張られているのが見えた。
どうやら遠方に泳いでいかないようにしているのと、水上バイク対策らしい。
水上バイクについては、危険な運転が度々見かけるというニュースがあったような気がするが……。
そんな事を考えていたら、冬先輩は背筋を伸ばしてから僕に笑顔を見せた。
「ささ、まずはこの付近で遊ぼうか」
僕にそう言った冬先輩の笑顔は、ピンクの水着と共に太陽に照らされた影響か、かなり眩しく見えた。
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