44 登校中に聞いた衝撃の内容
「え!? 桐生君にそんな事が!?」
「うん。 昨日の夜に花蓮ちゃんからの通話で知ってね」
「最悪ですね、その記者達。 妹さんを殺した挙げ句、桐生君に部活をさせないように圧力とか」
朝の登校中、冬先輩から桐生君についてのさらなる事情を聞かされて、驚いているところだ。
昨日の夜に花蓮先輩から着信があったようで、その人から聞いたらしい。
その内容は、花蓮先輩とクラスメイト達が桐生君の後をつけた結果、彼の妹さんを殺した悪崎の親戚と繋がっている記者達が桐生君の前に現れて脅していたという。
しかも、部活に入ったらその学園内で殺しに行くと言った上で、陰キャ家族は死んで当然と宣ったらしい。
幸い、花蓮先輩達がそれを録音し、警視総監をしている花蓮先輩の叔父に報告をしたおかげでその記者達は逮捕された。
「まぁ、逮捕の理由は脅迫と公務執行妨害だけどね。 余罪追及で殺人罪も追加予定らしいよ」
「だけど、メディアが警察を非難するニュースに捏造する可能性もあるのでは?」
「そこはどうやらそのメディア会社をガサ入れするみたいだよ。 悪崎の親戚が絡んでいるメディア会社は下手したら終わるさ」
僕はあのメディア会社から警察に非難するニュースを流すんじゃないかと危惧したが、冬先輩曰く、そのメディア会社はガサ入れするらしい。
色々な会社ぐるみの余罪が出るかもしれないとなれば、確かに終わるだろう。
「これで桐生君も安心して部活に入れるんじゃないかな? まぁ、悪崎達が停学中なのに学園に襲撃する事があってもボクがゆーくんを守ってあげるから」
多分、僕が桐生君と友人だからだと思われるからこその冬先輩の発言だろう。
彼が部活に入れると分かったら、悪崎達は何としても阻止してくるかもだし、そのついでに同じ『陰キャ』扱いの僕を襲撃する事もある。
奴らのルールでは、学園が全員必ず部活に入らないといけないというルールがあろうとも、陰キャや底辺は部活に入ってはいけないというからな。
「さて、今日もキミの為にお弁当を作ったからね。 お気に入りの昆布おにぎりもあるよ」
「おお、それは楽しみにしておきます」
「うんうん。 楽しみにしててねっ♪ じゃ、また昼休みに!」
「はい!」
ちょうど校門に入り、1一Cの教室に着いたので、冬先輩とは昼休みまでお別れだ。
しかし、僕の為にまたお弁当を作ってくれたので、昼休みを楽しみに待とう。
しかも、お気に入りの昆布おにぎりもあるからね。
そう思いながら、僕は教室の中に入っていく。
そして、今日の午前は停学中の悪崎達の襲撃はなく、無事に終わる事が出来たのだった。
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