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35 冬先輩の家に来ました④

「んー、結構楽しめたね」


「そうですね。 でも、激しいリアクションは流石に自重しましょうよ」


「ほほぉ、もしかしてボクのスカートの中が気になってたのかなぁ?」


「そ、そういうのじゃなく……!」


 あれから3時間はレースゲームを楽しんだ。

 久しぶりという事もあってか、最初は操作が上手く行かず最下位ばかりだったが、やり続ける事で操作に慣れていった。

 アイテムの使い方や効果も分かった事で、駆け引きが楽しくなったので3時間ものめり込んだのだ。


 ただ、その際の冬先輩の激しリアクションのせいで、集中できないこともしばしばあった。

 短いスカートなので、スカートの中が見えてたりしたのだ。

 ちなみに今日は白だったみたいだ。


 で、それに関して冬先輩がにやけながら腕を組んで迫って来た。

 一応言い訳はしようと思ったが、彼女の胸が僕の腕に当たっているので言葉が上手く出ない。


「ボクとゆーくんの二人きりの時は別に見ても構わないよ。 ちょっとした目の保養になるでしょ」


「それを言っちゃっていいんですかね?」


「それくらいボクがゆーくんを気に入ってるからね。 いやー、反応がちゃんと男の子で安心したよ」


 冬先輩は二人きりの時ならスカートの中を見ても構わないらしい。

 確かに、見えた時は目の保養にはなったけど……!


「さて、そろそろ時間かな? いやー、楽しいと時が経つのが早いね」


「そうですね。 こういう時間が続けばいいんですけど」


「まぁ、学校じゃ奴とその取り巻き達の恐怖が燻ってるからね。 除去するにはもう少し時間がかかるかな」


「でしょうね……」


「ボクや先輩が奴らから守ってあげるから心配はしなくていいよ」


「分かりました。 それでは僕はこれで」


「うん、また明日の登校時に、いつもの交差点で」


「はい」


 やはり楽しくゲームをしていると時間が経つのは早い。

 学校では悪崎達の恐怖が未だにくすぶり続けているから、早く取り除いて欲しいとは思ってる。

 それでも冬先輩を始め、多数の先輩や二学年や三学年の教師が守ってくれているので、暫くはそれに頼らせてもらおう。


 そんな感じの話をしながら、僕は冬先輩と明日の朝に一緒に登校する約束をして彼女の家を出た。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「夕方か……。 そろそろ父さんと母さんも帰って来るころかな?」


 冬先輩の家を出て空を見ながら歩く。

 もうすぐ夕方に差し掛かる時間になっており、そろそろ両親も帰ってくるかもしれない。

 

「まぁ、両親は鍵を持ってるし、僕も鍵を持ってるからな。 早く帰ろう」


 幸い、僕も両親もそれぞれ鍵を持っている。

 どちらかが先に帰ってきても鍵を開ければ入れるようにはなっているが、それでも早く帰宅しようと速度を上げる。

 その時だった。


「優真くん?」


「え?」


 僕の背後で、僕の名を呼ばれたので即座に振り向いた。


「桃花さん?」


 そこには買い物袋を持った桃花さんがいたのだ。

 もしかして、彼女もこの住宅街に住んでたりしてる……?


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