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28 そして放課後……

「今日は運動部の部活見学の日だ。 昨日の文化部で既に決まってる人で今日の活動日に行く人もそうでない人も教室で待機してくれ」


 無事に午後の授業を終えて、担任代理の教師から連絡があった。

 桐生君は当然運動部の部活見学にいくらしいけど、大丈夫だろうか?

 春風さんと国見さんは料理部に行くし、僕は冬先輩のいる『ゲーム&アニメクラブ』に行くのだ。

 教室で待機と言うのは、先輩が迎えに来るからだ。


 やはり、悪崎とその取り巻き、一部にいる悪崎の考えに同調する陽キャグループが突然襲い掛かって来るかも知れないからだ。

 特に陽キャグループは、僕がいるクラスと隣のクラスの方で停学になっただけで、他のクラスにはまだいるからだ。


「やほー、ゆーくん迎えに来たよー」


「冬先輩」


 そう思っていたら、冬先輩が迎えに来てくれた。

 後は料理部の先輩部員二人と吹奏楽部の先輩二人、そして神薙先輩と太田先輩と男子の先輩二人だ。

 吹奏楽部は今日はないので、先輩部員と一緒に帰宅するようだ。

 これも悪崎がいる影響なのかも知れないな。


「吹奏楽部の部員は私達と一緒に下校しましょう」


「「「はい」」」


 吹奏楽部の先輩が、一緒に下校すると言うので入部したクラスメイトはその人達についていく。

 料理部に入った春風さんと国見さんも料理部の先輩と一緒に家庭科室に行く。


「ボク達も行こうか。 他のクラスの入部が決まった子も他の人が迎えに行ってるし」


「そうですね。 初の部活動なので緊張します」


「中学生の時は?」


「強いて言うなら帰宅部です」


「あー……」


 僕の方も冬先輩から腕を組まれる形で部室である第一パソコン室に向かう。

 放課後の冬先輩は、制服の上に萌え袖になるレベルの大きさの白衣を相変わらずだが着用している。

 それが可愛いんだけどね。


 ちなみに部活動はこれが初めてで、中学生時代は帰宅部……つまり部活には入っていなかった。

 それを聞いた冬先輩は苦笑したが、気を取り直す。


「さぁ、他の子と合流して部室に行こう!」


 そう気合を入れなおして冬先輩が僕を引っ張るように他のクラスにいる部員の元に行こうとした時だった。


「陰キャの癖に部活に行ってんじゃねぇぇぇ!! 引きこもってろよぉぉぉ!!」


「ちっ! 五月蠅いのがやはり来たよ!」


 突然、悪崎が僕を見た途端襲い掛かって来た。

 冬先輩は舌打ちするほどに機嫌が悪くなった。


「せいっ!!」


「んほぉぉっ!?」


 冬先輩は襲い掛かって来る悪崎の股間に蹴りを入れたようだ。

 思いっきり蹴られたので、あまりの痛みに悪崎は蹲る。


「わ、悪崎さん!」


「くそっ、何で【清光の十女神】の一人が陰キャかつ底辺な奴を守って……!」


 後から来た取り巻きも冬先輩の行動にショックを受けていた。

 

「さ、行くよ。 あいつらに関わってたら時間がもったいないよ」


「は、はい」


 他のクラスの入部した子たちと合流し、僕は冬先輩と他の先輩部員と一緒に第一パソコン室に向かったのだった。


 ちなみに悪崎や取り巻き、そいつらを支持する陽キャグループは他のクラスでも邪魔していたようで、教師に連行されて学園長の兄弟が用意した黄色いワゴン車に乗せられたようだ。


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