25 部活見学のようです③
次に向かった料理部の活動先でもある家庭科室では、料理部が試食としてケーキが振舞われた。
みんな美味しそうに食べているが、材料とかの費用はどこから出てるんだろうか?
それはそれとして、僕は当然ながら料理は出来ないのでここは入れない。
だが、春風さんと国見さんが入部申請したようだ。
二人はゲームやアニメだけでなく、料理も趣味であるみたいだ。
活動スケジュールも水曜日と金曜日のみであることも彼女達からしてやりやすいんだろうね。
その後も他の文化部も見て回ったが、桐生君はどれもピンとこないようだった。
入りたいと言う魅力が彼には伝わってはこないのか?
まぁ、科学部とかは難しい印象だし、新聞部はメディア自体を信用できないという観点から来てるのだろう。
最後の『ゲーム&アニメクラブ』でも刺さらなかったら、明日の運動部しか選択肢がなくなるだろう。
どうするんだろう、桐生君は。
ちなみに僕は既に最後に回る『ゲーム&アニメクラブ』に入る。
冬先輩もそこに部員として入っているからだ。
「さて、着いた。 この第一パソコン室で活動しているのが『ゲーム&アニメクラブ』だ。 友人の冬が部員として入ってる所さ」
「じゃあ、部長と他の部員を呼んでくるよ」
神薙先輩による案内の後、冬先輩は第一パソコン室の中に入り、部長と部員を呼びにいった。
ちなみに第一パソコン室は『ゲーム&アニメクラブ』の部室として使われており、第二パソコン室や第三パソコン室が授業などで使われるのだとか。
「おやおや、部活見学かな?」
出て来たのは男女それぞれ5人ずつ。
冬先輩を入れれば女子は6人だ。
で、部長であろう眼鏡の女子が自己紹介をした。
「私がこの『ゲーム&アニメクラブ』の部長、宮村 梓だよ。 よろしくだよー」
眼鏡女子なのにほんわかした雰囲気の人らしく、意外ととっつきやすそうな感じだ。
「じゃあ、まず活動スケジュールを教えますかねぇ」
ちなみにこの部活は火曜日と木曜日、金曜日のようだ。
だけど、部活見学の為に特別に活動をしていたようだ。
これは他の文化部のそうらしい。
基本的にパソコンで出来るブラウザゲームやフリーゲームを楽しみつつ、動画サイトで見れるアニメの鑑賞やラノベや漫画の話題を語り合うのが主流のようだ。
それ以外にも、フリーゲームの製作も行っており、部活用のパソコンにもゲーム制作ツールがインストールされていた。
現在はあるコンテスト用のゲームを作っている最中だとか。
一通り内容を見学しながら教えてもらった所で、今日の部活見学は終わるようだ。
明日は運動部の部活見学を行うようだ。
神薙先輩から明日も教室に迎えに来るから、決まってない奴はついてくるようになと告げた後で解散となった。
僕はここに残り入部申請をする。
僕が入部する旨を冬先輩が部長に伝えてくれた。
「部長、この子も入部希望だよ」
「おやおや、それは嬉しいねぇ。 一学年の各クラスに一人ずつ入部してくれるとは。 入部申請の用紙はあるかな」
「はい、ここに」
「確かに受け取ったよー。 また明日、ここに来てね。 でも、明日はアイツらが停学処分から解放される日だよね?」
「ボクが彼を迎えに行くから大丈夫だよ」
「冬ちゃんなら大丈夫だね。 かなり強いから。 でもスカートで蹴り技を放つのはやめようね」
「あはは……、善処します」
(やっぱり、スカートの中が見えるからかなぁ)
部長に入部申請の紙を渡し、それを受け取った部長は明日来て欲しいと告げたが、不意に明日が悪崎と取り巻き達の停学が終わる日だったことを思い出していた。
そこに冬先輩が迎えに来てくれるそうで、いざ絡まれても僕を助けるようだ。
「それじゃあ、改めてよろしくね、春日井くん」
「はい」
「ボクの方もよろしくね、ゆーくん」
これからこの『ゲーム&アニメクラブ』の部員になるので部長や冬先輩以外の部員にも挨拶をした。
挨拶は大事だからね。
なお、桐生君は入りたい部活は文化部の中になかったようだ。
明日の運動部で見つけられるのか、少し心配ではあるが……。
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